「……日が高くなってきたから、もう釣れない時間帯じゃないのか?」
「お? 最近釣りのこと、けっこうわかってきたんじゃない?」
「まあこんだけお前に付き合ってりゃあな」
「俺は未だにサーフィンのことに関しちゃさっぱりわかってないけどね。
 あんた真面目だから興味ないことも、意識しないでも学んじゃうのかな」
「話そらすってことは釣れないとわかってて、もう少しやっていたいってことだろ」
「俺のこともよーくわかってるね〜。俺もあんたのことは、よーくわかってるよ」
「じゃあ俺が今、何を考えてるか当ててみろよ」
「読書も飽きたし、俺一人で食堂行ってこようかな〜ってとこ?」
「惜しい。理由が違う。やけに腹が減ったから、だ」
「あ〜そっちの理由かぁ……って、待ってよ。俺も行くから!」



高校の頃からつきあってる、大学生の二人の夏休みの朝。
牧はサーフィン終わってから、釣りをしてる仙道のところへ飲み物を差し入れしにいくの。
そして話をしたり読書しだり、たまに昼寝とかしてみたり。
仙道の釣りが終わったら、二人でそのへんの食堂や定食屋で遅めの朝ごはん。
そんなゆるゆるまったり時間が、日頃なにかと忙しい二人には大事だったりして。
……といういつもと同じ、好きシチュ妄想をしてみたけど、バカンス中のとある朝とかもいいな〜。

人物と背景の一部はトレスです。海やテトラポッドは自分で撮った写真を加工。
増毛の海なんだけど、加工が成功して太平洋の海っぽくなってくれて嬉しい♪
北海道の日本海は積丹から南は少し明るい色になるけど、それより北は黒っぽいのよ。


縮小したらサングラスの影があまり見えなくなっちゃったので、縮小前の部分カットをば。



サングラスを置いてるのは折りたたみ簡易テーブル。
牧が寄ってくれるようになってから、仙道が買いました。おもてなし(笑)













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