そんな目で「なんだかんだ言って実は手芸好きなんじゃない……?」と言わないでくれ


前回の予告通り、二週間で更新。過去最速更新ですよ!
なぜこんなにDOLL更新を頑張ったか不思議に思うでしょ。
答えは単純。DOLLを出しっぱなしにして早一ヶ月。
もういい加減しまってしまいたいから。部屋に圧迫感があるんだもの。
一回出すと仕舞うのが面倒な分、出しているとあれこれ作りたくなる。
妙な泥沼で楽しく溺れて、二つも新作登場ですよー(-v-;)

説明はあとまわし。まずはXmasの恋人達を覗いてやって下さいな♪
今回は写真が多い分、少し小さいサイズにしてみましたよ。


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クリスマスは家で過ごす分、ちょっとリッチな料理でテーブルを彩ります。


「なんだかわからんが、乾杯」
「いや、そこは素直に“メリークリスマス”でいんじゃない?」
「そうか。じゃあ改めて、メリークリスマス」
「メリークリスマース!」


クリックすると料理を真上から見れますよ♪
「今年はデパチカ料理が多いけど、テーブルが賑やかでいいね」
「お前の手作りの、この鴨肉のコンフィだかコンフェだかがあれば十分、特別な日だ」
「嬉しいこと言ってくれるなぁ。鴨肉ではこれしか作れないのにさ」
「俺はこういう洒落た料理は作れんから、凄いと思うよ」



「このビーフシチューも美味いよ。肉がすげー柔い。牧さんも一口どう?」
「もらうかな」
「はい、あーん。熱いから気をつけて」
「おっと、零れる。…ん、美味いけど、お前の作るハッシュドビーフの方が俺は好きだな」



ゆっくりと食事を楽しんだあとは、恒例のプレゼント交換です。


「プレゼント選びは苦手なんだよなぁ。今年は本当に自信がない」
「なんだって、牧さんから貰えるものは嬉しいよ」
「期待はしてくれるなよ」
「俺のも期待しないでね」




「ペンギンの貯金箱!? 陶器製だからか重たいな」
「このプレゼントはオマケだから、笑っておいて。目玉はまた後で」
「目玉? このペンギン、変なバック下げてなきゃ精巧でいいと思うんだがなぁ。惜しい」
「そのバック、水色のベルトがゴムで伸びるから、外せるよ」



「ホントだ、外れた」
「うっわ、懐かしい! 復刻版のプレステじゃないすか!
 デュアルコントローラーとソフトまで!」
「去年もゲームやったのに、今年も同じで芸がなくてすまん」
「何言ってんのさ、すっげー嬉しいよ! これ予約しようか迷ってたんだ〜」



「このゲーム流行ったよね〜。でも俺、忙しくて買いそびれてやったことないんだよ」
「へぇ…。なんかこいつ、バッグ外したらやけに……可愛く見えてきた」
「そりゃ良かった。このゲーム、牧さんも遊べるタイプのだと思うよ。一緒にやろ」




「牧さん、TVの電源入れて〜」
「おう。あ、チャイム鳴った。何だこんな時間に?」
「俺! あ、電源やっぱ切っていーよ! 俺出てくる!」


仙道が意気揚々と大きな荷物を抱えて居間へ戻ってきました。


「随分デカイ荷物だな。Jokerから荷が届いた時を思い出させる」
「まさにそれ。先日Jokerさんにクリスマスプレゼント何がいいって聞かれてさ。
 牧さんには悪いけど、俺がリクエスト勝手に二人分しちゃったんだ」
「別に悪かないよ。欲しい物はないから、リクエスト聞かれる方が困るくらいだ」
「丁度そんな話をしてたの思いだして勝手しちゃった。
 けど両方あんたへのプレゼントだから。気に入るかどうかは、それこそ自信ないけどね」
「両方俺の? どういうことだ?」



「この新しい飛行機も抱き枕人形も全部牧さんへあげる。俺はどっちもいらないから」
「! ……これ、高校時代のお前じゃないか」
「うん。Jokerさんに写真送って、マー君人形と同じメーカーに注文してもらったんだ」
「グラマンF-14トムキャットもお前が伝えたのか?」
「牧さんが欲しがってそうな飛行機をJokerさんから教えてって頼まれたんで」



「それで先日、飛行機図鑑で好きなのはどれか聞いてたのか…全く気付かなかった」
「牧さんも俺がいない夜は、この仙道君を抱いて寝たらいーよ」
「こいつは可愛いが、俺は抱き枕を抱く習慣はないからなぁ……」
「まあまあ、そう言わないで。使ってみたらけっこう楽かもしんないよ?」



「せっかくだから名前つけてよ」
「……じゃあ、“アキラ”」
「え〜!? 俺がそう呼ばれたいのに、人形にそれはズルイ! ダメ、却下!」
「なら…“ツンツン”。凄いなこの髪型を再現するなんて。おお、ふわふわしてる」


何度か人形の髪をなでたあと、牧は片付けを仙道に頼むと席をはずしてしまいました。


(思ったより喜んでもらえなかったな……。マー君をよく俺の部屋から借りていくから、
 てっきり欲しいのかなと思ったんだけど。はずしちゃったな)



片付け終えて飛行機を見ていると、牧がマー君を持ってきました。


「牧さん、この飛行機、翼が動くよ」
「良く出来てるな。F14はアメリカ海軍の防空用空母艦載機だから、主翼を畳めるんだよ。
 そいつの最高速度はマッハ2.3。あっちのロッキードF-117は0.9で」
「や、もう説明はいいっす、悪ぃけど聞いても覚えれねーから。
 それよか、何で居間にマー君連れてきたの?」



「恋人のツンツンに早く会わせてやろうと思ってさ」
「!?」 Σ(///)
「お前さ、ベッドにマー君置いてはいるが、抱き枕としては使ってないだろ?」
「あー…まぁ、俺も抱き枕使う習慣が元々ねーから」
「それならさ、こいつらはセットでどっかに飾っておかないか?」
「いいっすよ、牧さんがそうしたいなら」
「じゃ、決まり。良かったな、お前ら」



「飛行機も嬉しいが、ツンツンは一番気が利いたプレゼントだ」
「あんま喜んでもらえたようには思えなかったんすけど?」
「なに言ってる。あいつをお前のベッドから円満に追い出せて最高だ」
「もしかしてあんた、マー君がいるの嫌だったとか?」
「嫌に決まってる。何で俺の男のベッドに我がもの顔でいる奴を歓迎するんだよ」
「!!」




「俺が他の女の子にチヤホヤされても牧さんちっとも妬いてくんないくせに、変なの〜」
「バァカ。お前ほどのイイ男がモテないわけねーだろが。そんなのに一々妬いてたら身がもたん」
「けどさぁ、彼女達は人形のマー君と違って積極的だと思うんだけど」
「彼女らはお前のベッドには入れてもらえねぇだろ。
 だから問題にもしてない。もういいだろ、少し黙れ。…キスもできん」

顔中に降る沢山の優しいキスが、仙道には何よりも素敵なプレゼントに思えました。




「…こんなに喜んでくれてるなんて思わなかった。スゲー嬉しい」
「せっかく用意してもらって何だが、ケーキはあとにしないか?」
「いっすよ、全然腹減ってねーし」
「それなら邪魔者がいなくなったベッドへ行こう。
 少々運動したって、まだクリスマスは終わらない」
「いいね。きっとこいつらもギャラリーがいちゃ積もる話もできねぇだろうから、
 少々と言わずゆっくり席を外してやろうよ」




ぬいぐるみに本気でヤキモチを妬いていた牧(笑)
どこかズレてるそんなとこも仙道は愛しいと思うのでしょう♪
Wishing u a blessed Xmas ... Happy holidays and new year! (*^ー^*)


* end *


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クリスマスは(も?)ラブラブで過ごしていただきたい彼等には!
どうでしたでしょうか、そんな邪まな梅園の願いが溢れていましたかな?

さて、今回の新作はシャツと羊毛フェルト人形の仙道です。
どちらも夜、風呂上がりから就寝までの僅かな時間、ちょこちょこと
作業を進めて作りました。昔の私だったら考えられない事です。
昔は何でも一日で作れないと嫌で、睡眠削っても当日完成させたものですが。
今はこうして、ちょっとやっては「また明日」というのどかさ。
年をとって気が長くなったのか、体力がただでさえ人並み以下なのに
更に減ってしまって無理がきかなくなったのか…(^_^;)

そんな話はさておき。シャツの作り方をすっかり忘れてしまっていて大変でした。
袖のタックや襟の付け方が、説明書を何度読んでもピンとこない。
それでものんびり四日かけて作ったせいか、なんとか形になりました。
型紙をもっと改良したら、そのうち襟もいい具合になるかな…。
布が250円と高かったけど、まぁこれくらいはいいよね。

羊毛フェルト仙道人形は型紙もなしに隣に牧人形を置いて、
それを見ながら大きさを調整しつつ作成。ダンナに
「よくそんなでたらめなやり方で形になるね」と褒められ(?)ました(笑)
青い羊毛フェルト量が少なくてフェルトを割いて足した(買い足せ☆)り、
犬作成で残った淡いクリーム色で肌を作りファンデーション粉を軽く麺棒で塗って色づけ。
ある物を再利用&でたらめな作り方のわりにはなんとかなりました。
工夫(無茶?)の結果、あるもので作れたので材料費0円でした♪

ペンギンの貯金箱はリーメントで昔買った(100円)もので、
プレステーションは昔ガチャガチャ(200円)で入手。
最近はこういったガチャガチャのミニチュアや食玩で使えそうなのが
全然売っていなくて淋しい限りです。ぐす。
あ、言い忘れました。壁にミニペンギン用の飾り棚をつけました♪
木目背景なら小さなペンギンも写真でくっきり見えるでしょ♪

そうそう。プレステにはなんとポケットステーションまで
ついていたのですよ! あまりに小さい&透明なので写真で
見えないため使いませんでしたが。とても精巧なんですよv


見慣れた牧の手と違うと思われた方。鋭い観察眼です。
実はこれ、Jokerの附属部品の手を牧につけたの。
ちなみに使いだしたのは前回から。男の筋張った手って大好き〜v
血管が浮き出たところなどとてもリアルでうっとりなのですv

撮影が終わってDOLLをしまったら部屋がスッキリ広々。
あまりに爽やかで、もう出したくない(笑)
でも一ヶ月も出っぱで人形を見放題だったので、突然見れないのが
淋しくて、人形だけ椅子に座らせて部屋の片隅に置いてます。
これなら人が来たら押入れにポーンと突っ込んでやればいいしね。

本年もMSM DOLLにお付き合い下さりありがとうございました。
また来年も地味に続けていけたらいいなと思っております。
気軽に感想などいただけると、更新の原動力になり嬉しいですv(*^-^*)