そんな目で「なんだかんだ言って実は手芸好きなんじゃない……?」と言わないでくれ


前回あまりにも沢山の小物(大物?)を作り過ぎて、すっかり満足しておりました。
それでも洋服や牧ヘッドの新作を地道に作ってはいたのです。
けれど一度片付けてしまうと再び部屋を組み立てるのが面倒で放置してました。
そんな折、とっても熱烈なMSM DOLLへの応援メールを頂いて、やる気ムクムク。←単純王(笑)
気付けばあららの写真多目(しかもサイズも大き目)の更新となりました。

さて説明はあとまわし。まずは休日の男夫婦(笑)の生活を覗いてやって下さいな♪
首のつぎめなどはフォトショで加工頑張りました。ではでは、どうぞ♪


☆…………☆…………☆…………☆…………☆…………☆


近場にできたパン屋まで二人は早朝散歩をかねて買物をしてきました。


「予約録画、失敗してなかった?」
「大丈夫だ。できてたよ。飯の用意全部一人でさせてすまんかったな」
「全然、並べただけだもん。あとコーヒー入れただけだし。牧さんも二杯目は飲むよね?」
「うん、もらう。……よし、OKだ。飯にするか」

♪ ピンポーン ピンポーン

「宅配? お前何か注文でもしたか?」
「何も? 誰だろ、宗教の勧誘とかかなぁ? あ、ヤベ。俺、鍵閉め忘れたかも」
「俺が出ようか」
「いいよ、俺が出てくる。牧さん先に食べてていーよ」

仙道が玄関へ行こうとした矢先にドアが突然開き、Josephが入ってきました。


「わ、驚いた。Jokerさんこんにちは。久しぶりですね」
「勝手に入ってくるなよ……しかもまた土足か。で、いつ日本に来たんだ?」
J
「……私はJokerではない! Jokerの兄、Joeだ!!」
「JoeもJokerもJosephのあだなだろ。またおかしな遊びを思いついたのか……困った人だ」



J
「弟のJokerに聞いたよ。日本に来た時に紳一や彰に大変世話になったって。この上着もくれたんだろ?」
「そうだけど……。なあ、Joker。この遊びの趣旨を教えてくれよ」
J
「だから私は兄のJoeだと言ってるだろ、相変わらず頭が固いな紳一は! だいたい、この遊びの寿司とは何のことだ?」
「寿司じゃなくて趣旨だ。もういい、説明も面倒くさい。どうせまともに聞かんだろうからな」



「俺達朝飯まだなんですよ、Joeさんも一緒にどうですか? 今、Joeさんの分も用意しますよ」
J
「彰! Don't move! I have you covered!」
「え、なんすか? あ、モデルガンだ」
「おい、そんなのどこから出したんだよ」




「オモチャとはいえ銃を人に向けるのはマナー違反だろ」
J
「何を甘いことを! 鍵は開けっ放しの無用心さといい、日本のぬるい生活で危機感を失ったか紳一!」
「鍵閉め忘れたのは俺っす、すんません。あ、それでJoeさんはコーヒー? それとも牛乳すか?」
J
「コーヒーをいただこうか。あ、1/3ほど冷たい牛乳も入れてくれ。ぬるめのミルクコーヒーがいい」
「注文細かいな……。つか俺、海外に住んだことねーんだけど」



J
「紳一、ビジネスの話をしようじゃないか。私が持ってきたその紙袋をあけて中を見ろ」
「ビジネス? ……ただのアーモンドチョコクロワッサンとハムチーズを挟んだクロワッサンじゃねぇか」
J
「これだからシロウトは困る。それは空港のそばの人気店で早朝から並んで買ったものだ」
「あ、知ってる。なんかやたらに人気だって、職場の仲間が話してた」
J
「そうとも。ベルギーチョコを使用したりしなかったり、天然酵母やシチリア産岩塩を使ったんだか使ってないんだか。
 とにかく、お前達が買ったそこらのパン屋のものとは格が違うのだよ!」
「Joeこそそのパン屋のこと何もわかってないんだろ。相変わらずデタラメばっかりだな。まあ、慣れてるけど」



J
「とにかく珍しいパンということだ。彰は世情がよくわかっているようだな。よかろう、では君に銃を与えよう。これと同じS&Wだ」
「ありがとうございます。色違いなんすね」
J
「君は銃に関してはシロウトなのか? 君のはM686で、私が持っているのはS&MのM629。型が違うのだよ」
「そんなマニアックな……。おいJoe、俺にも銃はないのか」




J
「彰。先に言っておくが、その銃に弾は装填してない」
「なんだ〜、つまんねーの…」
J
「紳一にはM629をくれてやろう。受け取れ。これには弾を装填してある」

牧が手を伸ばしたところでジョーカーが銃を踏みつけました。


J
「Freeze! 今やるとは言ってないそ、紳一」
「受け取れっつったのJoeじゃねぇか。あ。しかも自分だけワルサーP38かよ。汚ねぇなぁ」
J
「フン。弾丸の数をチマチマ数えて悪党ができるか!」
「そーだな。腕に自信もなければ、数もまともに数えられない奴にはリボルバータイプは無理だもんな」
J
「くっ…! 彰、この口の減らない男の両手をイスに縛りあげろ! こいつをホリョにする!」



「わ〜、楽しいー ね、牧さん、もうちょっときつく縛っても大丈夫?」
「痛くはないが…いつからお前はJoeの仲間になったんだよ。しかもなんでお前、そんなに嬉しそうなんだ?」
J
「彰。そんな縛り方では右腕が自由で危険じゃないか。紳一、左手に右手を重ねろ」
「そんな窮屈な格好させられるなら、これ以上遊びには付き合わない」
J
「チッ。……彰、ホリョの右腕は右フトモモと一緒に縛っておいてくれ」



J
「次はその紙袋に、カゴに入ってるパンを全部いれろ。いれたらこっちによこすんだ」
「俺達の二日分の朝飯……」
J
「ヒョーロー攻めというやつだ。ふはははは! これが一番お前にはこたえるだろう!」
「Joeさん、クロワッサンとハムサンドは袋に入りきらないっすよ?」
J
「仕方ない。別の袋をもってくるんだ。それにこっちのテーブルのパンもいれろ」



J
「……なんだその目は。ホリョになってパンも奪われて悔しいか」
「二個くらい残していってくれよ。俺達まだ一個も食ってなくて腹減ってんだ」
J
「フッ……命乞いか。泣いてドゲザでもすれば考えなくもないぞ」
「命乞いなんてしてない。つか俺縛られてんだけど。土下座の意味、わかってんのか?
 …まあいい。それよりさっき言いかけてたビジネスの話とやらを聞かせろよ」


ビニール袋に調理パンを入れていた仙道は、なんとなく銃の引き金をひいてみました。
すると、プラスチックの弾がジョーカーの頭にパチンと直撃しました。


J
「Ouch!」
「わっ! すんません、弾入ってないって聞いてたから! 大丈夫すか!」
「大丈夫か、Joh? ほらな、銃を人に向けると何がおこるかわからんもんだろ?」
J
「……しまった……私としたことが、弾を抜いてない方を渡してしまっていたのか」
「びっくりするほどマヌケな悪党だな」
J
「しかたない…。彰! こうなったら私と勝負だ! 勝った方がパンとホリョを総取りだ!」
「え、そんなオイシイ新ルールに変更したの? わ〜、俄然やる気出てきちゃったよ」
「今、頭打たれて負けてたくせに。何が勝負だ。ったく、手下にしたり敵にしたりとめちゃくちゃだな」


二人が銃を構え臨戦態勢に入ったところで電話がなりました。仙道は銃をかまえながら受話器をとりました。


『はい、牧です。はい、ああ、どうも。そうです……こちらこそお世話になってます…』
J
「ふふん、『牧です』だって。やーらしーねぇ〜、ヒューヒュー!」
「何言ってんだ。あんたは小学生か」



『はい、Jokerさんなら来てますよ。……ええ、クロワッサンを二つ買ったようですけど。……はい、それだけみたいですねぇ』
「誰からだ? もしかしてJokerの元奥さんの奈々未さんか?」
「そっす」『あ、いえすんません。そうです、そのモデルガンを三丁見せてくれてますけど。……あはは、いいえ、大丈夫ですよ〜』
J
「な……奈々未ちゃん……なんでここがわかったんだろう……」



J
「帰る。お邪魔しました」
『あー…そうですねぇ、もう昼過ぎてますもんね。……はぁ。や、そりゃ仕方ないすよ、お腹すくと誰でもイライラしますから』
「おい、待てJoker。モデルガン二丁とパンを忘れているぞ」
J
「モデルガンは土産だ。またいつか勝負をする時まで腕をみがいておくんだな」
「待てって。手ぶらで戻るより、その紙袋に入ったパンを持っていく方が少しは彼女の怒りも減ると思うぞ?」



J
「沢山ありがとう。ごちそうさま。この借りは弟のJokerにつけておいてくれ」
「はいはい。いいから急いで帰れよ。気をつけてな。奈々未さんに宜しく伝えてくれ」
『あ、なんかJokerさん、もう帰られるみたいですよ? ……や、そんな。うちは別に、本当に大丈夫なんで』
J
「彰、勝負は預けておく。鍵はきちんとかけたまえよ! さらばだ!」

Jokerはバタバタと慌しく帰っていきました。仙道は電話が終わったので牧の隣へやってきました。


「突然の珍客で驚いたけど、楽しかったですね」
「Jokerは奈々未さんに朝飯のパンを買ってくると言って出かけて、そのままうちに遊びに来たってとこか?」
「ご明察。待たされ過ぎてお腹が減ってイライラした奈々未さんが、買ったパンがたった二個と知って少なくて怒ってた」
「パン持たせてよかったよ。……で、お前はいつになったら俺を自由にしてくれるんだ?」
「こんな大チャンスをそのまま逃すわけにはいかないんでねぇ♪ 特に今日のあんた、なんだか男前で色気たっぷりだし



「実は俺がこのソファを選んだのは、いつかこうしてあんたを拘束してみたいなーって下心もあったんだよね〜♪」
「まさかそんなくだらん変態な理由で選んでいたとは。全く気付かなかった…」
「両手とも頭上に上げさせて、手摺に拘束したかったけど。これでも十分燃えるな〜! うはははは
「おい、まさか本気か?」
「本気も本気♪ 自由を奪われたあんたを鳴かせてドロッドロにするんだ
「はぁ……。本気ってんなら仕方ねぇなぁ」

牧は苦笑いを零すと、左足で仙道を軽々と押しやりました。


「うわっ! 危ねぇ〜! TVボードに後頭部ぶつけるとこだったじゃないすか」
「お前が本気なら、俺だって本気で抵抗しないとな♪」
「チェ。両脚とも動く状態じゃやっぱ無理か」
「こんな腹減ってて、しかも真昼間から付き合ってられるか。おい、さっさと外せ。飯にするぞ」
「はぁい。……くっそー、いつか野望達成してやる」
「いつでもかかってこい。返り討ちにしてやる♪」




突然のJoker来訪。たまにくるお邪魔虫も生活のスパイスということで☆
今後は二人とも、ソファで熟睡したら危険かもしれないですね〜(*^q^*)。


* end *


☆…………☆…………☆…………☆…………☆…………☆

今回も新作いっぱい。一つずつ紹介しますね。
まずは牧ヘッド。またもや作りましたよコツコツと! めっちゃ頑張りました!
前のもまあまあ気に入ってはいたのですが、仙道ヘッドを作るとどうしても
牧ヘッドを作りたくなる。牧が最新ヘッドじゃなきゃ嫌なんだもん☆←牧ラブバカ(笑)
前より男っぽさが増したような気がするんですが、どうかしら。

服も、牧の上着とジーンズ、仙道の上着と三着も作りましたよ。
とても薄手でジーンズに見える加工をされてる生地を頂きまして、
それで作ったらあまりに上手くできちゃって(自画自賛!)嬉しくなり、
それに合わせる上着も欲しくなって作成。
今回の襟首はなんと、ミシンを使わずボンドで貼りつけてみました。
最近のボンドは多機能なのが色々あって面白便利ですね!

ボンドで襟首を作る利点は簡単なことはもちろんだけど、襟を細く作れること。
これを活かして立ち襟もこれでやってみたいかも。
とはいえ、ミシンステッチがないので本物っぽさが減るのがたまにきず☆
でもまあ、手芸があまり好きではない私にしては上出来なので、ヨシ。

今回使ったパンとパンが入った籠も作りました。
初めて樹脂粘土を使いましたよ〜。詳しい説明は以前の日記どーぞ。
日記を書いた日以降も、チマチマとパンを作り続けましたの。
私の中ではクロワッサン三種類が一番。
実はまだ他にも作ったのがあるので、それはまた今後おいおいと♪

今回使っている籠は、籠を初めて作った日記にUPしたものではなく、
あれからミニチュア籠作成本を買って作ったものです。
他にも数個作ったのですが、やっぱりどうも女の子が使う物っぽくなっちゃって;
あ! テーブル隣の床に置いてある雑誌入れの籠も作ったやつです。
今回はあんまり写真に写ってないですね……まあこれからまた出るでしょう。

銃三丁はガチャガチャでゲットした消しゴムです♪ 可愛いですよね!
嬉しくてニスを塗ってピカピカ銃らしく!……しなければよかった;
手に持たせようとするとニスがパキパキ割れて零れるし、空気が入って白く濁ったりで。
消しゴムにニス塗っちゃダメと学びました、というか当前よね何やってんのかしら☆
この銃で遊びたいがためにJoker登場させちゃった♪

あ。皆さんご承知とは思うけど。モデルガンの銃撃戦は、遊びで危ないので
子供にモデルガンは持たせない・遊ばせないようにして下さいね

ここではいい年の大人三人が理解の上で遊んでる設定です。


昔だったら服一枚、小物一個作っただけで更新してたんですよねぇ。
最近は新作を一度にドバーッと使って更新してしまうので、
更新回数が減ってしまってすみません☆
でもその分、見応えが出てると思うのですが。そう思っていただけてるといいなv

そうそう。先日初めて、親友にこのDollや小物や部屋やトイレなどをどーんと見せました。
私は隠れ腐女子なので今まで誰にも実物を見せたことがなかったの。
とっても褒めてもらい、また実際手に取って細かい所にも気付いてもらえて嬉しかったですv
もし私が本州在住だったなら、同じ1/6Doll趣味の方達と人形や小物を持ち寄って
撮影会や交流会とかできたのかなー…なんて、ちょっと思ってみたり。
まあでも、Dollってほとんどが女の子の人形で遊ぶものだから…やっぱ無理ね(笑)


写真も台詞もたっぷりの今回。楽しんでいただけましたでしょうか♪
気軽に感想などいただけると、更新の原動力になりますので。ぜひ宜しくでーすv(*^▽^*)