二人の出会いはSWORDFISHのBBSから始まった。
「キリ番が…キリ番が欲しいです」や「尊敬するで…スラダン…」など、梅園好みなタイトルをつけてくる杯と名乗る方が現れた。
もちろん梅園はSD台詞を使うのが大好き。受けてたった!!「どんどん どんどん やりまっせー」
すると、杯さんは「キリ番に名を残せーお前ら!!」と来た!!思わず梅園も「やるでねか!!」と返す。
二人の間にはネットという空間を越えて、激しいSDラブ火花が飛び散った。
どんな返事を返してくるのか…油断は許されない。いつも手元には原作本を数冊積み上げてスタンバイ。さぁ、来い杯さん!!
「スラダンの 上級者への道のりは 己がファン度を 知りて一歩目」!! いきなり安斉先生の俳句をもじってくるとは☆しかも「毎回タイトルに試行錯誤してますからねぇ(苦笑)あーでもないこーでもない…(馬鹿)」とまで。
むむぅ…これは一歩もひけん。今更“大変なので無理してタイトル作るのをやめよう”とはきり出せんくなってもーた。
上手い…こやつは絶対只者ではない。
そう感じた梅園は、あえて杯さんの才能を伸ばす事を決心した。彼女を企画推進委員として任命したのだ!!
そしてもちろん、任命はしたが、何故企画委員と名づけたかも分かっていない梅園。ダメだ…ダメダメだ。
しかし彼女は引き下がらなかった。「企画推進委員!?(笑)じゃあ企画を練らねば…まずは“SWORDFISHは日本一のHPになりなさい”ってスローガンちゃうし」と、いきなり想像を絶するビッグな企画を持って現れたっ。あまりにとんでもない切り替えしに梅園たじたじ。つい「杯君は1週間のカキコで…ううん 1度のカキコで私なんか追いこしちゃった!!」と晴子の台詞を借りて敗北宣言。もう杯さんは隊長に昇進。梅園は副隊長に格下げすることに決めた。←いつのまに役職ついてんだ?(笑)
杯隊長…どうか俺をひっぱっていってくれ…。
「サイト運営者よりも杯が上に立ってどうするんですか!! 今杯の頭にあるのはもう企画の事だけだ」と、力強く彼女は微笑みながら言った。←いや、顔は見えないけど多分そう(笑)
「さぁ どんどんカウンター回していくぞォ!!梅園さんカウンター回すよ 更新してよ」
こ…こんな小さいサイトのカウンターがどうやったら回るというのだ…(汗) つい汗ばむ掌を握り締めて梅園も返す。
「やすやすとカウンターなど回せると思うか!!」
「…企画ネタが浮かびました。スラダンの台詞を文字ってやる…ふふ…思わず…(以下略)」
すごい眼をしてるな あのクールな女が…これはしめてかからんと…。梅園が武者震いに似た感じを味わった次の瞬間。
「梅園だ―――っ!!出たあ!!おおっ 梅園だ!!オレは梅園が見たくてSWORDFISHまで来たんだ!!梅園さ――ん!!」と、山王戦ギャラリーをもじった声援を杯さんが浴びせかけたっ。アイタタタ☆俺の名前連呼だよ☆流石企画推進委員はネタが濃いぜ!!
もう後には引けん!!前進あるのみ。 BBSではらちがあかない。ページを作ろう!!まさしく当初彼女が言っていた「SWORDFISHに名を残せーお前ら!!」というこれは出会いだったのだっ。←微妙に間違ってます(笑)
「企画に最も必要なもの それは技術ではなく気持ちーー。」梅園は静かに呟いた。その言葉をきき、先を読むかのように
「難しいネタはいらないぞ!!じっくりネタを作って!!簡単なネタでいいんだ!!…ですよね」
にやりと互いをみやって、二人は固い握手を交わした。←ニュアンスよ、ニュアンス(笑)
「…さて、今日更新のネタだが 杯が書いてくると思って何も書いとらん!!」
「かっかっかっ結構結構!!ネタ一切必要なし!!ね――梅園さん!!」
この後、二人は連日のようにネタメールをやりあい、企画を実現するべく動き出したのであった。
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