そんな目で「謎の外人登場は無茶でしょう!?」と言わないでくれ


以前、日記で高価な外人アクションドールを購入したことを語りました。
せっかく買ったのだから一回くらいは登場させて遊ばねばもったいない。
しかし三体並べると…どうしても自作のヘッドが大きく見えて悔しい。
仕方がないので、またせっせと牧と仙道のヘッドを作りましたよ! 
しかも三人だと部屋がぎゅうぎゅうに狭いため、急きょ床まで。
色々頑張ったことはさておき、まずはいつものバカワールドをお楽しみ下さい(^_^;)

そうそう。首のつなぎ目をフォトショ加工してある写真もあります。←全部すれってね(笑)

☆…………☆…………☆…………☆…………☆…………☆


とある休日、牧の遠い親戚だった男が突然訪ねてきました。
牧は驚きながらも外出中の仙道へ連絡を入れ、急遽買物を頼みました。


「あぁ、お帰り。遠回りさせてすまなかったな。買物ご苦労さま」
「ただいま牧さん。 こんにちは、俺は牧さんと同居してる仙道彰です。えーと…」
J
「こんにちは彰君。突然お邪魔してすまないね。私のことはJosephでもJokerでも好きに呼んでくれ」
「牧さんからはJokerさんとお聞きしてましたけど」
「昔は冗談しか言わない人でさ、それでついたあだ名なんだ。しかも性質が悪いことに本人も気に入っている」
J
「某映画の悪役みたいで洒落てるだろ?」 (ウィンク☆)
「あー…。じゃ、俺も呼びやすんでJokerさんで」



「Jokerから土産にケーキをこんなに沢山いただいてしまったよ。あとで皆で食おう」
(小声)「うん。…あのさ、Jokerさんの服」
J
「そうそう! 服一式ありがとう、サイズもピッタリだよ」
「あぁ、なんか似てるなぁと思ったんすけど。あ、ケーキご馳走様です」
「この豪雨の中、傘なしで来たんだぜ。どっかで買うか、せめてタクシー使えばいいのに。濡れ鼠で来られて驚いたよ」
J
「ケーキの箱を濡らさないで来たことを驚いてほしかったね。服など乾けば問題ない話だろ」
「掃除と服や風呂を提供させる迷惑をまず考えて欲しかったよ。どうせその服、返さない気だろ」
J
「荷物にならず記念にもなる、おまけに君の成長までわかる素晴らしい土産に感謝しよう」



J
「手伝いもしないですまないね、久々の日本のTVが面白くて」
「気にしないで下さい。それより、長旅で疲れたんじゃないですか?」
J
「全然。ただ、空港のロビーで元妻に似た人を見かけた時は心臓が“ヌレネズミ”になったがね」
「あはは」
J
「日本の女性は皆、小さく細くてcuteだからつい騙されるよ。…このnewscasterもvery beautiful and cuteだ」
「そっすか」
J
「うん。何度も何度も眺めていたい……録画してもらいたいくらいだ」
「……録画しましょうか?」


J
「いや〜悪いねえ! こんなにcuteな女性を放って帰ると、また日本にすぐ戻りたくなってしまうから」
「録画くらい別にかまわないんですけど、Jokerさんの家のデッキで見れるかどうか」
J
「ま、なんとかなるよ。PCもあるし。気にしてくれるなんて優しいね」
「探せば動画配信でこのキャスターが出てる番組もあるかもしれませんけどね」
J
「That's great! 彼女の名前もメモしておいてくれたまえ。彰は本当にいい人だ!」




「なんだ? 随分楽しそうだな?」
J
「もう私と彰はマグだよ、マグ友! な、彰!」
「それを言うならマブダチだ。だがその表現はもう古いから使わない方が無難だぞ。
 仙道、嫌な時は嫌とハッキリ言えよ。図々しいからなJokerは」
「牧さんの親戚と仲良くなれるのは嬉しいですよ」
J
「かなり昔に離婚してからは親戚から外されちゃってるけどね。でも紳一は永遠に僕のシャテイだから」
「誰がいつ舎弟になった。全く、大人になってからは俺の方が世話してばかりだよ」



J
「Wow! Sushi barの寿司とは全然違う。これこそ私の好きな本物の寿司だ!」
「出前は便利でいいよな。ここのは美味いんだが、夫婦二人でやってる店でさ。
 三人前頼んだけどもう今日はネタ切れで二人前までだった」
「それで俺の分だけ買ってこいってわけっすか。それなら別に寿司じゃなくても良かったかも」
「Jokerの好きなマグロづくしが売り切れていなくて良かった。……Joker? どうかしたのか?」
J
「彰の寿司は随分カラフルで見事な細工だ…とてもおいしそうだよ……」
「取り換えてもいいですけど、俺のはJokerさんのより安いネタですよ? 巻き寿司とかだし」



J
「Very very beautiful…! 食べるのがもったいない! しかし食べないともっともったいない!」
「はいはい。 …仙道、すまんな。我がままなオヤジが迷惑ばかりかけて」
「俺は全然。マグロも好きだし。あ、牧さんも中トロ食う?」
「うん。お前赤貝好きだろ、俺のやるよ」



J
「アカガイとは何かな?」
「あんたが今、手にしているやつだよ。それは飾り包丁が入っているけど、これと同じ貝だ」
J
「かざり包丁! この見事な切り方によって鳥になっているわけか。工芸品のようだ」
「その鳥は多分、鳳凰を模しているんじゃないかな。鳳凰は不死鳥といわれて縁起がいいから」
J
「フシチョーで演技がいい……なるほどね」
「わかってない気がするけど、まぁ握ったままでいないで食べたらいい」



「ふ〜。ご馳走様。腹いっぱいだから、俺は今日はケーキ食えないかも」
「俺は食う。Jokerも食うだろ? …Joker?」
J
「紳一が食べたバラの花を彰は食べないのかね?」
「え? あぁ、はい」
J
「では私が!」
「ちょ、やめ、あっ、一口で食った !? バカ、それは薔薇を模したガリ、生姜だぞ!」
「Jokerさんここに出して! 大丈夫すか、顔色ヤバイっすよ!」

…………☆(>_<;)



10分後。牧は皿を洗いながらコーヒーを淹れています。


「短い番組なんで、けっこう空きありますから。名前は後で調べて連絡します」
J
「色々とありがとう。優しくて気がきく彰と暮らせて、紳一が助けられているのがよくわかるよ」
「や、牧さんの方がずっと気がきくし優しくて、俺は助けてもらいっぱなしなんすよ」
J
「……」
「…?」
J
「録画や寿司の礼に、少し昔話をしようか」



J
「紳一の家は…今でこそ表面上は夫婦仲が良くなっているが、紳一が幼い頃は酷いものだった。
 夫婦げんかだけですめばまだマシだったのに、父親は他の女へ逃げることが増えてね。母親の方は
 行き場のない辛さから子供に過剰な期待や自分の甘えなど、全てをぶつけていたんだ。
 それに気付いた私が自宅に一年半ほど紳一を預かった…。やっぱり聞いてなかったかいこの話は?」
「…はい、全く。ただ、あまり実家へは帰りたがらないとは思っていましたけど」
J
「そうか。それなら本人から詳細を聞ける日がいつか来るだろうから、これ以上は私が語るのはよそう。
 そういった経緯で紳一を何度か、私が離婚するまで預かって一緒に生活をしてきたんだ。だから子供の
 いない私に紳一は我が子のようなもので、様子を見れば今が幸せかそうでないかくらいはすぐ分かるんだよ」
「今の彼は幸せそうにJokerさんにも見えています…よね?」
J
「悔しいことに、これまで感じたことがないほどにね。今、子離れされた気持ちになっているよ。
 彰……ありがとう。これからも紳一を愛してやってくれ」
「俺の望みは彼と一緒に過ごし、幸せを分かち合うことです。だからJokerさんが礼を言う必要はありません」


「仮に誰かに別れろと頼まれたところで、絶対無理です。俺が彼から離れられませんから」
J
「そう。…いいね。うん……素晴らしくいい、charmingだ」
「charming? ……あー、TVか。この女性キャスターさんも続けて録画しますか?」
J
「ぜひ頼むよ。私はbisexualなんだ。右の彼が出ている番組をお願いしたい。彼の名前もね」
「守備範囲広いんですね……了解っす」



牧がデザートの準備を始めました。

「Jokerはモンブランだったよな?」
J
「あぁ。だがやっぱりケーキは食べれそうにない、腹がいっぱいだ。コーヒーもその小さいカップに半分でいい」
「じゃあ後で食べたくなったら言ってくれ」
J
「いや、飲んだら帰る。ここでの目的はすんだ。雨もやんだようだし、滞在日数が少ないから行くよ」
「そうか…今度はゆっくり来たらいい。それにしても、ここで何の目的を果たしたんだ?」
J
「紳一と同居の彰君の顔を見ること。それと服をもらうことが今回の目的」
「なんだよそれ。まぁ、俺も仙道を紹介できて良かったけどさ。あんたも相変わらずなのを確認したしな」


Jokerは録画したDVDの送付先をつげて帰っていきました。


「お? 食うのか。珍しいな食後なのに」
「うん。Jokerさんの好きなモンブラン、ちょっと食いたくなったんで」
「変人だったろ。すまなかったな色々迷惑かけたみたいで」
「録画くらい全然。面白そうな人だからもっとゆっくり話してみたいと思ったよ」
「変人同士で波長が合うのかな? まぁ、仲良くしてくれるのは助かるけど」
「それって何気に俺に対しても失礼だ」(笑)



「なんか妙に疲れたからもう一個食うかな〜。…ん?」
「唇にチョコクリームついてる」
「あ、…サンキュ」
「……柔らかい」
「仙道……」



「指、なめて綺麗にして? 口に含んで、さ」
「恥ずかしいことさせようとするな。俺はまだケーキ食ってんだよ」
「恥ずかしがる顔が見たいから頼んでるんだよ」
「……指でいいのか?」
「え」
「食い終わってから、ベッドで違うとこをしてもらう方が嬉しいんじゃないのか」
「!!! 大人しく食べ終わるの待ってます!」
「なに敬礼してんだ、バーカ。冗談を間にうけんな」
「ひっでー、マジ期待しちゃったじゃん! いいよーだ、俺がベッドで舐めまくってやる」



「明るいとこであんたが頬そめながら舐めるとこを見るチャンス逃しちゃったな〜」
「甘いんだよ、この騙され坊主」
「チェ。牧さんの方がJokerさんよか嘘つきじゃん」
「俺のは嘘じゃなくて冗談だ。Jokerのは本当の嘘。お前、まんまと騙されてたぞ。
 俺の両親は一度も深刻な不仲になったこともなければ、虐待なんてしたこともない。
 Jokerの所へは夏と冬の休みにリゾートとして宿泊には行ってたが、暮らしていたわけじゃない。
 Jokerの奥さんは リゾートホテルの娘だったんだ。Jokerはホテルの仕事もせず遊びまわって、
 あげく他所に女や男作って奥さんに捨てられたんだよ。まだ奥さんに未練たらたらで、こうして
 たまに日本に戻ってきては本命である元奥さんの怒りが収まったかを確認しにきてるんだ」
「やっぱなぁ…なんかおかしいとは思ったんだよね。年齢が話的にどうも合わないんだもん
 けど、牧さんを本気で心配してるのは嘘とは思えなかったんだよ」
「確かに俺のことを心配してるのは本当だと思うよ。…俺が男とうまく暮らせているか気にして
 様子を見によったのだろうから」
「いい人だね。また遊びに来たらいいのにな。今度はもっとゆっくりとさ」
「…そうだな、黙っていたら厳しくストイックな顔してるのに、喋ればスケベでちゃらんぽらんだけどな」
「牧さんも普段はストイックな顔だけど、ベッドの上ではそりゃもうエロ可愛いくて」
「それ以上ふざけたことを言ったらその腐った目に直接ケーキ食わせてやる」




Jokerの年齢っていくつくらいなのかなぁ、確実に牧より年上のお顔だけど。45〜50才くらい?
仙道が騙されて真摯に返事をしているのを、牧はキッチンでどんな顔して聞いていたのかな。
きっと今夜もラブラブでえーろえろな夜でしょう(*^v^*)


* end *


☆…………☆…………☆…………☆…………☆…………☆

セリフ多目の今回はいかがでしたでしょうか。

去年のXmas以来なんですね更新。一回片付けてしまうとまた出すのが面倒で(笑)
それなのに、今度はもっと片付けが面倒になるものを作ってしまいました…。
冒頭でも申しました、床です。Jokerの登場で家の狭さが撮影に辛くなってしまって、
とうとう床面積を広げてしまいました。百均で発泡スチロールボードを購入し、
家にあった木目調ガムテープをせっせと貼りました。白木風のガムテなんだけど、
写真ではただのビニール床みたいですね。トホホ。

部屋が広くなって今ある家具だけだと殺風景なので、ダンナのハンカチを
ラグとして敷いてみました。それでもまだ殺風景だけど…。
もう蓋を閉めればOKではなくなってしまい、片付けるのが益々面倒に(T_T)
出しっぱなしにしていてもダンナはいいよと言ってくれるのだけど、
埃かぶると遊ぶ時面倒だし、突然人が来ることになったら困るので無理。
今後どうすれば気軽に遊べて片付けられるかが課題となりそうです。

Jokerがあまりに小顔イケメンなので、渋々作った牧と仙道のヘッド。
最初はJokerのヘッドを型どりして粘土を詰めて作れば楽にイケメンを
大量生産できるかと思ってやってみたのですが。型どりが下手なのと、
粘土が乾燥する時に縮小するせいか、恐ろしく使えないものが出来ました。
←上は型です。
……ね、酷いでしょ☆ 仕方がないのでまた一から作りましたよ。
今回は頭の中の粘土を減らして空洞化して軽量化に成功しました。
ただ、ヘッドが小さいからバランスをとるのが難しく……。
仙道はまだマシだけど牧が変…手直ししたいけど着色しちゃたしなぁ。ぐす。

今までのヘッドがあまりに顔が似てないので、せっかくだからどうにかしたくて
唸っていたらダンナが、「原作はもっと目が小さくてあっさりしている。悠花の
人形はどれも目が大きくて目ばりが強くて少女漫画になっている」とズバリと
ナイスアドバイスをくれました。確かにその通りだし、Jokerも目はとても小さい。
よって、頑張って目を小さくしてみました。少しは原作に近づいてるといいけど…(-_-;)

目を小さくしたせいで、写真にあまり目が写りませんね(笑)
何個作っても納得いくのが作れません。造形センスないからにゃ〜だはは☆
まぁ、とりあえず頑張ったのでまた暫くはこれで遊びます。
いつかこれぞという力作を作れたらいいな。その前に、市販のフィギュアで
牧と仙道の素晴らしく原作に似たのが出てくれたら嬉しいんだけど☆

Jokerですが、やはり飾っておくだけよりこうして遊べると値がありますね。
それに私の場合は飾るといっても隠れオタクなので、箱の中に閉まって、
たまに覗いてにやけるだけなんで、買ってももったいなくてねぇ(^_^;)

さて、次回ですが。夏服を作ってやりたい気もあるのですが、
何よりこの殺風景な部屋を少しどうにかしたい。
ちょっと考えが浮かんだので、ちまちまと工作してみます。
衣装作りよりは工作の方が好き…かな? いや、どっちも特に好きじゃないや(笑)
私は人形遊びが好きなのであって、制作全般は面倒で嫌なんぢゃー!

といいつつ。また何か作ると思うので。良かったら更新をのんびり楽しみに
していて頂けると幸いですv 多分、次の更新は夏頃かな?(^-^)