「ウソォ !? 言ったの !? マジすか !?」

「酒にのまれて流されたとしか思えんのだが」

「…………うそぉ……」

「……スマン以外の言葉もない」

「や……俺は嬉しーけど。…いやでもマジで牧さんが……え─── !?」







スタメンメンバーだけの三次会。慣れない酒にへべれけに酔っ払った若者ならぬバカ者達は、牧に彼女がいないのはおかしいという話題で盛り上がった。最初は出会いがないとか恋愛に興味がないから放っておけと、別の話題に移行させようとしていた牧であったが。おかわりした烏龍茶のコップが烏龍ハイに擦りかえられていたことに気付かずに一気飲みをしてしまい……

「こんな老け顔でチェリーボーイとは間違ってるだの、風俗いって筆おろししてこいだのと。しまいには女用意するとまで言われて。いい加減腹が立ったんだ……」
「あー…。牧さん正確には童貞じゃないし、そりゃ腹も立ちますよ。そんで、“恋人がいるから放っておけ” の台詞が出てしまって、更に騒がれた、と」
「証拠を見せろというから、お前がくれたストラップを見せたが信用されなくて」

スポーツブランドの、カジュアルだが品のある皮のストラップ。仙道と色違いのそれを牧はとても気に入って大事にしていた。
しかし他の酔っ払いどもは皆、『女がこのメーカーを知ってるわけがない』『自分で買ったと正直に言っとけ』『もしかしてエアー彼女?』と、かえってからかいを強めた。

「そんなお手軽な挑発に乗って言っちまったんだ……」
「“男なんだからメンズのメーカー知ってたって不思議でもなんでもない!” ……でしたっけ」
「そう。それで誰だの話になって─── 」

真っ赤になって頭を抱える牧を見つめながら、仙道は小さく呟いた。

「恋人と みんなに言って くれたから 7月4日は 仙牧記念日」

微妙に字余りの下手な短歌もどきは、己の愚行を悔やむ恋人の耳には届いていなかった。







2011年7月4日。仙牧の日当日の夜、大急ぎで描(書)いちゃったじぇーYeah!
今年はなんとか間に合ったー! 当日だけどー!(ToT)/
流石に背景描く時間も気力もなかったので、またもや
背景写真補完の会」様よりお借りして加工しました。
仙道のTシャツには牧の背番号4を、牧のには仙道の背番号7を
デザインして入れてみました。番号交換。うぷぷv
え? 通りでセンスない柄だと思ったって? それは言いっこナシ!

何はともあれ。仙牧の日おめでとうー!(*^0^*)/







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