それでも缶から片手を離すことはできた。
そっと隣を探ると、すぐに指が触れて、自分よりも大きな手に包まれた。
缶ココアより熱くて、やけどしそうだった。離したくなくて力を籠めると、
もっと大きな力で握り返された。 




上記の文章は志毛さんの『月とココア』という小説の一節です。
牧が精一杯のアクションを起こした場面を想像して描かせてもらいました。
二人の顔や耳が真っ赤なのは寒さだけではないのです……v
仙道は(牧さんが俺の手を握ろうとしてくれたなんて……!)と、牧の手を握りながら
驚いていたらいいなぁなんて。勝手な願望やイメージで思うがままに描いてしまいました。
これはあくまで梅園のイメージなので、こういう感じ方もあるのね〜と
生暖かい目で楽しんでもらえたら幸いですv

小説に仙道の鞄が出てくるのですが。何故か私はリュック型の鞄を最初にイメージしましてね。
そんな座りにくい鞄を座布団代わりにすすめるなんて、相当仙道もテンパってるんだわv
なんて考えて、仙道可愛い〜♪と浮かれていたのですが。
絵を描き終えてから、高校生の持つ鞄ってどういう型が多いのかなと検索してみたら。
けっこう座りやすそうでした!! 素敵な小説に浮かれて頭が残念になっていたのは梅園の方でしたっ☆

そんなわけで、リュック型で描いてしまっていた当初の方をお見せします。
今回も写真をひっちゃかめっちゃかに加工したり加筆したりと、背景も頑張りました。

……こんなリュックに座れるかあああ!!!(冷静になってセルフツッコミ)
いやはや絵を描く前に小説を何度も読ませて頂いたくせに、やることこれですよ。
本当に自分のウカツ具合にはまいりますわ☆
でも志毛さんに捧げる前に気づけたからセーフってことで。←自分に甘い;

そうそう。背景の色味が完成作の方が薄いのは、二人の顔のアップの絵を目立たせるために
薄い水色のレイヤーをかぶせてあるからです。

志毛さん、こんな場でなんですが。挿絵という大役を下さったことや『イメージどんぴしゃ』と
作者自ら最高の褒め言葉で安心させて下さったこと等、とても嬉しかったですv 大感謝!!

もう皆さん既にピュアピュアな仙牧仙小説『月とココア』を読まれていると思いますが。
ぜひその前にあたる志毛さんのストーリートーク『初lineな二人』と、
梅園のストーリートーク『初写真交換な二人』も合わせてお楽しみ下さいv










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