牧
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「そんなしけた面すんなよ」 |
仙
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「だって……あんた楽しみにしてくれてたのに」 |
牧
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「いいって。また行こうぜ。ラーメンなんて寒いほど美味いんだから」 |
仙
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「そうだけど。…………ん? またって、次もデートしてくれんすか?」 |
牧
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「あんだけ並ぶってことは相当美味いんだろ。なら、やっぱ一度は食っとかないと」 |
仙
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「すよね!! 次こそ絶対食ってやりましょう! 次、いつ頃会えます?」 |
牧
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「あれほど混まなくなるっていったら、半年後くらいか?」 |
仙
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「そんなぁ」 |
牧
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「ははは。冗談だ。だからその面やめろ。いい男が台無しだぞ」 |
仙
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「遊ばんで下さいよ。こちとら真剣でいっぱいいっぱいなんだから」 |