牧
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「……あ。暗くなってたな。電気つけないとな」 |
仙
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「ホントだ。集中してて気付かなかった。俺もうそろそろ終わるよ」 |
牧 | 「俺も。……お前はこんなスーツでも着こなすから凄いよな」 |
仙 | 「え、そう? 牧さんだって似合ってるよ?」 |
牧 | 「俺はお笑い芸人みたいだが、お前は様になってる」 |
仙 | 「それはただの欲目。俺だって同じです〜。まあ今夜は頑張りましょうや」 |
牧 | 「あぁ。付け髭もカツラもつけてる間は本気でサンタになるよ」 |
仙 | 「俺も。けどさぁ、こんな大柄なサンタなんて、子供怖がらねーかな」 |
牧 | 「赤木と河田がやった時は怖がられて酷かったようだ。その頃は付け髭もしてなかったらしい」 |
仙 | 「そりゃ俺でも怖いわ」 |
牧
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「花形じゃないか。なんでお前が運転手なんだ? Cさんはどうした」 |
花
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「Cは病欠。俺は代役のトナカイだ」 |
仙 | 「花形さん、クリスマスなのに藤真さんほっといてこんなトコいていーんすか?」 |
花 | 「俺はトナカイだから、そんなことは知らん」 |
牧 | 「悪いな花形……。今度奢らせてくれ」 |
仙 | 「俺が藤真さんの分を奢るから、四人で飯食いましょうや」 |
花 | 「だから俺はトナカイなんだって……」 |