Sugared lies.  vol.06


 退院した翌日。牧は部全体のラインに退院の報告を入れた。すぐさまひっきりなしに通知が来る。ありがたいことではあるが、個別にはとても返信できそうにないため、午後から顔を出すからと一言残した。
 まずは高頭監督へ挨拶をしに行きたかったのだが、玄関で部活の仲間に見つかり、牧はそのまま部室に連行されてしまった。そこで大勢に揉みくちゃにされながら礼やら詫びやら返していると、日常に戻ってこれたことを改めて実感した。
 部活開始の数分前に仲間と共に体育館へ足を踏み入れる。部室の空気(臭気?)とは違う、体育館独特の空気を胸いっぱいに吸い込めば、もう深呼吸しても体のどこも痛まないのも加わって口元が笑うのを抑えられない。
 入り口で仁王立つ牧の背や肩を、『おかえり』の言葉がわりに沢山の手が叩いていった。

 ストレッチに混ざっていると制服ではなくジャージで来れば良かったと、早くも練習に混ざりたくてうずうずしてしまう。
 外周に出た部員たちと入れ違いで高頭監督が体育館に姿を現したため、牧は駆け寄り深く腰を折る。
「長いことご迷惑をおかけしてすみませんでした。昨日夕方退院しました」
「それはもう電話で聞いた。それよりストレッチをしてどうだった、大丈夫そうか?」
 開け放されている体育館の扉から見えていたのだろう。牧は背筋を更にぴしりと伸ばす。
「はい、問題ありませんでした。ですが今日は大事をとって休暇を申請しに来ました」
「バカ。何が『今日は』だ。最低でも一週間はフル参加はさせんぞ。明々後日からお前は別メニューでのみ参加を許可する。当然、それまでお前は自宅待機だ。安静にしてろ」
 ほれ、と渡されたメニュー表を開けば、あまりの物足りなさに牧の顔が瞬時に曇る。こんな軽いメニューなら明日からやったって問題ないと、口にしそうになってしまう。
「不服そうだな。まあこれもお前の調子によっては、少しずつ変えていってやる。俺も気胸を調べてみたがな、再発がやっかいなんだそうだ。それにお前が思っているよりも入院生活で体力は落ちているはずだ。この暑さを体が忘れてもいるだろう。そんな状態で参加させても、再発はなくとも怪我の可能性が高まる。わかるな?」
「はい……」
「そうしょげるな。もう帰って家で夏休みの宿題でもやったらいい。病院でもやってたみたいだが、さして進まんかっただろ」
「いえ。ほとんど終わりました」
 高頭は呆れたような顔をしたあと、ガッハッハと体育館内に笑い声を響かせる。
「お前は本当にクソがつくほど真面目だな。それならしっかり遊んでおけ」
 ランニングや海で泳ぐのは論外だぞ、と追加で高頭はダメ押しをしてから腹の上に腕を組んだ。牧は苦笑交じりに頷いてから、一呼吸置いて切り出す。
「あの、監督。ひとつお願いしたいことがあるのですが」
「珍しいな。なんだ?」
「陵南の主将の仙道のことで……」


*  *  *  *  *


 帰宅して初めて、高頭の『入院生活で体力が落ちている』という言葉を牧は実感した。
 部活は最初のストレッチのみ参加で、あとは監督と職員室で少し話をしただけ。それ以外は学校と家の往復のみだというのに、真夏の日差しの強さと暑さも手伝って少々疲れてしまった。
「……ああ、そういえばあんなに大勢と喋ったのも久々だったか」
 人当たりでもしたのかな、などと考えながら冷えた麦茶の二杯目を喉に流し込む。

 まだ家人が戻ってきていない居間のソファを独り占めし、クーラーの運転音をぼんやり聞いていると、また仙道のことを考えてしまっていた。
 昨日も病室に寄ってくれたはず。空になったベッドを見て、黙って消えた薄情な俺に落胆しただろうか。それよりも退院が早まったことを喜んでくれただろうか。病院には書置きひとつ残してはいけないから、自分の連絡先すらも残してはこれなかった。
 会って詫びたいし、礼も言いたい。焼き肉屋へ行く日を一緒に決めたい。黙って退院したことを責められたあとでいいから、『よかったね』と笑うあいつの顔が無性に見たくてたまらない。
 病院へ行っても、仙道に会えるかわからない。奴の母親が婦人科以外に入院している可能性もあるが、苗字だけしか知らない人の病室をナースステーションで教えてもらえるとも思えない。
 かといって病院以外で仙道のいる場所など陵南高校しか知らない。突然出向いてあいつ以外の陵南バスケ部員に見つかったら何事かと警戒されそうだし、理由を問われて俺が入院中に仙道が見舞ってくれていたことを正直に話していいものかどうか。俺が仲間に仙道と毎日会っていたことを隠したように、仙道も同様であったとしたら迷惑をかけてしまう。

「ただ会いたいだけなのになぁ……」
 しんとした室内に自分の気落ちした声が虚しく響いたけれど。
(─── だがしかし。もうそんな危ない橋を渡ることは考えなくて良くなったのだ)
 牧はごろりと寝返りをひとつ打つと、スマホを手にする。
 今日、高頭監督に頼んで仙道の電話番号を得ることに成功した。何故知りたいと尋ねられ言葉が詰まった俺に、監督は『……まあ、滅多にないお前の頼みだ。聞かんでおいてやる』と田岡監督に電話して聞いてくれたのだ。
 これでもう、電話をかけるだけ。それだけで、顔はみれなくとも会う約束は出来る。
 しかしいざかけるとなると、やけに緊張してしまう。
 もともと電話を自分からかけるのが苦手なだけに、人伝に知った電話番号にかけるのはハードルが高い。仙道にとっては知らない番号だから出てもらえない可能性もある。

 つい電話をかけるのが嫌で、先ほどから余計な思考の寄り道ばかりしていたが。流石に電話一本かけるのに時間をかけ過ぎだろうと、セルフツッコミが入る。
「……出るも出ないもかけてみなきゃわかんねーだろうが」
 口に出して己に発破をかけると、牧は深呼吸してからスマホをタップした。するとそれほど経たずに電話はつながった。
「仙道か? 突然すまない。俺だけど」
「『俺?』、オレオレ詐欺かしら」
 返ってきたのは明らかに仙道とは違う年配の女性の声。牧は慌ててソファに姿勢正しく座り直す。
「し、失礼しました! 仙道アキオ君の電話と間違えました!」
「うーん。確かにこれ、息子の電話なんだけど。名前がちょっと違うのよね。あなた誰?」
「お、ぼ、僕は海南大附属高校バスケ部三年の牧紳一と申します。名乗り遅れ失礼しましたっ。あ! あの、アキラ君でした。仙道アキラ君です、間違えましたすみません!」
 誰もいない居間で牧は全身から汗を噴き出しながら、見えない相手へ何度も頭を下げる。
「あらバスケ部の子なんだ。ごめんね、まだ彰は帰ってきてないのよ〜。帰ってきたらお電話させましょうか?」
「は、はい。お願いします! 俺の、いえその、僕の電話番号を申し上げます。090……」


 電話を終えた途端ソファに俯せたまま、牧は十分ほどピクとも動けなかった。
 俺はいったい何回噛んだんだ。いや、それより名前だ。高頭監督に聞いていたのに、名前を間違えて言ってしまったせいで一気に焦り、近来稀に見るグダグダの酷いありさまになってしまった。
「ああ〜〜〜!!」
 穴があったら入りたい。どうして俺はこう、電話が苦手なのだ。というより知人の親と電話で話すだけのことで、どうしてあんなに緊張するのか。雑誌のインタビューとか他校の監督やコーチなどと直接話すのは平気なくせに。
 恥かしさで湯気の出ている額をクッションにぐりぐりと押し付けているうちに、少々冷静さが戻ってきて溜息が出た。
 電話をかけたことを後悔しかけたが、一つだけ情報を得ることができたじゃないか。仙道の母親はどうやら入院してはおらず、声の調子でだけだが元気そうなことがわかった。
 しかし実家は東京であいつ自身は神奈川で一人暮らしだと、去年の合同合宿で田岡監督も言っていたのに。
「今は母親と二人暮らし……なんてことはないよな」
 そこまで考えたところでまた、仙道の母親の声が脳裏に蘇り頭を掻きむしる。あの電話はなかったことにしてほしい。可能ならばやり直したい。挨拶も電話もまともにできないダメな奴と思われた汚名を返上したい……。

 思い返す度に落ち込んでしまうが、終わってしまったことはどうしようもない。いい加減切り替えなければ。ともかく、待っていれば連絡は来るようになった。あと自分に出来ることは、電話を待つことくらいしかないのだ。
 牧は両手でバシッと両頬を叩くと、勢いよくソファから立ち上がった。


*  *  *  *  *


 風呂も歯磨きも済むと、病院にいた習慣か疲れたせいかはわからないが、パソコンをしたり本を読む気も起きなくて牧は早々に自室のベッドへ直行した。
 大の字になり天井を見上げる。もうカーテンで区切られた狭い空間ではない。懐かしむわけではないが、あのクリーム色のカーテンで覆われた薄暗く狭い場所で仙道と長いこと話したことや、言うつもりのなかった思いを伝えてしまったこと。そして試合を観に行くと約束を交わしたことなどが思い出される。それに引っ張られて仙道とディールームで毎晩喋ったことなども。
(─── あいつは母親が入院していなかったのに、毎晩俺の見舞いに来てくれていたんだ)
 夏休み中といえど仙道も毎日部活に出ていたはず。部活が終わってから電車とバスを乗り継いで、買い物をして病院へわざわざ毎晩来たのは。酷い嵐の日ですら俺に会いに来たのは…………。

 牧は誰もいない自室だというのに、両手で顔を隠すように覆う。
 もしも自分だったら、そこまでの面倒をしてまで毎日見舞いに行く理由など、ひとつしか思い当たらない。
 じわじわと顔が熱くなっていくのが掌に伝わってくる。
(……あいつは俺に好意を寄せている。そうに違いない)
 そこまでしっかり思い至ってしまうと、顔どころか全身がぶわりと熱くなって、牧は薄いタオルケットを跳ね除けた。
(あいつが、俺を)
 バスケの実力もセンスもある上に、優しく慰め上手で、けっこう気遣い屋のくせにどこか抜けてて面白い男が。バスケ以外は真面目さくらいしか取り柄のないこの俺を。
「仙道が……俺を。てことは、俺は仙道と付き合うのか……」
 口に出してみると全身に汗が浮き、牧はクーラーのリモコンで設定温度を下げてから壁に背を預けて両膝を抱えた。

 月明りがさすシーツの上で、牧は壁に体温をうつしながら膝に頬を乗せて想像してみる。
 仙道と自分がデート……デートといえば喫茶店で話をするとか? ……ディールームでしていたような、あんな感じで向き合って。……うん。なかなかいいじゃないか。楽しいだろう。身長だってそう変わらないから、歩き話だって楽だ。
 映画や買い物……少なくともわけのわからない恋愛映画などは行きそうにないし、買い物だってスポーツ店やCDショップとかだろうから退屈はしない。飯は定食屋やカレー屋とかで落ち着いて食えそうだ。うんうん、全部気楽でいい感じだな。他にも俺達だからこそ一緒に出来るデートも沢山ありそうだ。例えば…………スポーツが出来る複合娯楽施設(二度ほど部活の奴らと行った……スポッチだったかな?)で勝負三昧。海辺を30本ダッシュして負けが方がラーメン屋で餃子を奢ったり? 走れるとこまでランニングをして、疲れたら近場の銭湯で汗を流してからバスで帰ってもいい。電車に乗って地方のバスケットの試合観戦もいいだろう。そういえばあいつは釣りをする。実は俺も釣りには少々興味がある。教えてもらえたら嬉しい。もしもあいつがサーフィンに興味があるようなら、俺の古いボードをあいつにやろう。教えてやれば、一緒にサーフィンをやれる。
(なんだよ……あいつとなら楽しいことばかりかよ。凄ぇな)
 二人並んで砂浜を歩く姿を想像する。……デカくて強そうで似合いに思えた。

 過去何度か女子に告白されたが、その時は全く楽しい付き合いのイメージがわかず、面倒が先に立ってしまい断ってきた自分が。仙道とは面白いほど、どんどんやりたいことや行きたい場所が浮かんで楽しさが込み上げてくる。少ない自由時間を今まで以上に楽しく有効活用出来そうで、バスケ以外でも青春を謳歌するイメージに気持ちは浮足立つ。
(早く付き合いたくなっちまうじゃねぇか。仙道はいつ告ってくれるのかな。なるべく早いといいんだが。大学に入ってからでは慣れるまで忙しくなりそうだし)

 カレンダーを見ようとした視界の隅にスマホを見つける。手に取って時間を確認すれば、けっこう長いこと思考が暴走していたことに気付く。
「告られてもいないのに、いくらなんでも気が早過ぎだろ……」
 気恥ずかしさが眉間に皺を刻んだ。自嘲したところでラインのアイコンが目に入る。
(あ……そういや、電話来なかったな。まあ明日くるだろ)
 仲間からのラインやメールをチェックするのも面倒で、すぐに電源を切る。
 明日は特に予定はないが、もういい加減寝ようと、牧は本格的に寝る態勢に入った。
 眠りにつくまで牧の胸は楽しい未来予想図の余韻でふわふわと明るかった。



*  *  *  *  *  *  *  *  *  *




 部活休みの一日目は朝から容赦ない強烈な日差しが降り注いだ。そんな中、午前中からクラスの仲間が。午後は部活の奴等が退院祝いだといって代わる代わるやってきた。
 夕刻頃まで「牧さん家に泊まりたいっす〜」と居残ろうとしていた清田も、「病み上がりの人に何言ってんだよ」と神に叱られて帰って行き、漸く一人になれた頃には。
「…………声が……枯れちまった」
 今日何杯目かもわからない烏龍茶を飲み干し、牧はベッドへ横になった。
 富江に晩御飯だと起こされるまで少々寝たが疲れは抜けず。食事をすませて風呂からもあがると、スマホに触れることもなく早々に寝てしまった。

 今日も仙道から電話はなかった。



*  *  *  *  *  *  *  *  *  *




 部活休み二日目の午前中はレントゲン撮影をしに牧は病院へ向かった。
 問題なく肺は膨らんでおり、次回の経過観察は二週間後でいいと医師につげられる。退院してから一度も痛みや息苦しさを感じていないため、正直もういいように思うのだが、世話になった手前そうも言えずにいたら。
『次も大丈夫だったらもう安心だから。良かったですね!』と、医師の隣に立つひょろひょろとした看護師から力強く言われてしまい。またも「はい」としか返せず帰ってきてしまった。
 自覚はなかったが俺はけっこう、笑顔の押しに弱いのかもしれない。

 今日こそは来るだろうと朝から仙道からの連絡を待っているが、全く来ない。急に忙しくなったのだろうか。
 明後日から俺は部活に出られるようになる。出来るなら今日か明日にでも連絡をつけたい。早上がり練習期間なら俺があいつの部活終りに合わせて迎えに行けるし、その分ゆっくり飯を食ったり話も出来る。そう考えてはいても、肝心の連絡が来ないのではどうしようもない。
(……待ってないで俺から出向こうか)
 じっと待っているだけというのは性に合わない。動いた方が早いと思ってしまう。だが会いに行こうにも家を知らない。かといって陵南高校に乗り込むわけにもいかない。
 悪目立ちせずにあいつが学校から出てくるのを待てるような場所はないだろうか……。

 水を打ったように静かでひんやりした居間にひとりじっとしていると、せっかく外へ出れる身となれたのに太陽を浴びないのはもったいなく感じてしまう。
「……天気も良過ぎるくらいいいし、ちょっと遠くまで散歩でもしようかな」
 頭の中では陵南高校行きのバスを検索しようと計画をたてておきながら。牧は誰もいないのに言い訳がましい独り言を呟いて、ソファから身を起こした。


*  *  *  *  *


 何度か練習試合などで陵南高校へ来ていたため、乗り換えで迷うこともなくすんなり着いた。
 校門前に仙道を待てるような店や公園などを探したが、そんな都合のいいものはなく。牧は陵南部員に見つかるのを覚悟しつつ、直射日光をもろに背中に浴びながら校門前のガードレールに腰を下ろしていた。
 校舎奥にあるグラウンドの様子は見えないけれど、野球部の声やバットの快音が聞こえてくる。ぬるくなったペットボトルの水を飲むたび、項や背中に汗が伝う。
「夏だなぁ…………暑ぃ」
 最初こそ昨夜の想像の続きも考えていたが、じりじりと日光にあぶられているうちに頭の中は空白になっていった。
 夏の日の長さを感じさせる淡いオレンジ色とクリーム色が混ざる空と、見慣れない校舎を交互に眺めていることにも流石に飽きた頃。飲み終えたペットボトルを潰しデイバッグへ突っ込むと、牧は立ち上がり踵を返した。
(そんな都合よく会えるわけねーよな。大体、陵南の部活終了時間も知らんのに)
 心の中ではそう強がってみたものの、足が少し重い。体はかくも正直だ。

 前にのびている自分の濃い影を踏みしめるように歩いていると、向かう先から聞こえてきた怒声に牧は顔を上げた。
「だからテメーは信用なんねーんだよ! 明日は遅刻すんなよっ」
 声の出どころは信号を渡った一区画先にあるバス停に並び立つ六人の男のひとり。その輪の中で頭一つとびぬけた仙道らしき横顔に牧は瞠目した。

 とっさに電柱の陰に身を寄せた牧は六人を遠くから観察する。
 どうやら全員陵南バスケ部員のようだ。校門とは違う所から出たのだろう。独特の髪型と高身長の仙道だけはわかるが、眼鏡なしでは他個人までは判別できない。しかし仙道を視認出来たのは十分過ぎる成果だ。
(なんて偶然だ。こんな漫画みたいなことが起こるなんて)
 仙道が俺の入院を知り得た偶然といい、俺と仙道には何か引き合うような縁があるのかもしれない。こういうのを赤い糸で結ばれているというのではなかろうか。
 やけに大きく鳴る鼓動を持て余しつつも、どうすればいいか考えがまとまらないうちにバスがやってきてしまった。
 四人が乗り込み去ったのち、仙道ともう一人がバス停で談笑を続けている。
(人数が減った今なら俺が偶然を装って出て行っても怪しまれずにすむのでは? 仙道と二人で話がしたいと言えば、残りの一人はすんなり帰ってくれそうじゃないか?)
 意を決して再び歩き出した牧は信号に歩を止められる。青になるのを待っている間に左折してきたバスがバス停に停まり。
「あ。…………あ〜……」
 青になったのと同時に出発したあと、バス停には誰も立ってはいなかった。



 そうして結局、この日も仙道から牧へ電話は来なかった。

















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書いてて思ったのですが、牧は帽子が似合わなさそうだし、かぶらなさそう。
仙道は髪型が崩れるからかぶらなさそうだけど、髪を下ろしていれば似合うかも。


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