そんな目で「旅行先に持っていったの……?」と言わないでくれ


前回、意外にも羊毛フェルトのぷちな二人を可愛いと言っていただけまして。
とっても嬉しくて安心してこちらでまたも登場。お褒め下さりありがとうございます!

この度久々の旅行にレポーターとしてぷちな二人を連れていきました。
(詳細な通常の旅行レポ日記はこちらからどうぞ)
家とは違い撮影に気を使えない分、光量的にちょっとな写真ではありますが。
それもまたライブっぽいということでご了承下さいv


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ぐっすり眠っていた二人は扉が開いた眩しさで目が覚めました。

「ん……仕事の時間か」
「今日は阿寒湖のホテルを紹介するんだっけ?」
「そうだ。どうやら着いたようだな」
「家から出ての初仕事が阿寒湖とか、いきなり遠出過ぎて笑うよね」
「まったくだ。家から出たことのない箱入り息子の俺たちに」
「実際俺ら箱に入って移動してるから、名実ともに箱入りだ」(笑)



箱から出てみると、広大な和室が広がっていました。

「な、なにこれ……巨人が住む世界にしても広過ぎない?!」
「もう広大過ぎてわけがわからんな……」
「こういうの雑誌で見たことあるけど、こんなに広いとちょっと怖いね」
「そうだな、迷子にならないようにしないと。さて、仕事するか」
「うん。……あ。あの場所が落ち着けそうだからそこでやろうよ」


菓子器に入って落ち着けた二人は早速レポート。

「まず紹介するのは、このウェルカム菓子。阿寒湖の土産菓子の定番だ」
「『森と湖の休日』って名前の、硬いウエハースのようなクッキー菓子だよ」
「間にクリームが挟まっていて、なかなか美味しいぞ」
「繰り返すけど、ウエハースほど軽くはないよ。ここポイントね」



「これも定番土産のマリモ羊羹。でも昔と違って今は味の種類が豊富なんだ」
「ウェルカムドリンクの冷たいお茶や熱いひきたてコーヒーにバッチリあってたよ」
「黄緑は生クリーム入り、ピンクは苺味のマリモ羊羹。どっちも美味しかった」
「半分食べちゃってからの紹介だから、まんまるじゃなくてすみません」(笑)



広さに少し慣れた二人は、恐る恐る窓辺へ行ってみました。

「これが阿寒湖……でっけー! あ、遊覧船」
「阿寒湖・屈斜路湖・摩周湖はセットで、阿寒摩周国立公園と呼ばれている。
 北海道で最も歴史のある国立公園の一つなんだ」
「日本最大のカルデラ地形で、火山・森・湖が織りなす広大な景観……だよね?」
「そう、よく覚えたな。公園区域の大部分が亜寒帯性の針葉樹林を中心とする天然林で、」
「国立公園の中でも原始的な姿を有している、でしょ。よゆーですよ、よ・ゆ・う」(ドヤ顔)



お仕事が終わって、ようやく一息。

「もう少し天気が良かったら外にも俺たち連れ出されてたかもな」
「天気よくなくて良かった〜。外なんて絶対行きたくねーもん」
「風で飛ばされたり、カラスにさらわれる危険性があるよな」
「そうだよ〜。牧さん、外仕事は絶対断ってね」
「おう」



「……それにしても本当に遠くまで来ちまったな」
「だね。今夜は早く寝ちゃおっか。なんか疲れたよね」
「うん。色々驚きすぎて疲れた」


夜になり、客室係さんがお布団を敷いてくれました。

「マリモ羊羹で腹いっぱいだし、もう寝るか」
「そうだね。することないしね」




「おやすみ」
「ん、何? 聞こえなかったからもっと大きな声で言って?」
「おやすみって言ったんだ」



「そっか。おやすみなさい」



「……なあ、こっち来いよ。一緒に寝ようぜ」
「え。いいの?」
「いいだろ。今はプライベートな時間なんだ」


仙道は一生懸命走って牧の布団へやってきました。

「じゃあ遠慮なくお邪魔しまーす。二人でも全然問題ない広さだね」
「まだまだまだまだ余裕だから、どんな酷い寝相で寝たっていいぞ」
「あはは、そうだね。じゃ、電気消そうか」


リモコンで電気を消して暗くなった室内は、さらに静けさが増したように感じます。

「すっげー静か……。広すぎるしちょっと怖い?」
「お前がいるから平気だ。お前は?」
「俺も。……でも箱で寝た方が落ち着くけど」
「……せっかくだから箱でできないこと、しようか」
「え。……なにするの?」(ドキドキ)
「手、つないで寝よう」
「うん! 大きな布団で寝るのもたまにはいいもんだね」



寝てる間に手が離れてしまっても大丈夫。
夜中に目が覚めた牧がこっそり繋ぎなおしてくれますから。








ぷちにとって巨人族の世界は怖く感じるし疲れますよね。
でもこれから少しずつ慣れていってくれることでしょう(*´v`*)



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旅行前にダンナにぷち人形を持っていって部屋で撮影していいかきいたら、
「そのために作ったんじゃん! 部屋だけといわず、ホテル館内でバンバン写真
撮ったらいいよ。協力するよ。大きい人形も持っていけばいいじゃん」とまで。
何故そんなに協力的なのか(笑)はともかく、ありがたく持っていきましたが。
ぷち撮影はここでご紹介した写真で全部だったりします。
やはりなかなか旅先で撮影する余裕というのはないものですな。

私は子供の頃からコロポックルや小人のお話が大好き。
こうしてぷち人形で写真を撮っていると、小人の生活をみているようで
なんだか懐かしいようなあたたかい気持ちになります。
1/6人形で遊ぶのとは全然違った感覚で、これもまた楽しく良いものです。

そうそう、二人が入ってる赤い箱はですね。
まつこさんから誕生日にいただいたフォンダン・オ・ショコラが入っていた箱なんです。

蓋と本体にマグネットが仕込まれている丈夫な化粧箱で、サイズが二人を入れるのにピッタリ!
お菓子を美味しくご馳走になったあと、仕切りを作って収納箱にしたのでした。
もしこちらをいただいてなかったら、チップスターの紙筒に入れていくとこでした(雑な扱い:笑)
こんな場でなんですが、まつこさんありがとうございます!!

おかげで持ち運びに不安がなくなったので、これからもっとあちこち連れていきたいです♪
まあでも、ぷちたちも言ってますが、外での撮影は無理なので
屋内で人気がなく撮れそうなところとなると、かなり無理そうではありますが。

長袖のボディを作ってあげたいなと思ってもいますが、
面倒くさがりなので出来るかは謎。
それよりもまた1/6で遊びたい気持ちもあったりなかったり。←設置が大変で☆
これからもマイペースで遊んでいけたらいいな。
感想や簡易コメポチをいただけると、大変励みになりまーすv(*^0^*)


< 追 記 >
気付いて下さった方はいるでしょうか。実はぷちお話しのラストに
素晴らしく可愛く萌えな二行が追加されているのことに!
実はその二行はブルボンさんが妄想して下さったのです!!
原文は『寝てる間に手が離れちゃっても、
夜中目が覚めた牧がまたこっそり繋ぎなおしてまた眠る…』

というものでしたが梅園がお話し口調に変えさせてもらいました。
原文の方が萌え度合いがめっちゃ高くてもったいないんですけどね……。

ブルボンさんの素敵な妄想のおかげで、
ホントは牧も仙道と同じくらい怖がっていたのかなとか、
仙道を安心させたくて年上だから頑張っちゃったのかもと気付けました。
おかげで何倍もいいお話になりました、ブルボンさん掲載許可ありがとうございました!!