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先月の交通事故による負傷で大輝の父は入院していた。珠子(大輝の母親であり、牧の母親の妹)は、平日は託児所に息子を預けて仕事を優先していた。その分、仕事がない土日くらいは夫のそばにいたい珠子だったが、病院の雰囲気をやけに怖がる大輝がすぐに帰りたがってぐずるので連れていくのが大変だった。土日は託児所の料金も高い上に予約が混んでいると嘆く妹へ、姉が「週末は大輝君をうちに預けていいわよ。あなたも土日くらいは疲れをとらないと倒れるわ」と申し出た。 牧としても土日であれば両親がいるから、自分が前回のように直接幼児を一日中面倒をみる状況にはならないだろうと、母親の事後報告を頷きながら聞いた。 ─── しかし牧の予想は最初から当たることはなかった。 「明後日の土曜、何か予定は入ってるか?」 『ん? 暇だから行きますよ。まだ頼んでるつもり、抜けない? 俺は大輝君とダチだから会いたいのにさ』 「んな幼児にダチって。じゃ、すまんがまた頼むよ。お前がいるといないじゃ機嫌が全然違ってな」 『当然。あ、その日はお母様は』 「いない。けど飯はたっぷり用意して行ってもらう。腹減らして来いよ。時給分、しっかり食ってくれ」 『牧さんのお母さん料理上手だし、食費も浮いて助かるんだよね〜。何より、ま』 「あ。その先は言わんでいい」 『言わせてくれたっていいじゃん。“何より牧さんの顔が見れんのが嬉しい”くらいで照れないで下さいよ』 「あーもー、嫌なんだよ。お前に毎度クサイ台詞言われんの。そん時だけ声変えるだろ。耳に残るんだ」 『それが狙いっすから。じゃあ、土曜日の夕方過ぎ頃に』 「おう。気をつけて来てくれ。待ってる」 『うん。あ、話は戻るけどさ ─── 』 牧の両親はいつまでたっても仲の良い活動的な夫婦で、土日は会社仲間と家族ぐるみの飲み会や町内会の一泊旅行などによく二人で参加していた。そのため昔から休みの方が親は不在がちであった。 子供を預かるからと予定をキャンセルしようとした母は、一度仙道と牧が二人で大輝を預かって上手くいったことを預る前日に思い出し。 「バイト代を払うから、紳一と前来たお友達とで大輝君の世話を頼めないかしら」と打診してきた。 牧は仙道に頼らず一度は一人で大輝の面倒をみた。仙道も忙しいだろうし、一人でも二度目だからなんとかなると思ったのだ。一応、かなりくたびれはしたがそれなりになんとか対応した。 その話を、借りを返すべくかけた電話でつい仙道に教えてしまった結果─── 一回だけという牧の遠慮をしりぞけ、仙道はほぼ毎週のように土曜の夕方から日曜の朝まで、一緒に大輝の面倒をみてくれた。 毎週のように顔を合わせ、同じ飯を食って、同じように大輝に振り回される時間を過ごす。これで親しくならないわけがない。 牧の両親ですら、仙道をもう半分自分の息子。否、息子よりも使えて可愛いと気に入っている。牧にとって仙道は同じ部の後輩よりも近しい者となっていた。 先ほども貸してほしい本のタイトルを訂正しようとして電話をしたところで、ついでのように頼めてしまった。 TVを見ている親の背へ、「土曜、仙道来てくれるから。飯、たっぷり宜しく」と声をかけてから牧は二階の自室へ向かう。「仙道君にいつもありがとうって、宜しく言っといてよー」と母の声へ、「んー」とだけ返して。 * * * * * 大学の部活には春休み中も参加させてもらっていた。だが正式に大学に入学してからは、当然ながらそこに学業とゼミでの活動が加わり、慣れていないせいもあるが目の回るような忙しい日々が続いた。 週末も甥っ子の世話をするような時間も持てなければ、そんな時間があったら少しでも睡眠に向けたいほど忙しく疲れてもいた。 母親は、「もともと大人顔だけど、あんた入学してから5つは老けたみたいよ」と心配(息子にはそうとはとれない言葉ではあったが)して、四月に入ってからは大輝の世話は自分達でみてくれるようになった。また、その月の末には大輝の父も退院したため、土日に預ることはなくなった。 日は流れ。初夏の香りが風に混ざりはじめた頃。もともと体力と根性のある牧は同期の部活仲間の間では一番先に環境に精神的にも体力的にも慣れた。部活の先輩たちには様々な点で後輩とは思えないと驚かれもした。 やっと周囲を見ることが出来るようになった今、同期は入学当時の半分以下に減っていた。こういうところは高校時代と同じだなと思ったところでやっと、今現在高校三年で主将をつとめている他校の男の顔が浮かんだ。 「……電話、してねぇなそういえば」 ロッカールームでふと零した一言を耳ざとく聞きつけた仲間に、「彼女いるのかよ!?」と騒がれてしまった。否定をしつつも、今思えば寝ぼけた仙道の悪ふざけ─── まだ夜が開けきらないひと時の出来事を思い出して顔が赤くなり。 結果、同期だけではなく先輩方にまでそれをネタに散々からかわれて、その日は一日中酷い目にあってしまった。 帰宅してすぐ、久しぶりに仙道へ電話をかけた。 第一声の「はい……仙道ですが」の声には疲れが滲んでおり、慌てて電話を切ろうとした。 しかし、「え? 牧さんなの? わぁ、久しぶりっすねえ!」と別人のように弾んだ、言い換えれば牧が今まで耳にしてきていたいつもの仙道らしい声に受話器を置くのを止めた。 どんどん弾んでいく仙道の声につられて、大輝の父親が退院したことを伝えるだけのはずが思わぬ長電話になってしまった。 そうこうして電話を切る頃には。何故か高揚した気分にまかせて安請け合いをしてしまっていた……。 7畳の自室は机・ベッド・本棚・スチール棚が三つの壁面にそって配置されている。それだけで狭い感じがするのに、床に積まれた雑誌の山が三つもあって床面までも窮屈だ。片付いているのかいないのか分からないと母親に首を傾げられるのは、雑然と見えてはいても、一応は物には置場が決まっていてそれなりに収まっているからである。床の雑誌の山も本棚からはみ出したものではあるが、それでも雑誌の号数順に綺麗にタワーとなって積まれている。 「……俺の部屋に入ってみたいといわれてもなぁ。これ以上どう片付けていいのか俺には分からんのに」 目をつぶっていても雑誌タワーをよけてベッドや机までたどりつけるほどなじんだ自室。それを改めて眺めて、牧は先ほどの電話の終わりを思い出して溜息をついた。 ─── 『大輝君がいないから、もう牧さん家に泊まりに行けないのかぁ……』 ─── 「何をバカなことを。来ればいいじゃないか、いつだって。母さんだって喜んで飯作るよ」 ─── 『…ホント?』 ─── 「当たり前だろ。お前の都合が良ければ今週の土曜でもいいんだぞ?」 ─── 『わーい、久々に豪華飯だ! じゃさ、牧さんの部屋にあがっていい?』 ─── 「ああ、いいぞ」 こんな冴えない、面白味もない地味な部屋に部活の仲間や友達に入られるのが嫌で、部屋へ入れたことはほとんどなかった。それよりも居間にある父の趣味である映画DVDコレクションを呈すれば喜ばれたし、俺としても楽で良かった。 それを、自分より大きい奴をこの広くもない部屋に。爽やかで垢ぬけたあの男を、こんな野暮ったさ丸出しの部屋に入れるなんて。 「……やっぱり気が重い。あ〜…こんなことなら、面倒くさがらず部屋替えしときゃよかった」 昨年の三月に社会人二年目にして一人暮らしを決意し出て行った義理姉が使っていた部屋は広い。そこを使っていいと親にも言われていたのだが、その時は忙しかったこともあり今のところ不便もないのでそのままでいたのが失敗だった。やはり何事もその場の勢いは大事なもんだよなぁとしみじみ思う。 「あいつの部屋ってどんなんだろ……」 現実逃避で牧は仙道のアパートで一人暮らしだというその部屋を想像しながら瞼を閉じた。そしてものの5分もしないうちに、そのまま寝てしまった。 結局床に置いていた雑誌タワーだけを別の部屋へ移動させただけの部屋へ仙道を通した。 「すまんな、狭くて。ついでにエロ本も漫画もなくて」 高校時代、後輩の清田が、『エロ本どころか漫画すらないなんて、何すりゃいーんすか!』と嘆き2分で部屋を去った。その不満をそっくり伝えると、仙道はブッと吹き出した。 「なんすかそれ〜。そんなもん期待してたわけじゃないよ〜」 「それなら助かるが。オセロとチェスと将棋なら、小さいやつだがここに……」 「あぁあぁ、いいっす、どれも。それに俺、チェスも将棋もやらないから。気ぃ遣わんで下さい」 まぁ座ってと、部屋の主に向かってベッドをポンポンと叩いてみせた仙道は、すすめてもいないうちから自分もベッドへ腰掛けた。 少しの間視線を部屋に巡らせていた仙道だが、特に興味を誘うようなものもなかったのだろう。牧が飲み物を持って部屋へ戻ってくる頃には、ぼんやりとベッドの上で長い足を投げ出すように伸ばして瞼を閉じていた。 「……部屋にTVもなくて退屈だろ。下でDVDでも観るか?」 声をかけると、仙道は寝ていたわけでもないだろうにビクリと微かに驚いたような反応をみせてこちらをむいた。視線が合うと強張ったような笑顔を無理やり作られた。 「退屈じゃないっす。俺の部屋とあんま変わんないよ?」 「そうなのか? でもお前の部屋にはTVくらいあるんだろ?」 「小さいのはあるけど、んな見ないし。TVとか特に好きじゃないんで。牧さんは?」 「俺も。だから皆の話題についていけないことが多々ある」 「全然ついてけないっつーか、ついてく気からしてないすねぇ」 「そうなんだよ。ついてく気もないんだよな。無理して見たいと思わないし、そんな時間もない」 俺なんて部活と学業と自主練で一日なんてあっという間なんだがなぁと首をかしげていると、仙道は「俺はそれプラス昼寝かな」と呟いたので牧は苦笑いをした。 そんな話からはじまって、ぽつぽつとお互いの生活なんかを話してみたり、そこから派生して今後やってみたいことなどに話は流れ。気付けば用意した麦茶がなくなっても、ずっとベッドで二人は横並びに腰かけながら色々と喋っていた。 流石に喉が渇いて目覚まし時計を見れば、20時近い。牧は慌てて立ち上がった。 「すまん、飯が遅くなっちまったな。今、あっためてくるから」 「や、俺こそすんません。時間全然気にしてなかったんで。俺も手伝いますよ」 「別に、レンジであっためたり、火にかけるだけだから。あ、それなら下でTVでも見て待ってろよ」 階下へ向かう牧の後ろを仙道が「TV興味ないって話でさっき盛り上がったのに、なんでTVすすめるかな」と笑いながらついてきた。 結局二人で牧の母親が用意していったボリュームたっぷりの食事をあたためた。 美味いと何度も繰り返す仙道につられて、牧もまた普段より多く食べた。そのため仙道に大食感だと茶化されたり、お前はもっと食ってウエイトつけろと言い返したり。二人しかいないのににぎやかな食事を楽しんだ。 食器は洗わなくていいと告げても、仙道は「洗っておけば気を良くして、また牧さんのお母さんの料理にありつける確率があがるかも」と言って洗いだした。しかし皿を扱う手つきがなんとなく危なっかしくて、牧も並んですすぎを引き受けた。皿洗い一つにしても泡が飛んだ、洗いが雑だのすすぎが雑だのとお互いの上げ足を無理やりみつけて騒ぎながらで。 「なんだかな〜。何やってんだ俺らは〜」 牧は笑いながら最後の皿の一枚を食器棚へしまった。 「なんかさ、俺たち新婚さんみたいだよね」 「そうだよな〜」 手を拭きながら笑った牧へ仙道が妙に神妙な顔を向ける。 「……なっちゃおうか」 「何に?」 仙道が自分と牧を指差す。 「新婚さんに」 全く予想だにしない提案に牧はブッと吹き出した。呆れた顔をしてみせても、仙道は笑いもしない。 「……頭大丈夫か、お前」 「さっき牧さんも“そうだよな〜”って言ったじゃん。牧さんのご両親帰るまで、新婚でいようよ。牧さんどっちやりたい? ガキん頃、おままごとに参加させられると強制的にパパ役だったから、俺は今回は奥さん役でもいいよ?」 あまりな提案に牧が呆然としているうちに、仙道は勝手に「では牧さんに夫役を譲ってあげましょう」と配役を決めてしまった。 高三と大学一年の男同士で新婚さんごっこ。我に返って嫌だと反対しても、仙道はタイムオーバーで決定と、悪ふざけを一人で続行している。つい先ほど階下で客用布団を出してる時に交わした、仙道リードによる恐ろしくふざけた会話のせいで顔のほてりがまだ消えない。 「ありえん……」 部屋へ戻ってくるなり頭を抱えて自分のベッドに腰かけると、頭上から楽しそうな仙道の声が降ってくる。 「紳一さんったら、まーだ渋い顔しちゃってんの? 渋い顔もカッコイイけど、あんまり難しい顔のままだと彰、さびし〜すよ? ……と、こんなもんすかね」 先ほど二人で運んだ布団で狭い部屋の床がぎゅうぎゅうに埋められている。 「お前、本当にそこに寝れるのか? 椅子、廊下に出そうか」 「大丈夫、俺、寝相いいと思うし。紳一さん、やーさしー。あ、でもそうだな……」 普通の口調とオカマ口調が混ざって統一されていないため、真面目に喋っているのかふざけているのか判断ができない。とりあえず表情が真面目な時にだけ牧は返事をしていた。 「どうした? やっぱり下のいつもの部屋に敷くか?」 「いえ。俺ら新婚なんだから、ベッド一つに二人で入ってもいーんじゃないかと。あ〜れ〜、やめて紳一さん〜。DV反対!」 「蹴る前から決めるなよ」 笑いながら、ご希望とあらばと牧が仙道の太ももをゲシゲシと軽く蹴った。仙道は楽しそうに、やりたかったくせにと文句をいいながら布団の上に倒れ込む。そのまま「酷いわ、新妻に」と、ヨヨヨと泣いたふりなんてするものだから、牧は腹を抱えて笑った。 「お前は役者にもなれそうだな」 「あはは、ないない。それはあり得ねぇす」 笑いながら布団に入ろうとした仙道の肩を牧がつかんだ。 「ベッド、お前が使えよ。俺がそっちで寝るから」 「え? 冗談すよさっきのは。俺はここで十分ですって」 「いや、お前の方が背がある。そこは流石にキツイだろ。遠慮しないで使えよ。シーツ、一昨日取り替えてあるからさ」 牧がベッドから離れると仙道は途端にうろたえた。座ったままの仙道が牧の足を縋るように止める。 「や、マジ俺ここで。牧さん差し置いてベッドに一人で寝れるわけないじゃないすか」 先ほどの徹底したふざけっぷりはどこへやらな必死さに、牧は面白くなった。 「一人で寝れないなら、添い寝してやろうか?」 かがんで仙道の耳元へ少し低い声で尋ねてみた。即座に仙道からオカマ的ツッコミが入る……かと思ったのに。仙道はふざけにのってきもせず、硬直したように固まってしまった。 面白かったから、馬鹿らしいママゴトにやっとのってやったというのに、期待はずれというか肩透かしをくらって牧は首を傾げた。 「……おい?」 まるで突然静電気にバチリとやられた時のように、仙道は突然牧の足から両手を離した。 「あ、……え、あの、俺、……えっと、」 視線をさまよわせながらモゴモゴと呟く仙道の姿を見降ろしていた牧の額から瞬時に血が引いた。 ママゴトにのったつもりだったが、のるタイミングを失敗したのか。このあまりに引いた様子は、明らかに俺がゲイだと気付いてしまったからだと感じた。冗談が冗談に聞こえない。冗談の中に本質を見つけてしまう。そういうことはあるものだ。『新婚でいようよ』とか、『敷布団を持ってくれる逞しい紳一さんの腕も好きだ〜』なんて、男同士であり得ない冗談をかます仙道に油断し過ぎた自分に冷や汗が吹き出た。(俺はなんて迂闊な真似をしてしまったのか……!!) 後悔先に経たず。口から出た発言を下手に訂正すればドツボにはまる。以前、仙道と飲み屋で『外面キング』同士だなどとおかしな話になった時のことを思い出す。訂正しようとすればするほど、結局どうにもならなくて、未だに棚上げしたままだ。それなのにいつか訂正しなければならない宿題を今度は自分で増やしてしまった……。 しかも今回のは、俺はゲイだけれど、今のは違うと思いこませなければいけない。いや、ゲイなのも誤解と思わせなければならない。ややこしいことになってしまい頭が痛くなる。どうして俺はこう、こいつといると失敗を重ねてしまうのだろうか……。 牧が思い悩んでいると、仙道はのっそりと起き上がりベッドへ入ろうとした。それに気付き仙道のスウェット(パジャマ代わりに持参してきた)を引っ張って止める。 「冗談だ! 冗談を真に受けるな! 悪かった、俺が悪かったから入らなくていいって」 「離して下さい! 寝ます!! 一緒にっ」 振り向いた仙道の頬はかなり赤い。きっと俺がゲイだと知って笑いだしたいのを耐えているのだろう。恥ずかしさに、仙道と違う意味で俺まで赤くなってしまう。 「いいって、本気にしないでくれ!! 変な気遣いなどいらん!!」 「気遣いなんかじゃないっす。一緒に寝たいです!! ぜひ一緒に寝ましょう!!」 他校とはいえ一つ年上。先輩の命令は体育会系では絶対だ。寝たいですとまで言ってのける気遣いに、仙道が自分を外面キングだと言っていたことが重なった。そうだ、こいつはそういう気遣いをする男なのだ。優しくて気が利く奴なのだ。ならば俺がきつく言わないとこいつはゲイと一緒に布団で一夜を共にする恐怖に耐える決意を引っ込めないに違いない。俺はゲイではあるけれど、男なら誰でもいいというわけじゃないんだ、分かってくれ、仙道! 通じてくれという必死さで牧は少し大声で言い放った。 「俺はお前と一つ布団で寝たくなんかない!!」 ぴたりと突然仙道が動きを止めた。 やっと自分がどれほどのやせ我慢行動をしようとしていたかに改めて気付いたのだろうか。仙道の背中が震えている。今になって震えがくるほど俺が怖かったに違いない。それなのに、俺が傷つかないようにとそこまで配慮してくれた……本当に、こいつはなんていい奴なのだろう……。 動かない仙道の背を眺めているうちに、ばれてしまった羞恥と困惑は波が引くように消えていった。 牧は寂しさの中にも感謝の気持ちをこめて、静かに固まった背中をポンと軽く叩くと、仙道は布団へ崩れるように膝をついて項垂れた。
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男の子をおままごとに参加させても、大体途中でいなくなってた。いなくなっても
平気で続行してたけど(酷) なつかしい〜。小学低学年までやってました。 |