|
|
||||
先ほどまで弱まっていた風が少し強くなり二人の髪が無造作に乱れる。また一人離れた場所に現れた犬の散歩中の人が海風に押されるように早足で通り過ぎる。時折犬の明るい鳴き声が風に乗って細く届いた。 そんな仔犬の遠吠えにまで背を押された気になり、仙道はペットボトルの水を一口飲んで話し始めた。 「あれから沢山。おかしいくらい考えてた。一緒に飯を食ってた頃の何倍もあんたのことばかり考えていたよ。インハイの時期を除けば考えない日は一日もなかったかもしれない。…俺ね、一人の人がこんなに長い間ずっと頭ん中にいたことなんてなかった。初めてだったから…最初は戸惑ったんだ」 「……そりゃ…普通だろ。あんなことを知ってしまって考えない奴などいない」 「違う。そうじゃない。最初は確かに想像もしたことなかったから驚いたよ。そんな素振りとか雰囲気が全くなかったしさ。でも俺はそれについてよりも、あんたの心配ばかりしてたんだ」 「心配……? 俺の?」 海を見据えたまま首を軽く傾げた牧の様子に仙道は口元をゆがめた。なんでこんな格好悪いことまで暴露しなきゃならないのかと。だが牧が疑問に思うのも仕方ない流れにしてしまったのは自分の迂闊さだから仕方がないと腹を括る。 「部活の奴らに学内の奴ら。他県のバスケやってる奴とかがさ……あんたにちょっかい出さねーかとか。あんたが誘いに乗っちまって誰かのモンになったらどうしよう……とか。有名人な上に魅力あり過ぎっからさ、牧さんは。心配というより、焦り?」 話を聞いている牧の首はどんどん疑問の形を示すように右へ傾斜していく。頭が肩にこれ以上近づかないところまできて、牧は片手で仙道の話を遮った。 「なんでそんな……あり得んことを。馬鹿馬鹿しい」 そんなんわかんないじゃないすか、と仙道は苦笑したが、牧はあり得ないと繰り返すと瞼を閉じて首を左右に振った。 「先に結論から言わせてもらいます」 急に空気が変わったことを感じとったのか、牧の膝の上の拳がきゅっと締まった。 「俺、牧さんが好きなんだ」 一拍ほどの間の後、初めて牧が首を左へ捻じ曲げて正面から仙道の顔を見据えた。残念ながらその表情は訝しさを浮かべた嫌そうなものではあったけれど、それでも仙道はほっと息をついて弱い笑みを浮かべることができた。 「やっと、俺の目ぇ見てくれた」 「……苦し紛れの変な冗談に驚かされた」 「苦し紛れでも冗談なわけでもないよ。俺はあんたの恋人になりたいんだ」 仙道の静かな気迫に牧の瞳に狼狽が浮かぶ。 「お前は……同情が過ぎて頭が混乱し勢いで喋っている。冷静になれ」 「勢いなんかじゃない。さっきも言ったけどずっと考えてきたんだ、なんでここが痛み出したのか。この感情がなんなのかを」 己の胸に短剣を突き刺すように仙道は拳をあてた。 暫し仙道の強い瞳を受け止めていた牧だったが、瞼を閉じてゆるくかぶりを振った。心理的に距離をとられた気がして仙道は焦りを覚える。自分から告白したことなどないせいか、たったこれだけの小さな動きだけで不安を煽られるものだとは思ってもいなかった。胸にあてた拳が重たく腿に落ちる。 「……付き合ってる相手はいないって前、言ってましたよね。今は、いるんすか?」 「………いない。けど、駄目だろ」 「なんで」 「お前となんて、…あり得ない」 初めての告白に初めての拒絶をくらい、仙道はあまりのダメージに咄嗟に言葉も出なく、ただ信じられない思いで牧を見つめた。 その視線に耐えられなくなったのか、再び牧の瞳が仙道へ向けられる。色素が薄い牧の瞳は不安気に頼りなく揺れていた。まるで自分の出した答えが間違っていることを指摘されるのを恐れる子供の瞳のようだ。 振った方が振られる奴より辛いとか、そんな歌があった気がする。今まで仙道は告白され流れで付き合っては振られてを繰り返してきた。実際、振られても辛くはなかったからそういうものだと納得していた。 ─── なのに、なんだよこのとんでもなく物騒な気持ちは。 こんな自信がなさそうな目で振られても到底納得できない。振った側がしていい面じゃねぇだろ。振られる俺がすんならまだしも。断ってめちゃくちゃ後悔してますって顔をなんで見せんだよ! ……なんでそんな切なげな色気ばんばん無防備にふりまくんだよ。俺以外の野郎だったらあんた即押し倒されてるよ? あぁダメだ俺。好き過ぎるって怖いもんだな…落ち着けよ俺……。 すうっと仙道の漆黒の瞳が鋭さを増す。嘘を射抜くような視線から逃げるように牧は顔を俯けた。 「……女が好きな奴だって、女なら誰でもいいわけじゃない。違うか?」 口だけは随分ともっともらしいことを言う。瞳は怯えるように揺れているくせに。仙道は腹の中で悪態をついたが、口にはせずにフッと息を吐いた。 「そうだけど。てことは、俺はあり得ないくらいあんたの好みからほど遠いってこと?」 「……っ」 牧が言葉に詰まった。その様子に仙道は牧から嘘をつかれたことが今までなかったことを思い出す。困ったように数回瞬かれる瞳を見つめながら、胸に初めての衝動が湧きあがる。 仙道の動く気配に気付いた牧が距離を取ろうとした。しかし座っている朽木の上についていた手の上に仙道の手が強く重ねられる。一気に仙道が距離を詰めた。 「あんたは自分が傷つけられたり貶められることでは嘘をつかない人だ。けど、相手を守るためなら自分にも嘘をつく」 「仙道……」 「教えて、あんたの好みを。俺はあんたのためなら変わりますよ」 「なにを…言ってる……」 「もし全く好きでもない相手になら、さっき即答できていたはずだろ。可能性があるから詰まった。違う? ついでに言わせてもらうけど、俺は一方的に守られなきゃなんねーほど弱くないよ?」 牧の唇が言い返そうとして僅かに開かれたが、すぐにきつく閉じられた。口内で下唇を噛んでいるように顎にも力が入れられている。その口元とは反対に、瞳は今にも涙を湛えても不思議ではないほど赤くなっている。 ─── コートの上ではあんなに強い人なのにね。 “可愛い”という気持ちが仙道の胸にぶわりと溢れだす。今までどの相手にもこれほど可愛いと感じたことなどなかった。女の子特有の可愛さなど比較にもならない、説明のしようがないほど圧倒的に可愛くて愛しいのだ。今まで何故気付かずに普通に遊んでいられたのだろう。それこそが信じられない。 ぎゅっと握りしめると牧の硬い指が微かに震えているのが伝わってくる。とびきり優しくしたいのに、このままいじめて泣かせてみたいような甘い惑乱に頭の芯が痺れるようだ。 しっかりとした確信に支えられて、仙道はゆっくりと一言一言区切るように伝える。 「何も怖いことなんてない。あんたは安心して俺を好きになっていい」 力が籠ってこわばった指を全て包みこむと、仙道は自分の心臓の上に押しあてた。 「嘘とか冗談の告白でこんなんなると思う…? もう拒絶の言葉は嘘でも勘弁して下さい。嘘だってわかってても、好きな人に言われるのは…きつい」 僅かだが傷ついた顔をした牧へ仙道はこれ以上ないほどの優しさと、ちょっぴりの悪戯心を込めて囁いた。 「それともあんたが本当は俺を気に入ってること、俺の口から全部暴露されたい? 俺の家で朝飯食ってからじゃ全速力で走って戻っても遅刻、とか。本当は飯作んのそんなに得意じゃねーけど俺が喜ぶから練習してくれてたってのも。それから、」 「わかったから、やめてくれ!」 帰路の所要時間は少々ふかしたが、牧の家の近くまで二度行って大体の時間を掴めていた。料理が得意でもないことは、彦一が牧のロードワークの時間やコースの詳細を掴めなかったかわりにと教えてくれたことだった。牧は中学時代家庭科の授業だけは先生を悩ませていたとか。“それから”と続けたのは仙道のハッタリで、本当は何もネタはなかった。しかし恥ずかしさと困惑に襲われていた牧には気付けるわけもなく、耳まで赤くして仙道の望むタイミングに話を遮った。 「それだけわかってんなら…俺の気持ちなんて確認するまでもねぇだろが」 止めた勢いはどこへやらで、牧は力なく座りなおした。羞恥に染まる耳や頬からは湯気があがりそうだ。 逃げ場がないため自分の膝に額をつけるしかない牧の様子があまりに必死で仙道の目にはどうしようもないほど可愛く映る。風に乱れる柔らかそうな髪をぐしゃぐしゃかきまわして頭に齧りつきたい自分に呆れるほどに。 牧の体から羞恥の湯気がおさまるまで辛抱強く待ったのち、仙道は再び牧の手をとると真面目な面持ちで尋ねた。 「どうして俺は拒否られてるんですか?」 仙道に悲しそうに微笑まれて、牧は退路を完全に失われた者のように目を見開いた。 教えて下さいよ…と続ける唇の動きに、牧の喉がゴクリと上下する。 「お前…まで、苦しむことは、ない……んだ。俺は最初から……だったが、お前は、違う」 震える唇から無理やり途切れ途切れに吐きだす声も押し殺したような息も全てが痛々しかった。 物心ついた時から同性を恋愛対象としてしまう自分にずっと悩み、苦しみ傷つきながら隠し続けてきたことが痛いほど伝わってくる。強い人だからこそ、心の底にある深い傷を負った柔らかな心を誰にも見せず抱え続けてきたのだ。それだけに意図せず俺にばらしてしまっていたと知った時はどれほど辛かっただろう……想像すら追いつかない。 「最初とか後とか関係ないよ。もしどうしてもこだわるなら、俺だって初めてだらけなんだ。あんたのことばっか考えたり、こんなに本気で可愛いくて好きだって思ってんのに泣かせてみたいとか思ったり。頭ん中ぐじゃぐじゃになってる……これって初めて本気で好きになってるってことだよね。それでもダメなの? まさか初恋は実ったらダメとか?」 返事のしようがないのかまた黙してしまった牧に、とうとう仙道は耐え切れず手を離した。指が急に解放されたことで牧が顔を上げた。その動きにそうように仙道の大きな掌が牧の両頬をそっと包む。 「謝らないよ」 低く呟いた仙道の唇がそのまま牧の唇に重ねられた。 自分より少し肉厚でとろけるように柔らかい唇に仙道の鼓動は恐ろしいほど早まった。初めてでもなければ今までそれほど好きだと思わなかったキスという唇を合わせる行為が全くの別物に感じる。抵抗されないことで目眩がしそうな甘酸っぱい気持ちに拍車がかかり、息をするのも苦しくなる。 ─── 今までしてきたのなんて比べもんになんねぇほど、クる。ヤバイ。もう他なんてぜってームリ。 ふるふると震える唇へ角度を変えて、優しく何度も味わうように重ね押し付けた。最初はとろけるほどの柔らかさの中にも僅かな乾きがあったのが、いつしか全てがしっとりとベルベットのような感触に変わっていた。まるで瑞々しい肉厚の花びらに触れているようだ。そんな変化すらもたまらなく魅力的だった。 熱を帯びた互いの唇の震えが漸く治まった頃、頬に水滴が落ちてきて仙道は空を見上げた。 「? あ。雨降ってき」 上向いた仙道が喋り終えるのすら待てなかったかのように、今度は牧の大きな掌が仙道の頬を包みこんだ。驚きで言葉を飲んだ仙道の唇へ牧は噛みつくように口づけてきた。想像以上に熱く濡れた舌が仙道の舌を探すようにたどたどしくも侵入してくる。歓喜で仙道の肌は瞬時に粟立ち震えた。仙道は両腕でしっかりと牧を抱きしめると、舌をきつく絡めあわせた。 蠢く舌が互いの口腔内を探り、撫で、絡み合う。ぞくぞくする甘く滑った快感はビリビリと下腹部が痺れるような淫猥な刺激へと変化する。二人は呼吸すらもどかしいほどに初めて体感する深く甘美な口づけに酔いしれた。 雨は砂に吸い込まれて音を失う。けれど波の音までも聞こえないなんて。 互いの荒い息と唇を離す時に鳴る小さな水音だけは、脳を焼くほどクリアに甘ったるく聞こえるのに。 雨の匂いも潮の匂いもそうだ。雨は先ほどから俺達を濡らしているけれど何故か全く気にもならない。 重なりあった胸や髪からほのかに香る汗の匂いだけは、血を沸騰させるほどに淫靡に感じ取ってしまうのに。 このおかしな現象や異様なほどの幸福感すら、他人は若さ特有の熱病か魔法と笑うかもしれない。 仮に今は熱病でも魔法であっても。そんなことはどうだっていい。 この幸せを甘受するのは俺達だけなのだから、他に理解をこう必要などなにもない。 それに。この想いが続けば、やがては恋としか呼びようがなくなるだろうさ。 時を忘れて唇を重ねていた二人だが、本格的に降り出した雨に雷の音が混ざりだして漸く牧が体を離した。息があがっている様子がまた色っぽく感じられて、仙道は邪魔をする雷鳴にあやうく舌うちをするところだった。 牧が体に溜まった熱を零すように深い吐息をついた。 「お前のせいにしちまいたいけど……もう出来ない。逃げ場がない」 「やっぱ逃げたかったんだ。意外に往生際が悪い」 優しくからかわれて困ったように牧が微笑む。仙道はおどけたように片眉をあげてみせた。 「俺ねぇ。釣り好きだから勘違いされるけど短気なんすよ。待つの嫌いでね。……来世で牧さんか俺が女で難なく結ばれるまでなんてさ、絶対待てねぇ。今生しか考えらんねーから、脈がありそうなのにあきらめるなんてもったいねぇことできない」 意外でしょ? と首を傾げて口元で笑う男を牧は眩しそうに見つめた。 「……釣り好きは短気な奴が多いと誰かに聞いたことがあるよ」 「へー、そうなんだ。じゃさ、サーフィンする人は?」 軽い口調で尋ねられ、牧は戸惑いつつも律義に答える。 「知らん」 「俺の見たてではかなり短気だと思うな。でなきゃ驚くほどロマンチスト」 「その根拠は?」 「告白する前からあきらめたり、付き合っても苦労するとかダメんなるとか結論づけちまうのは相当な短気でしょ。それか、来世でまた出会える上に条件が上手く整ってるかもしれないなんて夢見れるのは、すげーロマンチストでしょ?」 突然話を戻された牧が苦く笑った。 「……手厳しいな」 「焦らされてんだもん、このくらいは言わせてもらわなきゃね」 「焦らしてないだろ、人聞きの悪い。キ…………しただろ」 照れ隠しなのか牧が頭を振って犬のように髪の毛の水滴を飛ばした。それを見ながら「俺がしたからじゃん」と仙道が笑う。 「言っておきなよ、今。俺を好きだって。あんたのことだからこの先ずっと一緒にいたらますます言いにくくなるよ?」 「それも何かの統計の結果か?」 「そうだねぇ。俺的牧さん観察の結果? あ、ヤバ。もう帰ろうか、このままじゃバスにも乗れなくなる」 いよいよ雨風が激しくなり海が鈍い色で波飛沫を飛ばしているのを見て仙道は牧へ手を差し出した。 一緒に行こうと差し出された手が牧の瞳の中でゆらゆらと揺れて映る。揺らしている正体を隠すように牧は俯きながら右手をジャージの裾で軽く拭いた。 強い雨が頬に痛い。隣立する街路樹の枝がどれも同じ方向にしなっているのが遠目でもわかる。 誰もいない砂浜を駆けバス停を目指す─── きつく手を握られ引っ張られるままに。 この動悸に目眩に息切れは悪天候の中を走っているからではないことなど説明するまでもない。 誰もいないバス停が近づく。後ろを振り向かないまま強く腕を引いて走る男の背へ牧は風雨に負けないよう大きな声を投げつけた。 「ずっとあきらめたかった。けど、無理だってことは知っていた。無理だからせめて逃げてお前を守りたかったんだ」 降り向かずにいてくれることに勇気づけられて牧は続けた。 「臆病な上に短気だと認める。直すよ。直すように努力するから……!」 仙道の足が止まったことでバス停に到着したと気付いた瞬間。仙道は振り向きざま腕を引いて牧を痛いほど強い力で抱きしめた。牧が意を決したようにきつく瞼を閉じて告げる。 「お前をどうしようもなく好きな俺を……好きになってほしい」 背へ回し返した牧の腕がかすかな震えを感じとる。もしかして泣いているのかと牧が思った矢先に、仙道は牧の肩口から頭をあげてプハッと笑った。 「なってほしいってなんすか。どんだけ自信なけりゃ気がすむのさ。俺が先にあんたを好きだって言ったのに!」 まさか笑われるとは思っていなかった牧は呆気にとられた様子だったが、すぐ不機嫌そうに言い返してきた。 「俺はずっと昔から好きだったんだぞ。それを、伝えるのがちょっと早かったぐらいでなんだよ偉そうに……」 ふくれた面持ちで見上げた牧の視線の先。漆黒の瞳は優しく笑ってはいたが目縁が赤かった。 「俺……鈍いからさ、先に好きになってくれて助かったよ。会いに来てくれたり、忘れ物してくれて……すげー感謝してる」 声には涙はない。けれど重なる胸が熱過ぎて、牧は狂おしいほどの切なさに襲われる。 「誤算だらけだ。一生の不覚とはこのことを指すんだと一生分落ち込んだのに……感謝されるってありかよ」 牧の声音の方が強く震えて仙道の胸へ同じ切なさを響き伝え共振させる。 「ありがとう」 牧は黙って小さく頷くと仙道の濡れた頬を両手で挟み口づけた。 「俺さ、数人の女の子と付き合ったことがあってね。で、わかったつもりでいた。けど全然わかってなかった」 「…なにが?」 「本気で人を好きになるってことをさ。牧さん、内緒にしといて。他の奴らや女の子にバレたら俺、フクロにされちまうわ」 「……もったいなくて誰に言えるか」 「うん。俺も、あんたがこんなに可愛い人だなんて、もったいなくて誰にも教えてやんない」 「バカが。言ってろ」 「うん。生涯言い続ける」 「そういう意味じゃねぇ」 濡れて水の味がする甘い唇。 夏の終わりを告げる雷鳴の光と轟音。 震える互いの体が重なることで生み出す熱気。 アスファルトを叩き上げて跳ねる水滴の匂いと熱風の圧。 初めて本気で好きになった相手の頬と舌と唇の愛おしい感触。 相手の肩越しに見える荒れ狂う黒い空と重くうねる海に舞う飛沫。 全てが特別艶やかに感じてしまっているだなんて。 どこにでもあるただの恋になると知ってはいるけれど。 それでもやっぱり、特別に艶やかで幸せな恋だと思っている。 そんな恥ずかしくて甘酸っぱい本音など─── 二人だけの秘密だ。
|
|||||
|
|||||
なんの曲かもうおわかりですね♪ え?まだわかんない?…しょぼん。では答えを次回に。
次はただのボーナスというかオマケ回。牧視点でのこのすぐ後の話です♪甘々注意だ!(笑) ※2018年7月追記※ お世話になっているひよとさんからのリクエストで挿絵を描きました。 頭の中にある映像を絵にするのはとても難しかった……けれど楽しかったです。 こちらをクリックすると挿絵が置いてあるページに行けますよん。 |