「胸ポケットに入れてんの、俺へのバレンタインチョコじゃない?」
「バレンタインなんてとっくに過ぎてるだろうが。これは眼鏡だ」
「え〜うっそだー。普段メガネなんて持ち歩かねーじゃん。ホントなら出してみせてよ」
「……ほら。あ、こら」



「そんなに度はきつくないんだね。……どう? 似合う?」
「……まあまあだ。気が済んだだろ、返せよ」
「返してほしかったらチョコ下さいよ、本命チョーコーレ〜イ〜ト〜。いつまで待たせんすか〜」
「当日に山程もらってんだろうが。……わかった。わかったから先に眼鏡返せ」



バレンタインから一週間以上過ぎての久々のデート。寂れきった公園跡地を散歩中。
仙道は牧がチョコを用意してくれていることを疑ってませんが、かなり日が過ぎているから
牧が渡しづらいだろうと。あえて自分から奪ねだるスタイルをとった、というシチュ。
仙道の気遣いを牧は気付けているけれど、素直になれず「(眼鏡と)交換だ」とぞんざいに渡しちゃうの。
そんなまだまだ付き合って数年の慣れてない感もいいな〜なんて。

お互い部活が忙しくて滅多に会えないだろうから、ゆっくりペースでゆるゆると
初々しい恋の美味しい時間を長いこと楽しんでもらいたい〜v たっぷりもだもだするがいいさー!
とかいいつつ。若さで一気に燃え上がって、会えない時間の分だけ会えた時に余裕なく
情熱的にガッツンガッツンというのもいいですなあv
二人がいつまでもラブラブでいてくれるなら何でもいい!!(最早口癖:笑)

そうそう。仙道の鼻や耳がちょっと赤いのは北風が冷たいからです。
このあと牧が「だから外出の時はマフラーしろって言ってるだろうが」と言いながら
自分のマフラーを仙道に貸してあげます。それを楽しみに毎回マフラーをあえて
してこない仙道というのも、なかなか可愛いんじゃないでしょうか。ムフ。

背景は去年の秋に神社で撮ったものを沢山加工・加筆しました。
クリックすると色調加工前の元絵の部分絵が見れます。今回けっこう元絵大きく
描いちゃってたので、どーんと大きく表示されますからビックリして下さい(笑)





















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