![楽しそうな牧です♪](img/head_32/06.jpg)
両側のチョコの壁を貼り付け終わりました。
いよいよ屋根にとりかかります。
牧 |
「でっけぇ板チョコ!!」 |
仙 |
「こんだけデカイと笑っちまうね」 |
牧 |
「笑うしかねぇ」 |
仙 |
「うわ〜、部屋中すっごいチョコの香りでむせそう」 |
牧 |
「香りで鼻血でても不思議じゃないぞ」 |
仙 |
「バレンタインっつーより、日曜大工? なんか俺、この巨大チョコペン使うの楽しくなってきた」 |
牧 |
「俺も、なんかおとぎ話の世界を作ってるみたいで…楽しいかな」 |
|
![](img/head_32/07.jpg)
ようやく煙突をつけるとこまで進みました。
仙 |
「ん〜、もうちょっと下かな」 |
牧 |
「ここら辺か?」 |
仙 |
「あ、いいね。うん。そこにしましょーか」 |
牧 |
「よし……ついたぞ」 |
仙 |
「おお〜! 家らしくなりましたねぇ! こっからサンタさんが」 |
牧 |
「入れない。屋根に穴ないんだから」 |
仙 |
「否定するとこ、そこなんだ」(笑) |
|
牧 |
「あ〜疲れた〜。チョコの屋根の重さにはまいったよ」 |
仙 |
「それとチョコ壁もでしょ。牧さん、重たいのばっかやってたもんね。お疲れ〜」 |
牧 |
「すまんが飾りはお前がやってくれよ。俺はこういうセンスは皆無なんだ」 |
仙 |
「俺だって可愛い飾りつけなんてやったことないよ〜。しかもこんなでっけぇ飾りでなんて」 |
牧 |
「大丈夫、お前ならやれる! 俺はお前のセンスが大好きだぞ!」 |
仙 |
「え〜…? ……もっかい大好きって言ってくれたら…やれる、かなぁ?」 |
牧 |
「お前のセンスも、お前も大好きだ! だからやれ。やったらご褒美やるから」 |
|
いつにない牧からの熱烈(?)な応援を受け、仙道は家のまわりを何周もぐるぐると回っては
飾り付けを一人でせっせと頑張りきりました。
仙 |
「つ、つ、疲れたあああ!! 目ぇ回る〜」 |
牧 |
「よしよし、よく頑張ったぞ。素晴らしい出来じゃないか」 |
仙 |
「チョコで窓枠作ってる時、何回も落ちるからイライラしてブチ切れそうだった……」 |
牧 |
「巨大チョコベビーで窓を作るお前のセンスも技術力も凄いよ」 |
仙 |
「手ぇべたべた…。もうやだ〜もう巨大チョコペンなんて一生ふりまわしたくねぇ〜」 |
牧 |
「もうないから安心しろ。ほら、ケツ見えてるぞ。お前はもうゆっくり休め。
後片付けは俺がやっておくから」 |
|
牧が片付けをしてくれている間、仙道はしみじみとチョコの家を眺めています。
仙 |
「…大変だったけど、二人で作ったせいか愛着が湧いちゃうなぁ」 |
牧 |
「綺麗に飾り付けてくれたから、食うのもったいなくなるよ」 |
仙 |
「ある飾りチョコを全部使っただけっすよ。牧さんったら褒めすぎ〜」 |
牧 |
「犬猫とかいたら実用になりそうなサイズだよな」 |
仙 |
「うん。でも夏場はヤバイね」(笑) |
|
片付けを終えた牧がラッピングされた袋を差し出しました。
牧 |
「ほら、ご褒美だ」 |
仙 |
「え? 何それ? ……もしかして、」 |
牧 |
「無理して食わんでいいからな」 |
仙 |
「まだ俺、用意してなかったよ。ごめん、牧さん」 |
牧 |
「いらない。こんな巨大チョコが来ると知ってたら、俺だって買ってなかったって。まぁ、無駄にすんのもなんだし。やる」 |
|
照れくさかったのか、牧はチョコで汚れたと着替えをしに部屋を出て行ってしまいました。
仙 |
「牧さんからバレンタインらしいチョコをもらったのって初めてだ……。ヤベ、マジ嬉しいや」 |
|
|
甘い甘い部屋中に満ちるチョコレートの香り。
今夜はその香りに負けないほど甘い夜を過ごすことでしょうv
Happy Valentine's day !! (^-^)
* end *
|
|
|
|
|