「もう食玩は買わなくていいね。食い物ばかりあっても困るでしょ」と暗にダンナにもう買うなと釘を刺されている私。
自分としてもそろそろ人形ブームは終わるだろうと、食玩に手を出すのを自然と控えてもいたのです。
あと二つほど写真で出してないのもあることですし。
しかし。
この食玩を発見して心ぐらぐら。210円(中古品なので安い)を財布から出そうと指がわきわき。
それでもダンナが気になり迷いに迷っていたら、いつのまにか背後にダンナが。
「おー!ジンギスカンか!こりゃ道民としては買わなきゃいかんね」と♪
生まれも育ちも北海道。生粋の道産子@梅園、真剣に遊ばせていただきます!
枠線のついてる写真はクリックすると別の写真が見れます。
ではでは早速、二人ののんびりらぶらぶ同棲生活をご堪能下さいv
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二人でTVで旅番組を見ていると、画面に桜並木が映りました。
仙 |
「北海道は今頃桜が咲くんだね〜」 |
牧 |
「函館がGW直前、稚内だとGWが終わって一週間以上たってから咲くんだ。北海道は広いよな。あ、でも今年は桜の開花が全体的に早いそうだが」 |
仙 |
「詳しいっすねぇ! あ、牧さんって北海道に親戚いたんだよね?」 |
牧 |
「うん。お前は行ったことないか?」 |
仙 |
「ないっすね〜。修学旅行でもそっち方面じゃなかったな〜」 |
※牧の親戚が北海道にいるという設定は捏造です(笑)
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仙 |
「今年は花見できなくて残念だったなぁ。せっかくデジカメもらったのに」 |
牧 |
「……すまんかった」 |
仙 |
「あ、責めてるんじゃないって。いいのいいの、仕事だったんだもん仕方ないって。来年行こうよね」 |
牧 |
「おう」 |
仙 |
「おお、ジンギスカン。すっげー煙〜」 |
牧 |
「……ジンギスカン?」 |
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ガサガサという音がして振り返ると、牧がビニールシートを広げていました。
仙 |
「うわっ! どうしたの、んなもん敷いて」 |
牧 |
「花見の小道具。冷蔵庫から飲み物持ってきてくれ」 |
仙 |
「ここで花見するんすか?」 |
牧 |
「外は雨だし、桜はとっくに散ってる。
……まぁ、いいから付き合えよ」 |
仙 |
「うん。何か面白そー♪」 |
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牧が昨日の残り物をつめこんだ即席弁当とジンギスカンの鍋、カセットコンロを持ってきました。
仙 |
「すげ〜! どうしたのこれ?」 |
牧 |
「梅園にジンギスカンセットを送ってもらったのが一昨日届いてたの忘れてた。野菜は真空パックだし、肉は冷凍してあったから大丈夫だろ」 |
仙 |
「鍋もコンロも頼んだの?」 |
牧 |
「うん。お前、こないだもTV見て食ってみたいって言ってたろ」 |
仙 |
「うん! 俺、こんな本格的なの初めてだ。嬉しいな〜」 |
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肉も野菜も良い具合に火が通ってきて、部屋中はジンギスカンの匂いでいっぱいになりました。
牧 |
「北海道では花見とジンギスカンはセットなんだ」 |
仙 |
「それとビールっすね♪ 」 |
牧 |
「そう。じゃ、乾杯といくか」 |
仙 |
「乾杯! 」 |
牧 |
「乾杯……っと、」 |
※当然ながら火と煙はフォトショで描き加えたものです。
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乾杯をしてすぐに牧がPCを立ち上げました。
仙 |
「どしたんすか?」 |
牧 |
「……あまり良い画像がないが、まぁ、とりあえず桜」 |
仙 |
「ホントだ……桜だね。花見だ、本当に」 |
牧 |
「スクリーンセーバーが動くまでの間だけどな。こんなもんで花は我慢してくれ」 |
仙 |
「何言ってんすか。すっげー嬉しいよ!!」 |
牧 |
「そうか」 |
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牧 |
「おっと、焦げちまう」 |
仙 |
「……綺麗だよ、桜」 |
牧 |
「そんな画像いいから食おうぜ」 |
仙 |
「うん……」 |
牧 |
「一度だけ北海道の親戚のとこで花見に参加したことがあってな。凄かったぞ、どこの家族もジンギスカンばっか食ってて。もうもうたる煙で桜なんて見えやしないんだよ」 |
仙 |
「へえ〜。地域によって色々で面白いねぇ」 |
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牧 |
「お前も食えって。皿出せ。とってやるから」 |
仙 |
「うん。ありがとう」 |
牧 |
「それでさ、もう匂いと煙で桜の存在が薄いのなんのって。子供ははしゃいで叫ぶわ大人は酒飲んで歌うわで。風情のなさに俺は驚いた。しかも桜は咲いててもまだ風が冷たいのにビールガンガン飲まされて参ったよ」 |
仙 |
「あはは! んで風邪ひいたとか?」 |
牧 |
「いや。酔っ払って暑くなって平気だった」 |
仙 |
「理にかなってんじゃん。なるほどね〜」 |
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たっぷりあった野菜も肉もすっかり綺麗になくなりました。
牧 |
「うー、食った食った。晩飯いらないな、もう」 |
仙 |
「最後の一切れ……食うのもったいない……」 |
牧 |
「そんなに気に入ったなら、また買ってやるよ。今度は松尾ジンギスカンにしよう。有名なんだ。これとはまた違って、それはそれで美味いから」 |
仙 |
「うん、ありがとう」 |
牧 |
「……どうした、そんな顔して」 |
仙 |
「……花見終わっちまうの、淋しいなぁ……って」 |
牧 |
「……」 |
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食べた後は片付けです。
仙 |
「こんなにいい花見ができてすげー楽しかったよ、ありがとう牧さん」 |
牧 |
「おう。来年は本物の桜の下で、魚住や高砂呼んでやろう」 |
仙 |
「うん。あー腹いっぱいだー」 |
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仙 |
「!?」 |
牧 |
「桜吹雪、のつもり」 |
仙 |
「うわ〜……白い桜だ。雪みたいだ……」 |
牧 |
「書類ちぎった即席だから、白と水色が混じってるが、オマケだから多目にみろ」 |
仙 |
「すげー綺麗だ……。牧さん、もっと沢山降らせてよ」 |
牧 |
「…なんか俺、嫌なこと考えついた」 |
仙 |
「何?」 |
牧 |
「桜木にこれやったら絶対、花咲かジイって言われるんだろうな……って」 |
仙 |
「あははは!! 俺は言わないよ!」 |
牧 |
「お前が言ったらバックドロップ食らわす」 |
仙 |
「酷ぇ、差別だー」 |
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仙 |
「楽しいわ美味しいわ笑いすぎて腹苦しいわ。しかもラストに桜吹雪。俺、すげー花見好きになったよ」 |
牧 |
「桜吹雪、調子に乗ってまき過ぎた……」 |
仙 |
「あ、桜吹雪は俺片付けるからそのままにしといて」 |
牧 |
「いいよ、別に」 |
仙 |
「そうじゃなくて」 |
牧 |
「?」 |
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仙 |
「今日のあんたは魔法が使えるようだから、最後にもう一個、願いを叶えてもらいたいんだ」 |
牧 |
「魔法? 何のことだ」 |
仙 |
「二人で花見がしたいって願いを叶えたでしょ。んで、食ってみたかった本物のジンギスカンを食わせてくれた。よく言うよね、“三つの願いを叶えましょう”って。願い事って三つでワンセットだと思いません?」 |
牧 |
「……またくだらんことを」 |
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ゆっくりと仙道が牧を押し倒してきました。
最初は跳ね除けようとした牧でしたが、仙道の嬉しそうでいて少し切ない顔を見ると、黙って抱きとめました。
仙 |
「…来年も、再来年も、ずっと先も。ジジイになっても……俺のために桜吹雪を降らせてよ」 |
牧 |
「そんなに気に入るほどのことじゃないだろ」 |
仙 |
「……桜吹雪を片付けるまでの間だけの魔法でいいから、叶えるって言って……」 |
牧 |
「……随分今日は感傷的だな」 |
仙 |
「茶化さないでよ」 |
牧 |
「俺は器用じゃないから、期間限定の願いなんて叶えてやれん。ジジイになってもバカの一つ覚えよろしく毎年降らせるさ。ただし、家での花見限定でな」 |
仙 |
「ありがとう……」 |
* end *
※左の写真にカーソルを乗せてみてね。
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今回の自作はビニールシート(作ったってレベルじゃない(笑))とカセットコンロでした。
黒い空き箱を解体して丸型の凹みを作って、消しゴムでスイッチ(?)を、針金で台を作成。
一回使い捨ての気分で作った駄作なのでつっこまないでやって下さい(苦笑)
そんなにジンギスカンが好きなのかと驚かれそうですが、実はそれほどでもないです(笑)
ジンギスカンには大きく分けて、写真のような味をつけてないラム肉をベルのタレで食べるのと、
松尾ジンギスカンのようにタレに漬け込んだラム肉を焼く二種類があります。
道具はどちらも同じ写真のジンギスカン鍋ですが、家庭ではホットプレート。
ダンナはベル派で私は松尾派だったんですが、最近はベルばっかりやってます。
北海道ではあちこちでジンギスカン屋がありますんで、ビール好きな方は観光の際にどうぞ♪
本当にこういうアルミ皿にお肉が乗ってでてきますよん。
今回は使用しなかったけど、↑箸置きの雪だるまや紙エプロンがとても可愛いのでアップで撮影。
もっとエプロン大きかったら牧にさせれたのにな〜。残念☆
……って、私はジンギスカンの宣伝をしたくてこれを買ったわけではない!(笑)
二人にお花見をやらせたかったんです!!
ぼんやりと花見の構想を練ってはみたものの、桜を作るなんてのは土台無理な話。
どうしたらいいかなーと思っていた時にめぐり合ったのがジンギスカンセットでした。
私はこういった四季の楽しみを牧に味わわせてあげたいのです。牧……激烈ラブ!!
ラストがかなり乙女チックで恥ずかしいですが、たまにはね。 え?毎度そうだって?
今でこそ少年漫画と青年漫画大好きですけど、昔はりぼんやLaLaを読んでいた
少女漫画育ちなもんで、どうしてもベタなお約束が大好きなんですよ。だっはっは(照)
そうそう。ラストでいきなり牧が笑ってる顔になってて驚かれたかと。
実は牧ヘッド4号をまたもや粘土で作成したんですよ。あははは〜☆
でもサイズが少し小さいし、どうも顔が気に入らなくて使えない出来だったの。
でもこのままお蔵入りも淋しいので、一回くらいはいいかなー……と乗せちゃった(照)
あの角度が一番まともな出来という、淋しい牧ヘッド4号よさようなら。
次は3号を超える出来になるであろう5号でお会いしましょう!
と、何を突然でかいことぶちたててるんだと思われたでしょ。うふふ。
実は5月某日、尊敬する牧受けの大先輩&ドール愛好家のROKU様が、なんと私に
2001年発売の限定版NEO-GUY褐色ボディをプレゼントして下さったのです!!!(驚&喜)
そして附属の褐色ヘッドも一緒に。しかも洒落た食玩とお菓子もという驚くべきお気遣いまでも!!!
突然のビッグプレゼントに、私は自分の誕生日は5月だったのかと知りました(違)
いただいた素晴らしい品は全て、次回ドバーンと皆様にお披露目します♪
その時にはROKU様の、『ぜひ褐色なMさん2号を作ってくださいまし。』という
優しいお言葉に報いるべく、全力で褐色牧2号を作成してお見せしたいと思います!
こんな場でなんですが、ROKU様&RU様、本当にありがとうございましたvv
そんなわけで、次回の更新はけっこうお時間をいただくと思います。
「夏には人形ブームも去るさ〜」とか上でも言ってましたけど、ROKU様のおかげでこの夏もブーム続行決定!(笑)
なのでどうぞ、これからもMSMドール、一緒に楽しんでいただければ幸いですv