仙
|
「あ、なんか抱きしめたら気持ちいい!」 |
牧 |
「遊ぶのはあとにしろよ、焼こうぜ」 |
仙 |
「ほっぺたふかふか〜。抱き枕っつーより、モロぬいぐるみって感じ!」 |
牧 |
「小さい奴は丸焼きにしてみようか……って、聞いちゃいねぇ」 |
|
|
仙
|
「なんかすっごく気にいってきた! 最初牧さんに似てないと思ってたけど、だんだん似てきた気がする!」 |
牧 |
「似てねーよ、ちっとも。俺はそんな太ってねぇ」 |
仙
|
「ミニ牧さんに見えてきた! よし、シンちゃん、今夜から俺のベッドで一緒に寝ような〜」 |
牧 |
「おい、変な名前つけるな。漫画の幼稚園児みたいで腹立たしい」 |
仙
|
「そんじゃ、マー君。マー君なら野球選手を連想するから大丈夫でしょ。可愛いね〜マー君!」chu! chu! |
牧 |
「楽天イーグルスかよ。俺は日本ハムファイターズの方が好きだ。そうだ、野球と音楽のビッグな両人からイナバって名前はどうだ?」 |
仙 |
「絶対やだ〜。俺のだもん、俺が名付けるの!」 |
牧 |
「はいはい。好きにしろ」 |
|
|
|
牧 |
「もう全部焼けたぞ。いい加減食いに来い」 |
仙
|
「はーい」 |
牧 |
「ぬいぐるみは置いてこいよ」 |
仙
|
「今日からマー君はうちの家族だから。今日は歓迎パーティーってことで多目に見て下さいよ」 |
牧 |
「なにが歓迎パーティーか。バカらしい」 |
仙 |
「可愛いんだからいーじゃねっすか。ね、マー君」 |
牧 |
「いい年の男がぬいぐるみ遊びかよ、みっともねぇ」 |
仙 |
「牧さんだってペンギンのフィギュア、可愛くて大好きなくせに」 |
|
|
|
仙
|
「…ん? どうしたの、手で持って。熱くないの?」 |
牧
|
「熱くない。もうすっかり冷めてる」 |
仙 |
「そ、そう…? 俺が割いてあげようか?」 |
牧
|
「……」 |
仙 |
「???」 |
|
|
|
|
牧
|
(……ちゅ) |
仙 |
「!?」 |
牧
|
(…ちゅっ、ちゅ ペロ……ちゅ、ペロ) |
仙 |
「!!!!!」 |
|
|
仙 |
「ま、牧さん……ちょ、ちょっとぉ……」 |
牧
|
(…ちゅくちゅく ペロ…ピチョ…) |
仙 |
「……う、うわぁ…すげぇエロい〜……」 |
|
仙
|
「今まで何回か松茸買ったけど、あんたこういうサービスしてくれなかったのに…どうしちゃったの?」 |
牧 |
(…ペロペロペロ……ちゅっちゅ〜) |
仙
|
「いい……。も、もうちょっと幹も舐めてみてくれません?」 |
牧 |
(ペロ…ベロ〜……はむはむはむ) |
仙
|
「う、わ。ヤベ、すっごい……どうしよ〜。あ、そんなことまで……いいなぁ…」 |
|
|
仙 |
「牧さん牧さん、あのね、そんな値の分からないキノコなんぞにしてないでさぁ、」 |
牧 |
(……ぱくん もごもごもご くちゅくちゅ、ぷちゅちゅ…) |
仙 |
「あ、あ。そんな深く!もったいない〜、値の分かる俺のビッグ松茸にして下さいよ〜」 |
牧 |
(きゅうぅ…… きゅぽんっ)「……ふぅ」 |
仙 |
「な、なんつー色っぽい吐息を!はああぁ〜…。ねぇ、頼みますからもうこっちに、ね。ね?」 |
牧 |
「………」(パクッ……ガブッ! ボリッ!) |
仙 |
「イギャー!!」 |
牧 |
(ジョリッ ザクザクジャクジャク もぐもぐ ごっくん)「ごっそーさん」 |
仙 |
「ひ…ひいいぃぃぃ……齧り取られて食われたあぁぁ……」 |
|
|
牧 |
「丸焼きはもう少し長く焼いた方がよかったな。歯応えはいいが汁けが足りなかった」 |
仙 |
「…………そっすか」 |
牧 |
「松茸は全部俺が焼いたんだから、牛肉はお前が焼けよ」 |
仙 |
「はい……」 |
牧 |
「そういえばさっき、お前のビッグ松茸を俺に食えとか言ったか?」
カチカチカチ!(歯を鳴らす音) |
仙 |
「もういいっす!暫くはスモールサイズ決定ですから!」 |
牧 |
「あっそう。そのマー君にでも育ててもらえばいいんじゃねぇの? あ、この模型が載ってる。“第一世代のステルス機ロッキードF-117ナイトホーク。最高速度はマッハ0.9”だって」 |
|
|
|
ぬいぐるみなんぞにヤキモチをやく牧が微笑ましいですね。
男性の多数はデリケート。きっと仙道も牧もそうでしょう♪
早く心理的ダメージから立ち直って、二人で食べあえるといいですね(*^▽^*)
* end *
|
|
|
|