花道と流川が20歳になったので酒を奢れといって、牧(と仙道)のところへ遊びにきました。
四人はとりあえず近場の居酒屋へ行きました。そこで飲んで食べて……というシチュです。




「あれぇ? 牧さんちっとも飲んでないんじゃないの? 顔色かわってねーよ?」
「ちょ、やめろ。何すんだ、離せよこの酔っ払い」
「牧先輩は運転手だから飲めねーんだよ。何で忘れてんだこのアh……」



「そーだ、聞いてくれって頼まれてたことがあったんだ。なぁ、センドーよー」
「牧さんは今日もイイ男っすねぇ〜。顔までオレの手にピッタリサイズ♪」
「離せと言ってるだろうが。おい、桜木がお前に聞きたいことがあるって。聞けよ」
「なーにー?」
「センドーの好きな女の子のタイプ。晴子さんのお友達が聞いてほしーって晴子さんに頼んで、
 それでたよりになるこのオレ様にって…っておい。聞いてんのかよ!?」
「オレの好みのタイプ〜? えーと、まずは顔でいうと〜」




「それから身長が184cmでぇ。…ん? 牧さんもしかして身長少し伸びたんだっけ?」
「伸びてない。もうその辺で本当にやめてくれ。頼むから離してくれ……殴りそうだ」
「牧先輩……すんません……」
「ジイ……なんか……なんつーかその、悪かった……」
「あれえ? 桜木も流川もどーしちゃったの、飲み過ぎた? すげー顔赤いぞ? あ、牧さんも真っ赤だ〜」


この後、とうとう牧が仙道に拳骨をくらわせて撃退。

花道の「ジイも飲もうぜ!」の言葉に、続きは家飲みにしようと一向店を出る。
(牧は仙道に財布を出させて、一括会計)





〜 帰りの車中 〜

「オレさ〜、牧さんの好きなタイプ知ってるよ〜。牧さんより色白で、まっすぐな黒髪。そんでまつげが長くてぇ」
「流川か? ジイ、そいつはダメだぞ!」
「落ち着け桜木。違うから。仙道、お前は家に着くまでもう黙ってろ」
「違うよ桜木〜。えーとね、そいつは牧さんより背が高くて、バスケも上手くて女子の声援が多いの」
「やっぱ流川じゃねぇか! あ、なんだよジイ、ため息ついてもごまかされねーぞ!」
「おい、やめろどあほう。牧先輩が困ってんじゃねーか」
「もーなんだよ〜、オレと流川かぶり過ぎてて面倒くせー。あ、そうだ。釣りが趣味。これならどう?」
「仙道、これ以上喋ったら、オレはお前とは三日間口をきかんからな」
「えー!? なにそれ酷いよ、なんで急に怒っちゃったの?」
「喋ったから四日間に延長する。…そうだ、そうやって滑る口を手で押さえてろ」
「なー流川……ジイ、怖くね? 笑ってっけど、声がマジだぜ」
「牧先輩」
「ん?」
「牧先輩のお気持ちはありがたいですが、オレはもう付き合ってる奴がいるんで。すんません」
「テメー、ありがたいってなんだよ!? オレ様という者がいながら!」
「どあほう。社交辞令を知らねーのか。先輩を立てながら断る時の常套句だ」
「ぬ……ジョートーク…上トークか。じゃあ、同期のオレらがしてんのは中トーク? いや、下トーク?」
「……流川、オレはお前をそういう目で見たことはないから安心しろ。桜木は中学の国語から勉強しなおせ。
 仙道は今後、ビールのあとに日本酒を続けて飲むな」←笑顔ながらも怒りのオーラ全開(笑)


この数日後しばらくの間、仙道のもとにはキックボクシングやプロレスなどを嗜む女性達や、
スポーツで日焼けした肌の女性達からのお誘いがやたらに増えたそうな……。




今回は花道と流川が台詞でのみ登場。ミンチョコシリーズの男四人でクリスマス話が好きと
言って下さった方々へサービス気分で台詞で遊んでみました♪

そうそう、仙道の好きなタイプを花道が晴子さんに伝えたわけではありません。
だって内容がアレではねえ…(笑) なのに何故知れ渡ったかというと、
居酒屋で四人の会話に耳をそばだてていた女性が沢山いたから。
タイプの違う巨大なイケメン四人は絶対目立ちますよね〜♪