話しながらの片付け作業は思っていたよりも楽しく、順調にはかどりました。
牧 |
「昼飯少なかったから腹減った。おやつにしようぜ。カップ麺、お前も食うだろ? どっちがいい?」 |
仙 |
「俺、こっち。牧さん作ってくれるの? ありがとー♪」 |
牧 |
「カップ麺くらいで礼はいらん」 |
仙 |
「新築に感じるせいかもだけど。なんかこーしてピッカピカのキッチンに立ってる牧さん見てるとさぁ、
エプロンつけて調理してもらいたくなるなぁ」 |
牧 |
「あー…。まあ、使っていくうちに汚れたり傷つくのは仕方ないが、極力綺麗には使うよ」 |
仙 |
「牧さんなんて何でも綺麗に大事に使うじゃん。んな心配から言ったんじゃなくて〜」 |
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牧 |
「あ。お湯沸いた。間食で食うカップ麺は美味いのに、晩飯で食うと淋しくなるのはなんでかね…」 |
仙 |
「さっきの話に戻るけど。エプロンして新しいキッチンに立つと新妻感が高まるじゃん?
だからエプロンしてほしいんだよ〜」 |
牧 |
「はあ? バカだろお前」 |
仙 |
「え〜。男のロマンの王道でしょ。ねーねー、エプロンして下さいよぅ。夜でいーからさぁ」 |
牧 |
「持ってねえ。たとえ持ってても、んなこと言われて誰がするかってんだ」 |
仙 |
「チェ。牧さんのケチ。ノリ悪ぃ〜」 |
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牧 |
「しつこいぞ。そんなに言うならお前がしろ。俺がお前を新妻扱いしてやる」 |
仙 |
「俺が先でも別にいいよ。俺がしたら、牧さんもしてくれるよね。じゃないとフェアじゃねぇもん」 |
牧 |
「……まあ、エプロンするくらいなら」 |
仙 |
「おっしゃー!決まりね! じゃあ俺、明日二枚買ってこよーっと♪」 |
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牧 |
「エプロンくらいで盛り上がるなんて、お前も変わった奴だな。……なんか調子悪いな、これ」 |
仙 |
「あー、そのキッチンタイマー、俺が就職した時に買ったやつだしねぇ」 |
牧 |
「あ、三分たったぞ。食おうぜ」 |
仙 |
「はーい。いただきまーす」 |
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仙 |
「牧さんもさ、団地妻と米屋のエロ話は知ってるよね?」 |
牧 |
「知らん奴はいないだろ、古典みたいなもんだから。まあ、その手のAVは見たことないが。いきなり何だよ?」 |
仙 |
「カップ麺久々だ〜、美味い〜。冬になると特に美味く感じるよね」 |
牧 |
「ん。あと、野外な。冬場のサーフィンで冷え切った体にしみるんだ。砂浜でバスタオルにくるまってさぁ」 |
仙 |
「あ〜そりゃ五臓六腑にしみそうだねぇ。あ、話を団地妻と米屋に戻すけど。
いつか牧さんに団地妻やってもらいたいなーって昔から思ってたんだよね。俺が米屋で」 |
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牧
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「はあ? バカだろお前。誰がやるか。大体なんでお前が米屋で俺が団地妻なんだよ。
第一そんな演技くさいことされても、しても、ヤる気など起きんぞ俺は」 |
仙 |
「…て、言われると思ったから諦めてたんだよね。けどこう立派なキッチンが家にできちゃうとさ、
せめてエプロンしてくれてる牧さんを見たいなあって。それなら演技もいらないからさぁ」 |
牧 |
「…エプロンくらいはしてやるって、さっき言ったろ」 |
仙 |
「二度も確約ありがとうございます だから、OKもらって盛り上がってんですよ俺〜。浮かれてんの♪
だって裸エプロンの牧さんを襲えるんだもん」 |
牧 |
「!? な、何言ってんだ!? どうしてそうなる!? 話が全く見えんぞ!?」l||ll||l |
仙 |
「俺がしたら、牧さんもしてくれるって言ってたじゃん、二回も。つまり、俺が裸エプロンしたら
牧さんもしてくれるってことでしょ? 同じ格好してくれるっていうんだから。男に二言はなしですよー」 |
牧 |
「正気かお前? 百万歩譲ってそうだとしてもだぞ、お前がまず最初に裸エプロンに
ならなきゃいけないってことなんだぞ? いいのかそんなんで?」l||ll||l |
仙 |
「いーよ? 別に俺、恥ずかしくねーもん。牧さんは俺の裸エプロン姿、見たくね?」 |
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牧
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「お、お前の裸エプロン姿だと…?」/// |
仙 |
「うん。牧さん好みのなるべく地味な感じのエプロン選んでくるよ。
動きによってはケツが見えそうで見えないようなやつ。チラリズム、良くねぇ?」 |
牧 |
「…………だ、だからってお前……次に同じ格好すんのは俺なんだろ?」///…l||ll||l |
仙 |
「そうだよ? フェアじゃねぇのは嫌いだって、牧さん日頃からよく言ってるよね」 |
牧 |
「……仙道。考え直せ。な? お前だけでいいじゃないか。そうだ、俺がお前専用のエプロンを買ってやるよ。
肌触りもいい高級な生地の。どうだ、それで手を打とうじゃないか」 |
仙 |
「嫌ですよ〜俺は裸エプロンのあんたを襲いたいんだから。ああすっげぇ楽しみだ〜
なんなら、二人一緒に裸エプロンでいたしてもいいかも?」 |
牧 |
「いいわけあるか! やらんぞ、俺は絶対! 着ないし、お前がしたとしても、俺は見ない!」 |
仙 |
「あっはっは! こりゃ本気で色仕掛けしないとなびいてもらえなさそーだ。頑張ってその気にさせますよ」 |
牧 |
「…………」///…l||ll||l…///…l||ll||l…///…l||ll||l…/// |
仙 |
(……冗談だったんだけど、もう一押しくらいで実現可能? うわ、牧さん真っ赤だ…可愛い…。
ヤベェ、なんか俺まで期待で汗かいてきた)/// |
牧 |
「…お前がそんな格好して目の前にいりゃ、頑張らなくても見ちまったら終わりじゃねぇか……って、
何言わす。見たくはなくはないが、自分は絶対したくねぇ……くそぅ、頭痛くなってきた」///…l||ll||l…/// |
仙 |
「牧さん…色々ご想像してくれてんのは嬉しいけど、もう麺のびてるよ」/// |
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牧、気付いて。「裸エプロン」は後付で仙道がふざけてつけただけなのよ☆
新しいキッチンは気持ちがいいですね!これから色々と活用していただきましょう♪ (*^-^*)
* end *
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