星とバイクとヘルメット
作者:キルトママさん

補 足
・2004年発行同人誌『Paradise side-b』へ寄稿して下さったお話です。

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 うーーんと思いっきり伸びをしてふと空を見上げると、雲の切れ間から瞬く星が見えて、仙道は微笑した。
 さしも激しく降り続いていた雨も、どうやら峠を越したらしい。
 しかし、ホームに止まったままの列車は、一向に動く気配を見せてはいない。
 雨台風で増水して、非常警戒水域を越えたこの先の鉄橋が、列車の通過を拒んでいるための臨時停車なのである。

 東北のある県に住む仙道の祖母が入院、重態だと連絡が入ったのは一昨日のことだ。
 幸いに体が空いていたので、見舞いに訪れたが、孫の顔を見た祖母はそれだけで生きる張りが出てきたらしい。
 元気を取り戻したその様子に安堵しながら、仙道は台風接近の報を聞きながら、帰路に着いたのだ。
 いつもなら新幹線か飛行機に乗って東京に帰るところだけれど。たまにはのんびりゆっくりの汽車の旅もいいかも、と考えて乗り合わせてしまったローカルな列車の不慮の災難に、しかし仙道は暢気だった。
 別に今日中に帰省しなければならない用事はない。
 明日も練習はあるけれど、これで堂々とサボれる言い訳が出来たわけだ。
 こきこきっと首を回して、さて中に戻ろうかな、と、車内に眼をやった仙道は。
 そこに、思いがけない旧知の人間をみつけて眼を見張った。
 帽子で半分ほど隠れているけれど、その浅黒い精悍な容貌と落ち着いた雰囲気は、間違いなく学生時代に何度となく対戦した、一個上の先輩だった。
 なにやら車掌と談判していた彼は、結局ラチが開かなかったのか、時計を眺めて重々しいため息をついたかと思うと、視線を巡らして・・・
 そして、ビックリしたようにその眼を見張った。
 せんどう?・・と、その口が動く。
「牧さんっ!」
 思わず声に出して、仙道は車内の先輩に大きく手を振った。


 海上自衛隊の制服だという白の七つボタンのその上着は、がっちりした牧の体躯に良く映えて、きっちりかぶった帽子も彼を良く引き立たせている。
 少しも動こうとしない列車の中は少し蒸し暑くて、引っ張り出したホームでしかし、牧は落ち着かなかった。


 彼は高校卒業後、なにを思ったかバスケットからはすっぱり身を引き、都内の一流どころの理工系の大学に進学したと、仙道は魚住から噂を仕入れていた。
 その後、これまたどういう心境の変化かは知らないけれど、牧は海上自衛隊の士官学校に入ったと、これはたまたま顔をあわせた神から聞いていた。
 江田島で毎日毎日地獄の訓練らしい、と神が微笑っていた。
 しかし、高校時代に対戦して、一度も(勝った)と実感した事のないプレイヤーが、いわば勝ち逃げしたまますっぱりバスケを止めてしまって、今また仙道の前に思いがけない姿で立っていることが、仙道には不思議だった。
 親戚の結婚式に出席するために出てきていたという牧は、学生時代より逞しくがっしりとして落ち着きを増し、その容貌も精悍さを増している。
 久々に再会したその人の。
 好ましく成長した姿に接してちょっと幸せな気分になった仙道はだから。
 しきりに時間を気にしている牧に、苦笑した。
「そんなに俺は時間潰しの相手にはふさわしくないですかね、牧さん?」
 ビックリしたように仙道を振り仰ぐ牧の顔に、すぐに笑みが浮かぶ。
「ああ、スマン、仙道。そんなつもりじゃないんだ……帰隊時刻までに帰れるかどうかが微妙なところなんでな……後十分ほどで新しい連絡が入るから、それまで待っていてくれとさっき言われたんだが……」
「キタイジコク?」
 一般人には分かりづらい名称に、牧は自分の手のひらにゆっくりとその字を漢字で綴って見せた。
 それはそれで合点はしたけれど、仙道は腑に落ちないらしく首を捻った。
「だって、台風で増水して列車が止まってるんですよ、牧さん。遅延証明出してくれるでしょ? 駅で」
 勿論仙道自身もそれを貰ってチームに提出するつもりである。
 だが牧は仙道を眺めて、苦笑しながら首を振った。
「さすがの仙道にしてその程度の認識なんだなぁ」
「その程度って…そりゃあ俺はモノシラズって罵倒され続けた人間ですけど、そのくらいのことは知ってますよ」
 やはり大学ではすっぱりバスケを止めてしまったけれど、いまでも親交が続いているあの短気な親友の顔が、ちらりと脳裏に走った。
 けれど牧は車内アナウンスを気にしながら、笑って手を振る。
「違う違う。自衛隊においては、帰隊時刻は絶対なんだ、仙道。いかなる理由があろうとも、これを破ることは許されない」
 俺の所属は海上自衛隊なんだが、稀に艦艇の出港時に乗り遅れる者がいるんだ、と牧は続けた。
「これは「後発航期」(こうはっこうき)と言って、伝統的に重罪なんだぞ。帝国海軍時代には脱走罪に準じて、戦時は死刑になりかねない罪だったくらいだ。今でも、海自では後発航期は重い懲戒処分が待ってる」
 聞きなれない単語の羅列に面食らいながら、それでも仙道にはどうにも合点が行かない。
「……でも…不可抗力、ってことだって、あるわけでしょ? 本人にはどうにもならない理由だとしても、そうなんですか?」
 真面目な顔して聞いてくる後輩の、相変わらずつんつんと律儀に立てた髪の毛に、牧は苦笑する。
 そして、彼の持つ認識にも、苦い思いを抱かざるを得なかった。
 牧が自衛隊に入隊してから、それは嫌というほど聞かされた文脈だったのだ。
 第二次大戦後、旧日本軍が解体され、その後いわば火事場のどさくさ紛れに創設された自衛隊は、れっきとした軍隊でありながら、半端な扱いを受けている。
 一般の国民は自衛隊に対する敬意も理解も、希薄だ。
 それを啓蒙するべくもないけれど、それでも真摯に言の葉に載せたそのいい加減言い飽きた言葉を、しかし牧はおざなりにではなく口にした。
 いまや日本バスケ界を代表するプレイヤーの一人に成長したこの後輩に。
 自分が選んだ道の何たるかを、僅かにでも理解してもらいたいと、牧は思ったのだ。

「軍隊というのは、そういうものだよ、仙道。今日本はいくつかの仮想敵国を想定してその防衛計画を立てているのは、知っているか?」
「…核開発してる、あの国とか…? ですね?」
 牧は大きく頷いた。
「有事の際に攻撃目標となるのは、その場合、日本海沿岸のどこかだろう。敵が上陸してくるという情報が入ったら、我々はすぐに出動しなければならない。そのときに仙道……電車が遅れて隊員が揃いませんからちょっと待ってくれませんか? と、相手に言うわけにはいかんだろう?」
「あ……」
 口を押さえた仙道に、牧は優しい眼差しを向けた。
「俺達の仕事は、そういう種類の仕事だということだ」
 仙道は己の認識の甘さを恥じた。
 同時に、万が一の場合には命のやり取りをも辞さない仕事を選んだ先輩に、複雑なまなざしを向けた。
「…牧さん、も…銃を持って、戦うんですか?」
 それはもはや絵空事ではない。
 現にイラクでは派遣された自衛隊が命の危険の中で活動を続けているのだ。
 殺すか、殺されるか…その極限状態の中で、牧が銃の引き金に指を掛ける姿は。
 仙道にはあまり、想像したくない種類のものだった。

 しかし牧はあっさりと手を振った。
「俺の立場はまた少し違うんだ、仙道」
 そういって彼はざっと己の選んだ道を説明してくれた。
 俺は主に技術分野で活動し技術要員となる『海上技術幹部候補生』なんだ、と星が見え始めた空をあおぎながら牧は言った。
「大体、専門技術を生かし、主として技術関係職域に配置される。
施設・艦船・航空機・武器の整備造修及び研究開発に携わる部門だ」
 一応訓練は皆と同じにこなすし、派遣命令が出れば艦隊勤務もあるけれど、基本的には地上勤務が多い、と牧は締めくくった。
 それから、なにを思ったか照れたように、
「俺の母方の血縁に、日露戦争で大活躍した無線機を造った人がいてな。戦争後、この無線機のおかげで勝てました、と、わざわざ海軍の上層部がその人の所に礼を言いに来たというくらい、当時としては画期的な機械だったらしい。戦争は、悲惨だし、そのために開発される技術も人間を逆に追い詰めるものも多い。だけどな、仙道」
 彼はにこりと笑って仙道を正面からみつめて、その言葉を口にした。
「俺は、国のためにもなり、やがては民間の発展のために寄与することも出来るようになる技術を、開発したいと思っているんだ」
 日本海海戦でロシヤとの戦いに使われた無線機が、今では海難救助や山での遭難や、至る所で人命を救助するために活躍しているように……
「…で、でも、牧さんっ!」
 反論の声が自分らしくなく酷く荒くて、仙道はそんな自分に戸惑いながら、それでも口にしないではいられなかった。
「それなら大学から民間の研究機関にいったってよかったじゃありませんか。なんで自衛隊なんか……専守防衛って言っても、戦闘になれば……人を殺さなきゃならないんですよっ」
 雨の匂いの中に、重い沈黙が立ちこめた。
 仙道は、己が、牧と言う男に何を望み何を見ているのかを、このときおぼろげながらに理解した。
「…オレ…牧さんの手が、血にまみれるの見るの…辛いです……バスケットボールをあんなに自在に操った牧さんの手が、人の命を奪うのなんて……嫌です」
 力なく弱まった語尾と共に、仙道の視線が足元に落ちる。
 ふいに、その肩に、暖かな手が置かれてぽんぽんと宥めるように叩かれた。
「ありがとう、仙道」
 柔らかで、おおらかな声音に、仙道は視線を跳ね上げる。
 眼前には、牧の浅黒い顔が、温和でしかし一本ピシッと筋の通った表情を浮かべて、仙道を見やっていた。
「出来ればそんな事態に遭遇したくはない。けれど、同胞を守るためになら、俺は心に山ほどの躊躇と後悔を抱えようとも、引き金を引くだろうと思う。それが、俺の選んだ道なんだ」
「…牧さん…」
 言い募ろうとした仙道の出鼻をしかし、いきなりの車内アナウンスが遮った。
 増水が続いているために陸橋の通過は困難。
 このまま水位が下がるのを待って一時間ほどここで停車する、と、無情なアナウンスに牧はため息をついた。
 時計に眼をやる。
 何事か頭の中で計算しているらしいその様子に、仙道の心も決まった。
 牧の……役に立ちたい。
 自分に出来ることなら、なんでも……


「どうするつもりなんですか? ここで列車を諦めてレンタカーを借りて走らせても、国道は渋滞中のはずですよ、牧さん」
 牧は頷いて時計から視線を離した。
「バイクを借りるつもりだ。途中で上りの列車が動いてる駅の情報を集めながら、とにかく行ってみるしかない」
「バイクの免許、持ってるんですか?」
 こんなときだ。排気量が大きなバイクでなければ、橋を渡った先に待っている想定外の事態には対応できない。
 しかし覗き込んだ先の牧の顔は、戸惑ってこんなときだというのに子供のように頼りなげだった。
「それが、実は…普通免許だけは、取ったんだけどな……それだと、乗れるのは確か……原付きだけだった気が……?」
 原付き……五〇ccバイクっ!?
 仙道はあまりの無謀さに天を仰いだ。
 この人は………
 しかし次の瞬間、彼はにっこり笑うと、悪戯な表情で牧を見た。
 まったく、元・神奈川バスケ界の帝王は、噂通りの天然人だ。
「わかりました」
 仙道は真面目な顔で一つ大きく首を振る。
「このオレが、牧さんのコウハッコウキとやらを食い止めて見せましょう」
「仙道??」
「そうと決まったら、支度支度。駅前で出来ればナナハン借りますよっ!」
 言い切った瞬間、光の差した己の心。

 仙道は感じた戸惑いを振り捨てるように牧の背中を押して車内に戻っていった。




 幸いに停車していたのが比較的規模の大きな駅だったことに、仙道は感謝した。
 駅前に、レンタカーの店がある。
 バイクまで扱っている店は少ないのを危惧したけれど、飛び込んだその店のオーナーは、仙道の顔を見るなりその申し出を即座に了承してくれた。
「仙道選手でしょ?! 大学選手権を二度も取って、今年**電気に入社なさった! ワタシ、ファンなんですよっ! いやぁ、光栄です!」
 人生なにが幸いするか分からない。
 生の仙道にサインと握手をねだって大感激した店主は、事情を聞くなり、商売モノではない自分のバイクを貸すからと、言ってくれたのだ。
 その上にすぐに沿線沿いの系列店に電話で問い合わせをしてくれて、情報を収集してくれるという念の入れようだった。
 テーブルの上に広げられた地図で説明を受けながら、仙道は渡されたヘルメットの一つを牧に手渡す。
 メタリックグレーの流線型のメット。
 まだ半分戸惑いながら、それでも牧が意を決したようにそれをかぶるのを。
 見届けてから仙道は自分もヘルメットを頭に載せた。



 実は、仙道の申し出に牧は強硬に反対した。
 雨は上がっているとは言うものの、道路はまだ濡れている。
 また万が一再び降り出して来るかも予断を許さない状況だ。
(バスケットのプレイヤーだろう、仙道っ! もし万一、事故でも起こしてしまったら、俺はこの命をもってしてもそれを償うことなどできんのだぞっ!)と。
 バイクは、確かに危険な乗り物だ。
 大学・会社と、通勤通学にはバイクを使っている仙道だが、学校も会社も、それに対しては常に異を唱えている。
 だが、仙道は風と一体になれるバイクという乗り物が、好きだった。
 けれど、その危険を承知しているだけに、これまで滅多に人を乗せたことはない。
 それが今……
 自分でも何故なのかは判らない。
 けれどどうしても。牧の力になりたいのだ。
 彼の腕をしっかりと自分の胴に回させる。
 行きますよ、と声をかけて走り出したその排気量の大きなバイクは、忽ちのうちに湿った空気を切り裂いていった。













 気分が、高揚している。
 バイクのタンデムに滅多に他人を乗せたことはない。
 この、風と一体になって走る爽快感を、分かち合いたいと思える他人を、仙道はこれまで持ってはいなかったからだ。
 けれど。
 胴に回されているのはしっかりと逞しい男の腕だ。
 密着する体も、筋肉に覆われたがっちりした体躯で、膨らみも柔らかさも微塵も感じられないものだ。
 なのに、仙道の心は逸っている。
 コートで、これ以上ないと思えるライバルに出会ったときのように、高揚し、浮き立っている。
 牧はもう、道をたがえたというのに……
 彼の手が持つのは、もはやボールではなく、銃だというのに……

 時おり入れる休憩の僅かな間に、ヘルメットを外して牧が携帯から情報を入手している。
 そのたびに、もう少し先まで行かなければ電車は動いていないそうだ、と、申し訳なさそうに牧は頭を下げる。
(いいんですよ、こうなったら例え東京が横須賀だろうが江田島だろうが、オレ、牧さん乗っけて走りますよ)と。
 仙道が口にした言葉を冗談だと受け止めて、牧は苦笑したけれど……
 それは、仙道の、偽らざる気持ちだった……
 渋滞の車列を追い越す。
 夜の中にキラキラと瞬く人口の光と、見上げれば雲が消え、現れた満天の星々。
 このままどこまでも疾走していけたら。
 いつもどこかあやふやで頼りなくさ迷っている自分の心が、無意識のうちに求めているものに辿り着くことが出来るのではないか……
 ふいに仙道の上に降りてきたのは、そんな認識だった。




 けれど、現実は無情に仙道の気持ちを断ち切る。
 折り返しで運行している電車を、やっと捕まえることが出来たのだ。
「とりあえず牧さんはこれに乗っちゃって下さいね。俺はこの先の街にあるレンタカーの会社でこのバイクを返してから、別のに乗って帰ります」
 走りこんだ駅前でメットを外した仙道に、牧は最敬礼をした。
「ありがとう、仙道。感謝の言葉もない。この礼は必ずさせてもらうから」
 白い七つボタンの海自の制服が光の中に浮かび上がる。
 メットの代わりにきっちりと帽子をかぶった牧の白い歯が、まぶしい。
 へたりと倒れてしまった髪の毛を掻き揚げながら、仙道は笑った。
「お礼は、してもらいますよ、牧さん。今度は俺と飲みに行って、奢ってくれること」
 眼前の顔がほっと嬉しそうなものになる。
「勿論だ、仙道。喜んで奢らせてもらうぞ」
 じゃあ次の休みは…? と、仙道が約束を取り付けようとしたときだった。
「ただし、来年になっちまうかな…」
 牧の表情に、誇らしいとも不安だともつかないものが上って、仙道は訝しげに眉を顰めた。
「来年って…牧さん?」
「うん。俺は来月から艦上勤務に入ることになってるんだ。イラクへの輸送業務という任務だ。だから、帰ってからだな、楽しみは」
「戦場じゃ、ないですか……浮遊機雷とか、多いって聞きました…」
 そう。かって湾岸戦争の際にイラクが敷設した機雷の撤去に自衛隊が活躍したことくらいは、仙道も知っている。
 そんな命の危険のあるところへ…と、言いかけて、仙道は漸く自分の心の奥深くに芽生えていた気持ちに、気がつくことが出来た。
 そう。
 仙道は……眼前のこの人を、失いたくないと、思っているのだ……
 それが友情なのかそれ以上の思いなのかまだ定かではない。
 けれど、確かに仙道の心に芽吹いている気持ちなのだ。
 
 だが、一瞬後、仙道は笑顔の中に全てを飲み込んだ。
 牧が信じた道。行こうとしている道を、自分がとやかく言うことなど出来はしない。
 それは、男に対する最大の侮辱だ。
 だから仙道は右手を差し出した。
「分かりました。待ってます。だから牧さん、俺に借りがあること忘れずに、絶対元気で帰ってきて下さいね」
 その言葉に牧の表情が緩んだ。
 嬉しそうに。
 彼は仙道の右手を握り締めて、おうっと力強く頷いた。
「必ず無事に戻ってくるさ。だからお前も、天皇杯を取れよ」
「はい」
 一瞬交錯した互いのぬくもり。
 けれど次の瞬間にはそれは無情に離れて、牧はその手を大きく振ると、仙道に背中を向ける。
 改札を通っていくその制服の後姿をみつめながら。
 仙道は、まだ暖かさの残る己の右手を、しっかりと握り締めて微笑んでいたのであった。

 



 満天の星が彩る、二人の小さな人生の、初めの一歩だった……















*おしまい*




実はこのお話には続編があって、『Der Appetit kommt beim Essen』に掲載されています。
キルトママさん、とてもリアルで骨太かつ浪漫溢れるお話をありがとうございましたvv




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