ボクノヒーロー


最後まで居残り自主練をする牧さんに付き合い、俺はクタクタになりながらロッカールームへと戻った。
汗だくのTシャツを脱いでそのままパイプ椅子に座った。牧さんは笑いながら俺に「ご褒美だ」と言って冷たい缶ジュースを持って戻ってきた。
ありがたく冷たい烏龍茶を一気に半分まで咽に流し込む。ポカリスウェットに飽きていたので、殊更に美味く感じた。

シャワーを使うため、牧さんはロッカーに頭を突っ込んで替えの衣類を取り出しているその背中を、俺は何の気なしに見つめていた。
なかなか牧さんは頭をロッカーから出さない。やっと出したかと思うと、今度は中にあるバッグを取り出して探っている。
「どうかしたんすか?」
「ん?…いや…どこにいったかなーって…」
「何が?」
「替えのトランクスなんだが…」
ゴソゴソと探していたが、牧さんはあきらめたようにバッグから黒いブリーフタイプのパンツを引っ張り出した。
「それ、練習用のじゃねんすか?」
牧さんは普段はトランクス派だ。練習や試合の時だけブリーフやボクサーパンツ、たまにビキニタイプをつけたりしているのを俺は知っている。なにせ、そういう大事なことだけは両思いになる前からしっかりチェックは入れてあるのだ。同じ部活の特権はフル活用しなきゃね。
でもそんな俺の邪まな観察眼を全く意識していない牧さんは、素直に感心した顔を向けてきた。
「…お前、なんでもくだらんことはよく知ってるなぁ。いいんだ、別に。着替えれたらそれで」

バンッとロッカーを閉めた牧さんに、俺はふと気になって尋ねた。
「ね。本当に持ってきてたの?」
「あぁ。昨日、バッグに突っ込んどいたはず」
「…もしかして…盗まれちゃったんじゃないの?」
「へ?」
牧さんは何を言い出すんだといった、呆気にとられた顔で俺を見つめていた。そのちょっとマヌケな表情が可愛くて、俺は思わず立ち上がってギュッと抱きしめてしまった。今度は驚いて硬直している。もう、何をしても可愛いんだから?と、俺はデレデレになってしまい、こらえきれずに頬にキスの雨を降らす。やっと我に返ったらしい牧さんは慌てて俺を引き剥がした。
「バカなこと言うな。ここは野郎しか使わないロッカー室だぞ。誰が盗むってんだ、バカバカしい。第一、女性が下着泥棒するなんて聞いたこともない」
チッチッチと俺は舌打ちしながら、人差し指を立てて左右にふった。
「いやぁ、今時の女の子は分からんすけどね。ま、そりゃおいといて」
得意げに今度は自分に立てた親指を向けて胸を軽くそらすと力強く言った。
「俺、野郎。でも牧さんにベタ惚れ。…匂う、匂うよ、俺以外で牧さん狙いの不謹慎なバカ野郎があんたを狙ってるに違いないよ。きっとそいつが盗んだんだ!牧さん、これは事件です!」

静かなロッカールームにゴインという音が鈍く響いた。
「そうそうそこらじゅうにゲイがいると思うな。大体、部活に二名もゲイがいるってのが稀有なんだ」
「痛い〜頭割れるぅ〜。本気でゲンコツ落としましたね。こんなに心配してる俺に対して酷い仕打ちじゃないですかぁ」
涙目でキッと見上げて睨んだが、牧さんは外人のように一つ肩をすくめてみせただけで、テーブルの上の衣類を手にした。
「…取ったの、赤木さんじゃないかなぁ?それとも、三島とか」
「何でそういう根拠もないこと言うんだ。失礼だろ、赤木にも三島にも。大体、赤木が俺のトランクス履いて楽に動けるかよ。それにあいつは替えを普段三枚は持ち歩いているんだぞ」
「何でそんなこと知ってんの?」
俺は思い切り不機嫌丸出しで聞いたのに、牧さんはケロリとした顔で爆弾発言を投下した。
「俺、あいつに借りた事あるから。あ、言っておくが新品借りたんだぞ。けっこう大きくて有難くなかったが、助かりはしたんだ」
ズッガァァンと爆撃直撃で口が開く。どんな状況でそんな貸し借りの話になったのかっつーことを考えるよりも早く、俺は無意識のうちに牧さんの尻にタックルをかましてしまった。
弾力の有る筋肉質で形のよいプリッと上がった尻に頬を寄せてぐりぐりと顔をこすり付ける。この俺だけの尻が、あのゴリラのパンツを履いたなんて!!許しませんよ、俺は!!ちくしょー!!今夜、絶対牧さんに俺のパンツ履かせてやる!!新品じゃねぇやつだぞっ。俺のは牧さんにジャストフィットだってゴリラに見せ付けてやりてぇ。
「やめろ!!ここどこだと思ってんだ!!変態野郎はお前だっ!!」
牧は真っ赤になって叫ぶと、肘鉄を仙道の頭上に容赦なくかました。
一撃必殺。
言葉の爆弾とは違い、それは速攻で相手を撃沈させる。仙道はずるずるとそのまま床へと倒れこんだ。


床に伏したまま、情けない声でそれでも仙道は呟く。
「…ぜ…絶対に犯人挙げてみせます…」
「お前、今週は何の本読んでるんだっけ?」
「……『名探偵は密航中』だけど?」
「やっぱりな。推理小説の読みすぎだよ、お前は。勝手にしろ。俺はシャワー浴びてくるからな。お前も汗、早く拭けよ」
ガラガラ、ゴン、と、聞きなれたロッカールームの扉が開閉される音の後、しんとした静けさが降りてきた。
仙道は頭頂部と左側頭部を押さえながらだるそうに床に座りなおした。
「…じっちゃんの名にかけて」
自分で呟いてみたが、ふと気が変わって訂正する。
「これじゃあ金田一か。えっと、『真実はいつもひとつ!』…これって誰の台詞だったかな?ま、いっか」
誰が返事をするわけでもないのに言い直してポージングまでしたため満足したのか、仙道は元気よく起き上がると自分のロッカーを開けた。


とりあえず替えのTシャツに袖を通すと、仙道は牧のロッカーへと脚をむけた。そしてくるりと周囲のロッカーの名札を一度見渡す。
『赤木』と書かれたロッカーを見つけた。別に本気で赤木を疑っているわけではないのだが、悔しさが残っていたため、ついロッカーの取っ手に手をかけてしまった。そしてそのまま扉を開こうとするのでもなく、ただ暫く考え込む。
何故、どこが良くて牧さんは赤木さんなんかと親しいのだろうと考えてしまう。チームメイトとしては確かに頼れるセンターではある。だが性格的には面白みがあるようにも感じられず、頭も硬い。外見だってただのゴリラだ。牧さんとは同級だけど高校は別だったし、仲だって良かったとは聞いてない。大学が一緒になってからの付き合いの割には、なんだか仲が良すぎるような気がする…。もしも俺が替えのパンツを忘れたからって、別に人のは借りないし、同期の奴等に貸してくれって言われても貸さないだろう、多分だけど。
俺と牧さんが付き合うようになって、まだ二ヶ月半。牧さんはまだ俺のことよりも赤木さんのことを多く知ってるような気がして、面白くない。
でも、そんなくだらないことを考えてしまうほど好きなんだって思う自分が、ちょっと情けなくて新鮮で…いい感じ。

へへっと照れ笑いをした仙道の背に、低い声がかけられた。
「俺のロッカー前で何をしている」
首がねじれるかと思うほど早く仙道は背後を振り仰いだ。そこには自分より数センチ高い赤木が立っていた。思わず驚愕のあまりすっとんきょうな声をあげてロッカーから飛びのいてしまう。
「…なんつぅ声出しとるんだ。まったく」
赤木は大きくため息を吐くと、鍵を差し込んでロッカーを空け、何か取り出して自分のポケットへ入れていた。財布のようだった。
別に何もしていないのに、赤木に対して良くないことを考えていた時だったため仙道は目を白黒させていた。心臓に悪いタイミングだった。
バンッとロッカーを閉めて鍵をかけたあと、赤木は仙道に向き直った。
「…最近、ロッカー荒らしが数件あった話を聞いとるが。お前は何をしてたんだ?」
ジロリと赤木の目が胡散臭げに仙道を見下ろした。疑われたのかとついムッとした表情をしそうになった時に、仙道の背後に牧が立った。
「仙道は、俺のなくしものを探そうと思ってうろついていただけだ。それは俺が保証する」
眼前に鬼、背後に菩薩。仙道は牧の姿を見るなり、パアッと顔を輝かせた。シャワーあがりのほのかに良い香りが鼻腔をくすぐり、一瞬にして仙道を幸せへと導く。もう赤木のことなどは眼中になかった。

牧に早く自分のロッカーへ行ってこいと背を押され、仙道は二年のロッカー置き場へと移動した。
静かなので牧と赤木の会話が聞こえてくる。赤木は本気で仙道を疑っていたのではないらしいことが聞こえてくる。
牧さんも笑って返答していた。そして先ほどのことを簡単に赤木さんへ伝えている。
─── 誰もお前のパンツなんぞ取りゃせんわ。それに最近あったのはどれも鍵を閉め忘れたロッカーから財布だけが消えていたんだ。
─── ああ、分かってるよ。冗談で話していただけってのは。きっと間違えて別のバッグに入れたんだ。暗かったからな、その時。
─── 見つからないのはどんなパンツだよ?
二人の声が近くなる。会話をしながら歩いているのだろう。
「えっと。青と白のチェックで…紺のラインが足回りに入った…」
近くに来たらしい牧さんの声が止まった。俺は着替えていた手を止めて、通路左手に立っていた牧さんへと頭だけ向ける。
赤木さんがゆっくりと人差し指をあげて俺を指した。
「青と白のチェック…」
俺は自分が履いているパンツを見下ろした。そして顔をあげて二人を見て、呟くしかなかった。
「青と白のチェックに紺のラインです…ね」と。


数時間前、俺はトラックにひっかけられた雨水でドロドロのジーンズと下着を替えた。それは確かに鍵をかけた自分のロッカーから出した自分のバッグに入っていたもの。

一瞬、三人は固まったように動かなかったが、牧が二人より早く赤くなったのを皮切りに、三人は同時に口を開いた。
「違いますよ!これは自分のバッグから出して履いた下着っすよ!」
「牧のパンツを欲しがる奴なんて、お前しかいないと思ってはいたが…」
「昨日間違って俺、お前のバッグに突っ込んだんだ、きっと。暗くて見間違えたんだ」

また一瞬、三人は口を同時につぐんだ。そして今度は赤木と仙道が牧をじっとりと見つめた。
牧は耳まで赤くしながら俯いた。
「……お騒がせしてしまって、すまなかった…」


赤木さんは結局、『聞きたくもないノロケを聞かされた気分だ…。今度、何か奢れよ、牧』と一言呟くとさっさと帰ってしまった。心なしか赤くなっていたのは、きっとどんな状況で牧さんが俺のバッグに自分のパンツを突っ込んだかを想像してしまったためだろう。俺は申し訳ないような、それでいてどこか嬉しいような複雑な心境だった。
シャワーから戻ってきた俺は、待っててくれていた牧さんに訊ねた。
「これ、洗ってから返しますから。汗含んじまってるし。あのさ…、これ、大事なパンツ?」
「いや、別に…」
俺はニッカリ笑って言った。
「じゃ、これ、俺に下さい。ピッタリフィットだったんで俺がこれから使います。今度新しい奴買って返しますから」
「そんなにいいパンツじゃないぞ…?もう何回か履いてるし」
「牧さんのパンツだってのが、いいんじゃん。変態くさいこと言うけどさ、こうして一回履いちゃったのも、きっとこのパンツは俺のものになるように運命られてたんかもしんねーよ?ね、下さいよ」
牧さんは困ったように少しの間俺を見つめ、やっと少し笑ってみせてくれた。
「あぁ。じゃあ、俺にもお前の洗いざらしのパンツ、くれよ。交換でいいだろ」
「え…?牧さん、新品じゃなくて気持ち悪くないの?」
「お前のなら、な。他の奴のは絶対御免被るけど。…お前だって、そうだから欲しいんだろ?」

照れ隠しらしく、ちょっと怒ったように唇をとがらせた牧に、思わず仙道も唇を同じように、でも別の意味でとがらせて顔を近づけた。
唇が触れ合うのに、あと5cm。顔の角度を鼻が邪魔にならないように仙道が傾けたその時。
ガラガラと、ロッカールームの扉が開いた音がして、牧はさっと体を離した。
「おーい、牧、いるのか?シャワールームにタオル忘れてたぞ。お前のだろ」
新田さんの野太い声がロッカールームに響いた。牧さんは慌てて「おお、すまん!」と走って行ってしまった。
「あれ?仙道、まだ帰ってなかったのか…って、何変なポーズしてんだ〜だひゃひゃひゃひゃ」
俺はキスをしようと首を少しかしげて、左腕で牧さんを抱こうと伸ばし、右手はチェックのトランクスを握り締めたポーズのままだった。
下卑た響きを含んだように聞こえる新田の笑い声に、仙道はやっと両腕を下ろしてゆっくりと振り向いた。
「新田さん…。そんなに俺がおかしいっすか?」
「いやいやいや。ポーズがおかしかっただけ。なんだよ〜笑ったくらいでしょげるなよ」
「いえ、別に…。なんか俺、ちょっと…自分の男としての魅力がパワーダウンしてるのかなって…」
昔は女の子にどんな状況であれキスの最中に逃げられるなんてこたなかったのに…と、続きの言葉は咽元でむりやり止めておいたが、顔にはハッキリ『俺、しょげてます』と書かれてしまっていた。
新田は面白そうに仙道に近づくと、自分の肩にかけていたタオルで仙道の髪から首筋に伝った雫を拭いてやった。仙道はくすぐったいから止めてくれと言いたかったが、一応先輩だからと気遣い、そっと手でタオルをよけようとした。
その手をセンター争いを赤木と何度も繰り広げているだけはある、新田のゴッツイ大きな手がガッシリと掴んだ。
訝しげに仙道が顔を上げると、そこには頬を真っ赤に染めて鼻の穴を大きく開いている気持ち悪い表情の新田のアップが…。
「仙道…。お前の男の魅力は、俺が一番分かっているから、心配すんな…。ずっと、お前が入部してきた時から俺は…」
鼻息がフンフンと顔にかかってきそうで、仙道は一瞬にして青ざめた。脳裏に先ほどの牧の『そうそうそこらじゅうにゲイがいると思うな』と言った言葉が高速回転を始める。今、俺の手を掴んで迫り来るこのゴジラは、じゃあ一体なんなんだ??

新田の大きな手がとうとう仙道の両手を捕まえてしまった。蛇に捕らえられた蛙ならぬ、ゴジラに捕らえられた蛙なのだろうか。
ガマの油よろしくダラダラと冷たい汗を流しながら恐怖と体育会系の上下関係に縛られていた仙道であったが、『あと10cm近づいたら、もう先輩後輩関係ねぇ。…蹴り上げてやる』と、心に決めた。

ジリッと一歩新田がまた近づいた。仙道の片足に力が込められる。
と、いきなり新田の体が右膝からかくりと傾いた。新田の背後には牧が立っていた。どうやら新田の膝裏を自分の膝で軽く押したらしい。
「新田ぁ。ふざけんならここじゃないとこでやれ。ほら、仙道も早く髪の毛拭いちまえ。Tシャツの首、濡れてるぞ」
「なんだよ〜牧、邪魔すんなよ。せっかく面白いとこだったのに。見ろよこいつの顔。マジで怯えてたんだぜ?あとちょっとだったのによぅ」
「新田の声は大きすぎるんだ。ドア開けっ放しだったから、お前の下手な演技丸聞こえだったぞ。気持ち悪いったらない」
「へっ。お前だってこの手に一回引っかかって、俺を殴って顔腫らせたくせに」
「ワンパターンなんだよ。後輩にまでタカル気してんじゃねぇ。仙道、お前もなぁ、もっと普段飄々と上手い事立ち回れてるだろ。こういう時こそ上手くかわせよ。こいつはな、殴ったら『冗談だったのに殴った。慰謝料よこせ』って、三日は昼飯奢らせるんだぞ」
仙道は二人の会話を聞きながら眩暈に襲われていた。

新田が三年のロッカーの場所へ歩いていった背が見えなくなると、仙道は牧をぎゅっと抱きしめた。
「お、おい…ちょっと…、まだあっちに新田が」
慌てて小声で仙道を離そうとしたが、仙道はしがみついて離れなかった。牧の肩口に顔を埋めて「マジ、キモかった…」と呟いた。
その声が震えていたので、牧は仕方なくそっと仙道の背中に両腕を回し、ポンポンと軽く何度も叩いてやる。
「大丈夫だから。な。もうされないから。ほら、離せ。帰ろう。な」
「うん…」
ゴガン!という音で二人は互いにしがみついたような格好で飛び上がった。通路に目をやると新田が目を見開いてこちらを見ていた。
「お、お前ら…本物のホモ…?」
ぶるぶると太い指でこちらを指してくる。牧はブンブンと首が千切れるほど左右に降って否定する。が、仙道は小さく頷いたようだった。
「…やっぱなぁ。お前ら、ここんとこ妙に仲いいとは思ってたけどよ」
「ち、違うんだ、新田!お前がこいつを怖がらせてたから、俺は先輩として!」
「邪魔して悪かったな、もうお前らはカモらねーよ。本物にゃ通じねぇかんな」
「だから、おい、待てって新田! 離せ、仙道!お前もいつまでひっついてんだ!」
仙道の脇腹にドゴンと一発くれたあと、牧は仙道を振り捨てて新田を追いかけて行った。


脇腹を抱えて床に座り込んだ仙道の青い横顔を、窓から入った生温い風が労わるように撫でてくる。
「…絶妙のタイミングで助けに来たヒーロー…それも二回も…。んで、二回とも俺を打ちのめして去っていく…」
ボソボソと呟いたあと、仙道はふらつきながらも立ち上がった。ロッカーを開けて荷物を担いで鍵をかけると、床に置いてあった牧のバッグも背負ってとぼとぼ歩き出した。
「仕方ねぇ。ヒロインが迎えに行って捕まえて、ヒーロー教育しなおすとすっか」
大きなため息とともに吐き出された自分の一言に、仙道は苦く笑った。


「♪僕のヒーローは〜フィーバー 嵐を巻き起こす〜フィーバー どんな時だって〜フィーバー…

力ない仙道の歌声が誰もいないすっかり暗くなった廊下に空しく響いていた。







*end*




無意味に続いてしまいました。バカは書きやすくてついつい(笑)
ちなみに仙道が歌っているのは古い歌の替え歌。誰が歌っていたか忘れたけど、正しくはヒーローではなく先生です。

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