仙
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「なごり惜しい……」 |
牧
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「午後練したくない、の間違いじゃないのか?」 |
仙
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「あんたはもう……。照れ屋にもほどがあるよ」 |
牧
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「じゃあ頬になんてしてないで、口にして黙らせればいいだろ」 |
仙
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「!!」 |
<普段の牧バージョン>
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言ったそばから照れてしまった牧は 「……なんてな」 と付け足すと顔をそむけてしまいました。 仙道は困ったように笑い零すと、赤くなった牧の耳へと唇を寄せました。 「午後練に遅刻すんのはあんたのせいだから、あんたが良い言い訳考えてよね」 牧に抗議を唱える隙を与えることなく、仙道は深い口づけで塞ぎました。 |
<帝王な牧バージョン>
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フッと好戦的に口角をあげてみせる牧に目を奪われていた仙道でしたが。 「……随分と今日は煽り上手だね」 楽しそうに目を細めると牧の腰を強く掴んで引き寄せました。 「その挑発、のってあげますよ」 噛み付くような深いキスを受けとめながら、牧は両腕を仙道の首へと巻きつけました。 |