仙 |
「わ! それ、七輪? もしかして焼き芋すんの!?」 |
牧 |
「おう。芋があまりに沢山あるからさぁ。俺、さつまいも料理なんて知らんし」 |
仙 |
「俺、家で焼き芋なんて初めてだよ!」 |
牧 |
「俺もだ。七輪ってけっこう安く売ってるもんなんだな」 |
仙 |
「……本当に焼けんの?」 |
牧 |
「……ま、やってみりゃ分かる」 |
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仙 |
「立派ないもだな〜。小学校の頃、芋版とかやらされた。牧さんもやった?」 |
牧 |
「俺はそれで年賀状を出したような。出来栄えは聞くな」 |
仙 |
「あはは。 お? いきなり乗せんの?」 |
牧 |
「網があったまったからいいんじゃないかな」 |
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仙 |
「……随分煙が出るもんだねぇ」 |
牧 |
「誤算だった。レンジで少しあっためてからの方が良かったかなぁ」 |
仙 |
「まぁ、この甘い香りと煙も風情があっていいよ」 |
牧 |
「焼肉よりは匂いが強烈じゃないぶん、マシか」 |
仙 |
「これがうまく焼けたら、次はこの白い芋も焼こうよ。味違うのかな〜」 |
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![](img/head_28/101114_9.jpg)
牧 |
「熱っ! お、中もしっかり火が通ってる」 |
仙 |
「立派に焼き芋になってる、スゲー! 流石、遠赤外線」 |
牧 |
「うん。ホコホコしてる。やっぱり蒸すのとは違うもんだ」 |
仙 |
「熱っ。いいねぇ、寒い日に焼き芋って」 |
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仙 |
「あ! ちょっと先食べてて」 |
牧 |
「どうした?」 |
仙 |
「いいもんあったの思い出した」 |
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仙 |
「ジャーン、芋焼酎! 焼き芋を肴にどう?」 |
牧 |
「お〜! そりゃ芯からあったまりそうだ」 |
仙 |
「芋三昧も面白いよね」 |
牧 |
「昼間っから芋で宴会か。いいご身分だな」 |
仙 |
「大人の芋パーティー。会員は七輪に乗る芋の数ってことで♪」 |
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寒い時ならではの楽しみをみつけて過ごすのも楽しいですよね。
お腹も心もホカホカで寒さ知らずの二人でしたv(^-^)
* end *
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