そんな目で「頑張りは認めるけど無茶がない……?」と言わないでくれ


今回は牧の一日アルバイトという特別編です。
よって写真サイズがいつもより大きいです。その分、枚数は減らしてあるので多目に見てねv

一部首の接続をフォトショで修正入れてます。
枠付きの写真はクリックすると別の写真が見れますよ。ではでは、まずはどうぞ♪


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牧の友達が脱サラして、夫婦で喫茶店を始めました。開店して数ヶ月、
漸く軌道に乗りはじめましたが、バイトが急病となり人手が足りず四苦八苦。
頼みの綱の奥さんも日曜日ははずせない用事があって、店主一人の営業となってしまいます。
休業したくない店主兼友人から、日曜一日だけ助けてほしいと牧に連絡が入りました。
事情を聞き快く引き受けた牧は、バイトの前夜、足を引っ張らないようにと
自宅で仙道を客にみたてて接客の練習をして備えました。

そうして迎えた喫茶店での一日バイトの日曜日。

牧には来なくていいといわれていた仙道ですが、やはり気になりお店に顔を出してしまいました。
まだ早朝の客が少ない時間帯。驚く牧に仙道は照れた顔で会釈をすると
カウンター席の一番隅に腰掛けてモーニングセットを注文しました。
厚切りのバタートースト、添えられたレタスのサラダ、ゆで卵。そして薫り高い珈琲。
特に珍しいメニューではないですが、やけに食欲をそそられます。
仙道は持参した文庫本をわきに置くと、早速食べはじめました。


牧は最初から給仕と皿洗い以外はしないことになっています。
けれど店内全ての客に注文の品がゆきわたると、店主が「友達に一杯入れてやりなよ」と
言ってくれたので、牧は直接、仙道の目の前で珈琲を入れることになりました。

「お前は心配性だよなぁ。接客練習もしたし、そうヘマしないと思うんだが」
「ヘマが心配で来たんじゃないすよ。俺が暇だっただけ。様子見がてら朝飯食おうかなーって」
「休みの日のこんな時間、いつもなら寝てるくせに。目覚ましかけてわざわざ来たんだろ」
「俺のことはいーの。それより、早く入れて下さいよ。牧さんのコーヒーが飲みたいっす」
「…店長のコーヒーと比べんなよ」


背の高い牧には一般のカウンターは低くて少し大変そうです。


「……よし、こんなもんか。…って、そういうこと言ったらダメだな。これで金もらうんだから」
「その一杯はサービスじゃないの?」
「バイトが入れた異例のコーヒーだから、特別料金で三割り増しだ」
「特別に愛情三割増しってことかぁ。それなら納得のお値段すよ」
「バーカ。まあ、家のよりは美味いはずだぞ。なにせ豆が違うからな」



仙道が牧の珈琲を堪能し、食事を終えた頃。牧がスペシャルパフェを持ってきました。


「俺、注文してないすよ?」
「これは早起きして来たお前に、俺の奢り」
「凄いね〜純喫茶のパフェって。これ、店長が作ったんでしょ?」
「当たり前だ。俺がこんなに綺麗にクリーム絞れるかよ。職人技だぞ」
「下手でもいいから、あんたが作ったやつを食いたかったな〜」
「……他の客に下手なパフェを運んでいるのを見られたら、売り上げに響きかねん」
「冗談だよ。そんな困った顔しないで。じゃ、遠慮なくご馳走になります」
「おう。これ食ったらもう帰れ。俺はそろそろ皿洗いで裏に暫くひっこむから」



牧がまたオーダーを運ぶため厨房から戻ると、もう仙道はいませんでした。


*  *  *  *  *


深夜の時間帯になり、店内の照明が少し落とされました。

最後の一人となった客に牧は追加注文のコーヒーを運びます。


運び終えて厨房に戻ると、店主に呼ばれました。

「今日はありがとう、これ、少ないけど給金な。よく働いてくれるからとても助かったよ。
 客が途切れなくて深夜までぶっ続けでコキ使ってしまってすまなかった。疲れたろ」
「ありがとう。…疲れは、体力的には全然。ただ慣れない接客が疲れたよ。特に顔の筋肉が」
「あはは。笑顔は少々硬いけど良かったよ。毎週頼みたいなあ…ってやっぱり無理かい?」
「無理だな。日曜が毎度休みというわけでもないから。まあ、また困ったら呼べよ。
 都合がつけば手伝わんでもない。……その時は、時間があったらひとつだけ
 作り方を教えてもらいたいメニューがあるんだが」
「おお、いいよ。何? ナポリタン? 卵サンド? 秘伝の味を教えちゃうぜ?」
「パフェ。あの生クリームのデコレーションを覚えたいんだ」
「なんだ、気に入ったのか。いいとも。じゃ、次もぜひ一日バイト、宜しくな」





仙道は言うまでもなく、牧の制服姿を見たい一心で早起きしました(笑)
牧はきっといつか綺麗な自作パフェを仙道に提供するのでしょう♪ (*^v^*)


* end *


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今回は珍しく二人の愛の巣ではない場所、喫茶店でした。
とはいえやっつけセットなので、カウンターはベッドヘットに板のせただけ。
カウンターテーブルは牧の個室の机。なによりも酷いやっつけなのは、喫茶店カウンター内。
PCのデスクトップに写真うつして、その手前に机とかセットして撮影したのでした☆
タイトルの「無茶」とはこのことです。ちなみに写真は自分で撮影(許可得ました)。

とまあ、セットはありあわせの酷い有様ではありますがね。
牧のワイシャツ・ベスト・エプロンと仙道のシャツは新たに作りましたとも!

ワイシャツはサイズが小さくて着なかったダンナのワイシャツで、実は二枚作りました。
撮影に使ったのは二枚目の方。ワイシャツ生地は薄いので
襟がくったりしてみたり、ボディがあまりに胸筋立派過ぎて前が閉まらなかったり。
暫くシャツ系作っていなかったから下手になっていたこともあって、いやはやまいりました…;
二着目は襟に接着芯を使用。初めて接着芯使いましたよ。ピシッとしました。
いや〜正直、もう二度とワイシャツ作りたくないです。私には難し過ぎ。
仙道のシャツは今後も沢山活躍する普段着用。ちょっとピチピチですがね…;

次に苦労したのがベスト。型紙がないので、キッチンペーパーをボディにあてて作成。
といってもベストの形からしてよくわからなくて、ネットで色々見て試行錯誤しました。
しかもベストって袋縫いしないといけないとは……なんて面倒なの!!(涙)
それに背面にベルトのあるデザインってどうやって作ればいいの? と頭抱えましたヨ。

写真左の二枚は表側の生地の内側。ダーツ入れたの見えてるかな。

写真右は背中側の内側面で、四枚の生地をつないでます。これを裏地と一緒に袋縫いをしました。
上の細いのはベルトの裏側。バックルは針金を曲げて形づくったものに金のマスキングテープを
ぐるぐる巻きつけて作りました。これも大変だった〜☆ 今の私にはこれが限界☆
ポケットは三折りにした布を貼り付けただけの飾りです。

ベストのボタンは百均のメタルパーツシールに目打ちで穴をあけて、油性ペンで着色。
けっこうボタンらしく見えるので、今後これでシャツのボタンつけ放題かも。ムフ。
エプロンは資料があったので感嘆に作れました。紐つけなかったし。←オイ;

そんなこんなでベスト、大変苦労したわりに写真では布の継ぎ目が見えないぢゃないですか(涙)
こんなことなら一枚布をただ袋縫いして作ったって良かった…ベルトも目立たないし…ぐすぐす。
悔しいので写真に色線つけてみました。こうなってるんですよー!!


え、靴が合ってないですとな? これでも持ってる中ではマシな方なの。これ以外の二足は運動靴だから…。
アゾンの通販で確かスーツにピッタリで安い黒靴(革靴っぽいようなの)も売ってた気もしますが。
それを入手するとスーツ作らねばとか考えだしそうなので買ってなかったんだもの〜☆
だから実は仙道がこの靴を履いてる時の牧は裸足です(笑)

何で今回、色々と無茶してまで喫茶店をやらせたかといいますとね。実は前回の更新の後、
某さんに『またドリップコーヒーをお使いになられるのでしたらカッフェ店員風な二人などどうでしょう』
とご提案頂きまして。彼女には大変お世話になっているので頑張ってみたのでした。
その割には背景は写真で、カウンターテーブルもありあわせとかですけども……;
しかもセットの関係上、仙道に店員やらせる場所もなかったし、なにより衣装を作るのが一着分でギブでした。
ホント裁縫苦手で大変ですわ。牧一人を店員に仕立てるので精一杯でした☆ たはは…。

そんなわけで珍しく二人の愛の巣ではない撮影場所となりました。
皆様にもバイト牧、楽しんでもらえたなら嬉しいです〜v(*^v^*)
小物は前回に引き続きレトロ喫茶店のもの。まだまだ使ってない分があるので、
それは今後また何かの機会で使っていきまーす。

ではではラストに、Dollを楽しんで下さった皆様へ牧からパフェのサービスです♪

牧 「当店の隠れた人気メニューです。どうぞお召し上がり下さい」


…靴、フォトショで黒く塗ってみました。少しはそれらしくなったかしら(苦笑)
少し上から撮影したので、ちょっと脚が短く見える&エプロンの裾が見えなくて残念。
今回PCデスクの上に設置&撮影なので色々大変で、あまりいい写真撮れなかった〜。

さて次の予定は……服作りは暫くしたくない(笑)ので、また家具でも作ろうかしら。
などとやる気が出てるのは、前回感想けっこう頂けて(当サイト比)とても嬉しかったからです♪
いつ更新できるかはわからないけど、のんびり楽しみにしてて下さると嬉しいでーすv(*´∀`*)