牧
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「ゼラチンの量を箱に書いてある量より少なめにしてみたんだ。固まってるかな…」 |
仙
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「固まってなくても俺、食うよ?」 |
牧
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「固まってなかったら俺が食う。そのための予備のミカン缶だ」 |
仙
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「え〜。ミカン缶も、両方食いたい〜」 |
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牧
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「…よし! 固まってた」 |
仙
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「おお〜綺麗だねぇ。柔らかそう、ふるふるしてる〜美味そうだ♪」 |
牧
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「せっかくだしミカン缶も添えてやる」 |
仙
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「わーい♪ ね、食べさせてよ。あーん」 |
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牧
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「茶漬け一人で食えてただろ」 |
仙
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「ご褒美なんだから食べさせてくんなきゃ」 |
牧
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「仕方ねぇな。…ほら、口開けろ」 |
仙
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「あーん …ん、美味しい。トロンとしてて、味も甘過ぎなくて俺好み〜」 |
牧
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「レモンを少し入れてみたんだ。口に合ってなによりだ」 |
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仙
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「は〜美味しかったし楽しかったぁ♪ ありがと、牧さん」 |
牧
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「はいはい。さて薬だ。これか? 昨日病院でもらってきた薬は」 |
仙
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「うん。何種類もあって飲むの面倒なんだよ」 |
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牧
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「最近はこうやって薬の処方箋を詳しく書いてくれてて面白い……」 |
仙 |
「面白いかなあ? 俺なんてそういうの全く読まない。袋に書いてある飲む数しか見ないよ」 |
牧
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「熱も大分下がってきて良かったな、あともう一息ってとこか。それ飲んだらもう寝ていいぞ」 |
仙
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「え〜。寝たくない〜寝るの飽きた〜昨日から寝てばっかりなんだもん」 |
牧 |
「煩ぇ。風邪っぴきは食って寝てさっさと治しやがれ」 |
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仙 |
「せっかくの土日、寝てばっかですげーつまんねぇ……」 |
牧
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「……」 |
仙
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「身体は寝るほど治るけど、気持ちが腐っちまうよなー」 |
牧 |
「……寝るの辛いか?」 |
仙 |
「…頭かゆい。頭洗いたい…頭くさい…寝過ぎて腰痛ぇ……」 |
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牧
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「可哀想だが、もう少し熱が下がらないとシャワーは入れさせられん」 |
仙
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「別に牧さんがそんな顔しなくていーよ。風邪ひいた俺が悪ぃんだし」 |
牧
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「…あとひと眠りしたら、熱い蒸しタオルで体拭いてやるから」 |
仙
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「せっかくの休みなのに、あんたにまでつまんねー思いさせてごめんね」 |
牧
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「俺はお前が元気じゃないのが淋しい。早く治れ」 |
仙
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「早く治りてぇけど、牧さんに甘やかしてもらえるのは嬉しーんだよね。
りんごゼリー美味かったから、夕食の時も食べたいな」 |
牧 |
「わかった。他に欲しいものはあるか? アイスでも買ってきてやろうか」 |
仙 |
「…そうだなぁ……おでこにチューがほしいかな。それもらったら、また大人しく寝るよ」 |
牧 |
「唇にしたっていいだろ」 |
仙 |
「駄目。うつるから」 |
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仙 |
「……ありがと おやすみなさい」 |
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二人とも丈夫&体調管理してるから滅多に寝込むような風邪はひきません。
それだけに寝込んだ時はたっぷり甘えて、甘やかすのがお約束(*^-^*)。
* end *
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