そんな目で「また随分と場所をとるものを作ったのね……?」と言わないでくれ


冷蔵庫を購入してしまったせいで、とうとうキッチン作りに手を出す羽目に。
もう泣きそうになりながらコツコツコツコツ何日も頑張りましたよ〜!

というわけで、今回の初お披露目はシステムキッチンと椅子のクッションと……他、地味に細々といっぱい☆
皆さんが見たことないと感じたらおNEWだと思います。宝探し気分でおNEW発見してみてね♪
台詞多目&一部首の接続をフォトショで修正入れてまーす。


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外出から帰ってきた牧と仙道はポストに入っていた説明書を手に急いでキッチンへむかいました。
梅園から二人へクリスマスプレゼントにシステムキッチンをプレゼントすると知らせが来ていたからです。
クリスマスの三日前、約束の今日を二人は知らせが来た時から楽しみにしていました。


「おお……こいつは予想よりもずっと凄いな! 壁が一面だけ黄色いのはアクセントか。へえ…」
「ぜんっぜん以前の台所の面影がないね! イエローの壁のせいもあるのかな、なんかこの一角だけ新築みたいだ」
「梅園って本当に何者なんだろうな……。椅子や服やベッドやトイレ…で、とうとうキッチン作りました、だぞ?」
「さあ? 牧さん至上主義のバケモノ? けど牧さん大事にしてくれるから、俺としては何者だっていーや」


お約束のいつもの会話のあと、二人は早速あちこちの扉を開け閉めして中を確認しはじめました。


「あ。ここにもう鍋がひとつだけ入ってる。これって寸胴鍋だよね。梅園からのプレゼントかな」
「そうそう。説明書にも書いてあったぞ、“お鍋もひとつプレゼントに入れてます”って」
「へー。こういう鍋、けっこうするのに。システムキッチンだけでビッグ過ぎるクリスマスプレゼントなのにねぇ」
「まったくだ。お返しに頭が痛いぜ。あれ? 魚焼きグリルに網がない…。買ってこないといかんな」


「俺達の身長を考えてくれただけあって、吊り戸棚がすげー高い位置だ。
 上の棚、俺が背伸びしないと届かないなんて、190になってから初めての体験だよ〜」
「キッチンの高さは市販で一番高いサイズで作ったそうだ。本当はもっと俺達にあわせて
 高く作りたかったけどバランスが難しくてあきらめた、とも正直に書いてある」
「どうりで作業とかするには少し低いわけだ。でも今まで使っていた普通サイズより断然楽だね」
「あいつも色々考えて作ってんだな…。む。ここが食器洗浄機の設置予定引き出しか」
「え。食器洗浄機もつけてくれる気なの? マジ?」
「予定、だそうだ。だからこの引き出しには物をいれないでおけってさ。食洗機なんてあいつ作れるのかな…」


「ま、二人分の食器だから、食洗機なんてなくてもいーけどさ〜」
「蛇口、シャワーヘッドにもなってるらしいぞ。引っ張ってみろよ」
「おお、伸びる。いいね! 今度はここで頭も洗えるね。お湯も出るんでしょ?」
「そりゃ出るが、頭は洗わんだろこんなとこで」
「うわっ、勢いよく水出し過ぎた!」


「しっかし広くなったよなぁ……。しかも明るい。気持ちがいいよ」
「うん。全く別物だよね。今まではテーブル置くどころか、二人一緒に台所になんて狭くていられなかったもん」
「これからは一緒に調理もできるから、時短にもなりそうだ」
「楽しみだね、一緒に飯作んの♪」
「ああ。それに、作ったらすぐ食卓に置けて、ここで食えるってのもいい。居間に運ぶの面倒だったからな。
 さて、今まで使ってた調理器具とか全部移動させるか」
「うん。さっさと片付けて夜にはのんびりしたいもんね」
「おう。……換気扇のスイッチはここか。えーと、蓋の開け方は…」


仙道は食器や台所用品をまとめたダンボールを別室からせっせと運びます。


「今はとりあえず適当に入れていくぞ。使いながら徐々に使い勝手よく移動させようぜ」
「うん。なんかさぁ、今までのリフォームとなんか違う。新築に引越したような感じしない?」
「する。今回はリフォーム兼リノベーションだからなおさらだろう」
「リノベーションって何? 最近たまにきくけど」
「今回、壁ぶち抜いて間取りも変わっただろ。機能や価値を既存の状態より高める工事のことをいうんだ。
 簡単に言えばリフォームより大がかりな工事のことだよ」
「ふぅん。なんとなくわかった。牧さんはなんでも詳しいねぇ」
「たまたま会社でそういう話題を耳にしてただけだ。流行ってるらしいぞ。あと、一部の壁の色や壁紙を変えるのもな」
「へぇ〜そうなんだ。インテリアとか俺、あんま興味ないから全然知らなかったよ」


話しながらの片付け作業は思っていたよりも楽しく、順調にはかどりました。


「昼飯少なかったから腹減った。おやつにしようぜ。カップ麺、お前も食うだろ? どっちがいい?」
「俺、こっち。牧さん作ってくれるの? ありがとー♪」
「カップ麺くらいで礼はいらん」
「新築に感じるせいかもだけど。なんかこーしてピッカピカのキッチンに立ってる牧さん見てるとさぁ、
 エプロンつけて調理してもらいたくなるなぁ」
「あー…。まあ、使っていくうちに汚れたり傷つくのは仕方ないが、極力綺麗には使うよ」
「牧さんなんて何でも綺麗に大事に使うじゃん。んな心配から言ったんじゃなくて〜」





「あ。お湯沸いた。間食で食うカップ麺は美味いのに、晩飯で食うと淋しくなるのはなんでかね…」
「さっきの話に戻るけど。エプロンして新しいキッチンに立つと新妻感が高まるじゃん?
 だからエプロンしてほしいんだよ〜
「はあ? バカだろお前」
「え〜。男のロマンの王道でしょ。ねーねー、エプロンして下さいよぅ。夜でいーからさぁ」
「持ってねえ。たとえ持ってても、んなこと言われて誰がするかってんだ」
「チェ。牧さんのケチ。ノリ悪ぃ〜」



「しつこいぞ。そんなに言うならお前がしろ。俺がお前を新妻扱いしてやる」
「俺が先でも別にいいよ。俺がしたら、牧さんもしてくれるよね。じゃないとフェアじゃねぇもん」
「……まあ、エプロンするくらいなら」
「おっしゃー!決まりね! じゃあ俺、明日二枚買ってこよーっと♪」


「エプロンくらいで盛り上がるなんて、お前も変わった奴だな。……なんか調子悪いな、これ」
「あー、そのキッチンタイマー、俺が就職した時に買ったやつだしねぇ」
「あ、三分たったぞ。食おうぜ」
「はーい。いただきまーす」



「牧さんもさ、団地妻と米屋のエロ話は知ってるよね?」
「知らん奴はいないだろ、古典みたいなもんだから。まあ、その手のAVは見たことないが。いきなり何だよ?」
「カップ麺久々だ〜、美味い〜。冬になると特に美味く感じるよね」
「ん。あと、野外な。冬場のサーフィンで冷え切った体にしみるんだ。砂浜でバスタオルにくるまってさぁ」
「あ〜そりゃ五臓六腑にしみそうだねぇ。あ、話を団地妻と米屋に戻すけど。
 いつか牧さんに団地妻やってもらいたいなーって昔から思ってたんだよね。俺が米屋で」


クリックすると別の角度からの写真が見れますよん♪
「はあ? バカだろお前。誰がやるか。大体なんでお前が米屋で俺が団地妻なんだよ。
 第一そんな演技くさいことされても、しても、ヤる気など起きんぞ俺は」
「…て、言われると思ったから諦めてたんだよね。けどこう立派なキッチンが家にできちゃうとさ、
 せめてエプロンしてくれてる牧さんを見たいなあって。それなら演技もいらないからさぁ」
「…エプロンくらいはしてやるって、さっき言ったろ」
「二度も確約ありがとうございます だから、OKもらって盛り上がってんですよ俺〜。浮かれてんの♪
 だって裸エプロンの牧さんを襲えるんだもん
「!? な、何言ってんだ!? どうしてそうなる!? 話が全く見えんぞ!?」l||ll||l
「俺がしたら、牧さんもしてくれるって言ってたじゃん、二回も。つまり、俺が裸エプロンしたら
 牧さんもしてくれるってことでしょ? 同じ格好してくれるっていうんだから。男に二言はなしですよー」
「正気かお前? 百万歩譲ってそうだとしてもだぞ、お前がまず最初に裸エプロンに
 ならなきゃいけないってことなんだぞ? いいのかそんなんで?」l||ll||l
「いーよ? 別に俺、恥ずかしくねーもん。牧さんは俺の裸エプロン姿、見たくね?」



「お、お前の裸エプロン姿だと…?」///
「うん。牧さん好みのなるべく地味な感じのエプロン選んでくるよ。
 動きによってはケツが見えそうで見えないようなやつ。チラリズム、良くねぇ?」
「…………だ、だからってお前……次に同じ格好すんのは俺なんだろ?」///…l||ll||l
「そうだよ? フェアじゃねぇのは嫌いだって、牧さん日頃からよく言ってるよね」
「……仙道。考え直せ。な? お前だけでいいじゃないか。そうだ、俺がお前専用のエプロンを買ってやるよ。
 肌触りもいい高級な生地の。どうだ、それで手を打とうじゃないか」
「嫌ですよ〜俺は裸エプロンのあんたを襲いたいんだから。ああすっげぇ楽しみだ〜
 なんなら、二人一緒に裸エプロンでいたしてもいいかも?」
「いいわけあるか! やらんぞ、俺は絶対! 着ないし、お前がしたとしても、俺は見ない!」
「あっはっは! こりゃ本気で色仕掛けしないとなびいてもらえなさそーだ。頑張ってその気にさせますよ
「…………」///…l||ll||l…///…l||ll||l…///…l||ll||l…///
(……冗談だったんだけど、もう一押しくらいで実現可能? うわ、牧さん真っ赤だ…可愛い…。
 ヤベェ、なんか俺まで期待で汗かいてきた)///
「…お前がそんな格好して目の前にいりゃ、頑張らなくても見ちまったら終わりじゃねぇか……って、
 何言わす。見たくはなくはないが、自分は絶対したくねぇ……くそぅ、頭痛くなってきた」///…l||ll||l…///
「牧さん…色々ご想像してくれてんのは嬉しいけど、もう麺のびてるよ」///






牧、気付いて。「裸エプロン」は後付で仙道がふざけてつけただけなのよ☆
新しいキッチンは気持ちがいいですね!これから色々と活用していただきましょう♪ (*^-^*)


* end *


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ゆれる男心(別名:健康なスケベ心)で牧も大変ですね♪

今までで一番の大物家具、システムキッチン作成。頑張りましたよー!
今回もTOTO様の「システムキッチンCRASSOペーパークラフト」をベースに作りました。
もしこれを見ていなかったら、流石に1/6キッチンを作ろうとは思わなかったでしょう。
このペーパークラフトがあるから作れましたとも。ありがた過ぎます!!

とはいえ。1/6になるように拡大コピーしたものはあくまでペーパークラフト。
引き出しや戸棚、シンクもコンロもガスコンロも水栓も、全部紙に描かれているだけ。
これをどうやって立体にすればいいのか。足りない頭で沢山考えましたとも…。
設計図を自分なりに作ってみるも、ちっとも出来る気がしない。
元来、細かいことを考えるのが苦手な梅園。
「作っていくうちになんとかなるさ!」と見切り発進で作成開始しました。

……はい。皆さんのご想像通りにですね、そんなに甘くはいかないもので。
失敗したり行き詰ったりでそりゃもう大変でございました☆
そこらへんはですね、長くもなりますし今回も別ページに分けました。
システムキッチン作成秘話や作成工程などに興味のある方はぜひこちらへどーぞ♪


さて今回の市販品の新作お披露目は、レンジ! これは三年前に中古で300円でゲットしたけれど
まさか台所を自作するとは全く思ってなくて。精巧で可愛いので使うあてもなく買ったのでした。使えて嬉しいです♪
きちんと扉は開閉するし、ターンテーブルもついてるんですよ。これはいつかまたお見せしますねv

白い三段BOXは百均で一年前に買ったもの。これまたやっと使えました♪
最初は居間にでも置くかと思ったけれど雰囲気に合わなくてお蔵入りしてました。
でもキッチンには白さが合う! 買っておいてよかったです♪
中に入れた銀のバケツとタライみたいなのも百均。タライにはサツマイモとジャガイモの食玩を入れました。

二人が飲食しているカップ麺とジュースは消しゴムです。可愛いですよね〜。
それっぽく見えるようにカップの部分をカッターで削って少し薄くしてます。
中の麺が黄色の消しゴムというのもこってて可愛いv 取り出せるしね。
あ、麺汁や湯気は私がフォトショで加えてます。ズルです。だはは〜☆

椅子のクッションは発泡スチロール板をカットして曲線になるように角をつぶして、
布テープをはりつけて作りました。簡単なわりにそれっぽく出来て嬉しいv
簡単といえば、今回牧が履いているジーンズ。これはちょっと太目に作ってしまった
夏用ジーンズの裾をほどいて丈をのばし、脇を細めに縫い直しただけのリメイクです。
仙道が履いてるジーンズと同じような作りになって、私としてはとてもお気に入り♪

あとまだ何か…って、そうそう。壁と床もでした。
床は数年前に購入した百均の木目シールを発泡スチロール板に貼っただけ。
黄色の壁は黄色の発泡スチロール板を切って、下に焦茶のマステを貼っただけ。雑!(笑)
最初は壁は白い壁紙を貼ろうと思っていたんですよ。でもキッチンや家具が白いから、
壁も三面全部白いとキッチンが映えないと気付き、手を加えず黄色の壁にしてみました。
いつか気がむいたら壁も床も手を加えるかも…だけど、面倒だからしない可能性大;


それにしてもですよ。けっこう短気な私が、コツコツコツコツと何日もかけて作ったり、
何日も考えては投げ出して(やっぱり投げ出してるんぢゃん☆)は再開してですよ。
どうにかこうにか完成させて、こうして遊んで皆様に披露できたのはですね。
『Dollの更新を楽しみにしています』と言って下さった数名の仔猫ちゃんズと、
『勝手にMSM DOLLの二人からイメージして書きました』といって小説を
プレゼントして下さったきりこさんのおかげです!! ありがとうございます〜 o(≧▽≦)o

きりこさんの小説は本当に可愛くて素敵で、おこがましい表現しちゃうけど、まさに
MSM DOLLの二人そのものなんですよ〜キャー/// なんて贅沢なのかしら…!(*´∀`*)
しかも後書には『システムキッチンは完成を祈願して作中に絡めさせて頂きました。』という可愛いお言葉まで!
これはね、燃えるでしょうとも!! DOLLをイメージして小説を書いて下さったなんて、大感激!!
その時はまだキッチンは2/3くらいで頓挫中だったけど、一気にやる気がみなぎって、
浮かばなかったアイデアが浮かんでサクサクと作業は進み、完成したのでありました!
きりこさんのとっても素晴らしい小説『不治の病』(←こちらからも読めます)も、ぜひぜひ一緒に楽しんでね♪

もし皆さんの応援コメントやきりこさんの小説がなかったら、絶対年内に完成してませんでした。
締め切りがないため、師走・正月が終わってからノロノロと作成再開していたと思います。
素人の工作コーナーなのに、楽しみにして下さった皆さんホントにありがとうございます〜大好きよ!(*^0^*)

さてさて次の更新は……いつになるやら; また服でも作るのかなぁ…うーん。
え? 『TOTOのペーパークラフトに別の大物が出てますよね…』ですって?
いやいやいやいや、もう流石に暫くは大物はいいですわ。材料もないし☆
…とか言いつつ、皆さんに期待されたらつい調子にの……いやいやいや、ないない。ないですよーあははは☆
もし宜しければ、感想下さると嬉しいですv もれなくやる気も元気も出ちゃいまーす(*^▽^*)ノシ