そんな目で「そこまで“頑張った記念”をしたかったのね……?」と言わないでくれ


オマケのトイレ&トイレ個室作成を語るページへようこそ!
自分で作ってみようと思ってる方も、梅園の苦労をみてやろうという方もいらっしゃいませ♪
ほぼ泣き言みたいな感じですが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいですv

まずは人形がいない完成写真をどうぞ。写真大きめでーす。

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トイレは「ネオレストペーパークラフト」の蓋が稼動するタイプをダウンロードして、
人形サイズに拡大コピーし、強度がほしいので牛乳パックで作成してみました。
でも厚みがあってツルツルしている牛乳パックでは作りにくくて何度も失敗☆
途中で挫折しかけたけれど。石膏粘土で試しに便座を作ったてみたらいい感じで、
投げ出すのはもったいないなーと思って、牛乳パックと粘土を部分ごとに使い分けて再挑戦。

リモコンと便器本体も石膏粘土で作成。便器は中を空洞にして軽量化&粘土節約。
そのせいで乾燥による縮小・変形で歪な形になったけれど、せっせと削ってどうにかしました。
アクリル絵の具で塗った上からニスを三度も重ねたので、けっこう陶器っぽい質感になり自画自賛(笑)
ちなみに↓これはニスを塗る前。左上はトイレの土台を逆様に置いたもの。ね、空洞でしょ〜。


便器の蓋や上部の機械部分は牛乳パックで作成。特に蓋は薄くないといけないから。
右上の便座の裏には薄くした石膏粘土をデザインカッターで切り出した部品を貼ってます。

カッターマットの升目が1cm四方なので、大きさがわかるかな。三枚目の大きい写真に貼ったのが見えます。

私は家にあるもので作りたくて牛乳パックで作ったけれど、材料費に拘らない方は白い厚紙を使ったほうが
時短だし簡単に出来ると思います。牛乳パックは柄のある面を薄くはがしたりしないといけないし。
蓋の開閉がスムーズかつ、しっかり便座にかぶさるようになど、微調整大変でした☆

本当に色々試行錯誤の連続で苦労し、日数もかなりかかっただけに、完成して嬉しくて可愛くて(笑)
「もう絶対、DOLLで遊んであげるからね!」などと鼻息荒くなる始末(笑)

こうなるともう泥沼です。
トイレにはペーパーもペーパーホルダーも必要よね。手はどこで洗うの?
と芋蔓式に作らねばならぬものがどんどん出てくるわくるわのオンパレード(涙)

トイレットペーパー(牛乳パックとティッシュで作成)はどうにか出来ても、なかなかホルダーが作れない。
途中またも挫折しそうになると完成したトイレを眺めてやる気を補充。
結局、蓋は持ち上がるけど、ペーパーは固定になっちゃった。……悔しい。

作っても作っても終わらない……と泣きたくなりながら、またも石膏粘土を取り出し、
今度は手洗いのボウル(中央)と蛇口(右)配水管(左)を作成。写真はまだニスを塗る前。

右の蛇口はアルミホイルを巻いてます。このあと左の配水管にもアルミホイル巻きました。

この手洗いボウルがね〜便器と同様に乾燥による縮小・うねりがおこって、
平らにするためにあちこち削るのがとても大変でした。なるべく軽量化したいので
薄く仕上げたいけれど強度も考えなきゃだし、ホント苦労しました。
道具もないのでいつも通り、小学生の頃に買った彫刻刀とサンドペーパーで削るしかなくて。
削り専用のルーターという機械があったら、かなり楽そうなんですが……。

ボウルをはめ込んだ台は牛乳パックに木目の紙を貼ったものです。
それをくり抜いてボウルをはめ込み、蛇口や水道管を接着しました。

ウッドビーズにラベルっぽい紙を貼り、細いストローをさして切り、
石膏粘土で作ったそれっぽい形を接着して液体石鹸入れを作り。
中学生の頃に買った(笑)薄い鏡が出てきたので、蓋部分を切って金の塗料で塗り、棚つき鏡を。
細い木を張り合わせ、間に竹串をカットしたものを挟んで接着し、金の塗料を塗りタオルハンガーを。
鉛筆キャップを切ったものに牛乳パックで切った部品を巻いて貼って芳香剤を。

あとはタオルを作ったら完成だ! と思ったら、まさかのタオル作成大苦戦☆
どんどんほつれてくるタオル地を三つ折りにすると、厚みがですぎてミニチュアに使えない☆
お菓子についてきた黄色いタオルハンカチを手に悩むこと三日。
悩み過ぎてわけがわからなくなって、「ほつれたっていいわい!」と開き直って二つ折りでミシンしたら
それっぽくなったのでヨシとしました。もう多分、二度は作れませんわこれも……;

もう完成かなーと配置して眺めていたらダンナが「トイレマットは?」と。
やっぱり作らなくちゃダメですかあああ……!(T0T)

もうタオル地と格闘したくなかったけど渋々挑戦。
タオル地と綿生地を中表にあわせて縫い、ひっくりかえして作成。
どうにかそれっぽいのが出来たのでこの勢いでと、残りのタオル地を使ってスリッパも作ることに。

スリッパも袋縫いして裏返して本体を。中敷は厚紙を綿生地でくるんで作成。
土台は革を切って、全部を合体させてから細い茶色の紐でくるりと一周巻きました。
前に室内履きスリッパを作った時より難しいタイプだったけど、出来てよかった〜♪

「どうだー! もうこれで完成したっていいだろー!」と叫んだけれど。
「トイレットペーパーの替えとかないの? 掃除ブラシは?」とダンナの無慈悲なお言葉をくらい……。

泣く泣く棚を作りましたとも。発泡スチロール板と牛乳パックと蝶番で。(写真はマステで仮止め中)

この蝶番の厚み分を削ったりしなくちゃいけなくて、色々とっても面倒でした;
トイレブラシは……もう作る気力が品切れたので、またいつか……。

やっと……やっと完成ですよ。トイレって狭いながらも色々な物で
構成されているというのがよーくわかりました。気軽に手を出した浅はかな自分を
アホ呼ばわりしてやりたいけれど。熟考してたら作る前からあきらめていたと思うのでヨシとします。


ここからは本当に制作秘話です。ちょっと恥ずかしいですけど……(///)

何度か上でも書いてますが、本当に途中で挫折しかけたりしたんですよね。
もともと根気がないというのもあるけど、全て独学なので、どうやったらいいのかが分からなくて。
特にトイレットホルダーは木工ボンドでうまいこと接着ができなくて何度も失敗したりで。
もう嫌だな…やめようかな、と弱音をTwitterで零したところ。
とても精巧な豆本を作っておられるZさんが、梅園さんならできますよって励まして下さって。
よく考えたら私、DOLLの小物作成でダンナ以外に弱音零したことなかったんです。
いつも完成してからお披露目ばかりだから当たり前なんですけど。
だからとっても驚いて、すっごく嬉しくって。これはなんとしても頑張ろうって。

それと、私が尊敬するプロのモデラーOさんがTwitterのリプで
『ミニチュア的な物を作るのに必要な能力の約半分は観察力だと思っています。もう半分は楽しむ事…かなw』と
アドバイスを下さいましてね。私に一番足りないのは「楽しむこと」だと今頃気付きまして☆
そういえばZさんも豆本を「作るのが楽しい」とよく仰っている……。
私は人形で遊ぶのが第一目的で、本当は富豪であったなら全て市販品で遊びたい(笑)
だけど富豪じゃないからお金をかけないで、でもなるべく自分好みの小物で遊ぶため仕方なく自作してて。
だから楽しんで作る、というのがなかったようでして……。
さっさと作って早く遊びたい&皆さんにお見せしたいばっかりだったなぁ……と☆

それをダンナに語ったら、「悠花は作っている時、とても楽しそうだよ? 悪態つきながらやっててもね。
第一、悠花が面倒なだけの楽しくないことを何年も続けられるわけないじゃん」と笑われまして。
そこでまたしても、あんなに「出来ない〜無理〜」ばっか言いながらも私って楽しんで作ってたのか!と。
いや〜……自分のことってわからんもんですねぇ☆

そういえば絵(漫画)も小説も、サイトの管理やHTMLやCSSだって、何もかもわかんなくて調べては
「全然うまく出来ない〜。腹立つ〜」とぼやきつつも未だにどれもやってる(笑)
根本は同じよね。楽しかったり、無心になれたり、その世界に没頭できる、というのが根っこなのかも。
なんでそれを今まで気付けなかったかな! 安定のバカです梅園は!(笑)

そうそう。床・腰壁は木目の少し硬い紙を一本分ずつ切り分けて、つないだ牛乳パックの上に
隙間ができないようにしながらフローリングに見えるように並べて貼っていきました。
実はこれがとーっても地味な作業ながらもけっこう大変で。特に一本分ずつ切り分けるのが
微妙にサイズ変わったりで。カッターで切るのですが手は疲れるしでねぇ。

トイレや洗面ボウルなど設備の苦労ばかりクローズアップしてしまいましたが、実はこの
床と腰壁のフローリングっぽい仕様を作るのがとーっても大変だったんですよね……。
私は苦労の類は喉元過ぎれば熱さ忘れるの典型。トイレや他設備を作っているうちに、
すっかり忘れてました(笑) もっと本格的にフローリングを作るならやはり木を使って
隙間も作ればいいのでしょうが。少し硬い紙を切るだけで
手首の弱い私はとても疲れたので無理でしょう……。憧れはするのですけど。
やはりカッターや彫刻刀だけではミニチュア作成には限界があるなーとしみじみ感じた今回でした。
とはいえ本格的な道具を揃える金も勇気もないのですけどね…(^_^;)


まあそんなわけでですね。きっとこれからもブチブチ言いながらも工作したり手芸したり
していくんだと思いますが。これからはもっともっと「楽しい」を意識していきたいです。
今まで結果重視だったけど過程も大事にしちゃうぞー的な。

これを読んでくれた方々の中で何かに躓きかけている方がいましたら。
「楽しい」を忘れてないかな?と気付いて、また元気をだしていただければ幸いですv